May 04, 2013
嫌な夢を見た。いや、嫌な夢だったのかはわからないがアウトプットしてみる。
某メディア系大企業に就職した夢だった。
別にエライ人で入ったわけではなく、何かの部署の何かの一スタッフだったと思う。
その会社では企画の人が考える新しいWebサイトに、広告がつくかどうかを検証するためなのか、他部署に社内営業をする機会があって、他部署側の立場で、あるWebサービスの説明を聞いた。
つまり僕は企画の人からすると、他部署の人。そもそも転職組で、まだ慣れてない外様の立場。役職もない。とにかく偉そうなことを言うのも何なので気を使う空気。
企画の内容は、
「炎上事例をまとめたメディアを作りたい、、、、」と。
この世は、何が当たるかわからないわけなので、基本的に人のアイディアを否定するのは嫌い。特にネットは自分自身がユーザーでもあるので、プロの視点と素人の主観的な視点が混在してしまうため、企画を見る時には、主観的な自分を殺して判断しなくてはいけない、と思っているわけですが、、、
そういうスタンスでも、このアイディアはよろしくない。
理由として、
1.確か炎上データベースを作って、一晩で炎上したケースがあったハズ。このサイトそのものが炎上する可能性はありますが、そういう覚悟はできていますか?!
2.この会社で作るメディア、特に広告メディアなのに、学校名や大企業の名前をそのまま出せますか?!
炎上の華とは野暮なもので、例えて言うならば、
・東大の学生がアホなことをやった。
・Fランの学生がこんなアホなことをやった。
これは同じ炎上要素を持っているわけですが、東大であることや、Fランであることに意味がある。これを、
・大学生がこんなアホなことをやった
と丸めると、その魅力は半減します。つまりそこにあるのは学歴社会という相対的な概念なんですが、それを表現することはできますか?!
それと同じく、かつてTwitterでKDDIのプロモ案件が炎上した件を引き合い出すと、
・KDDIがこういうことをした。
と書くことができますか?!大企業でなければ炎上しにくい事例というのがあります。だから、企業名に対するユーザーの過剰な反応というのは見逃せないので、そこをうまく書けますか?!
炎上というのは、どちらが悪いとも言い切れない、夫婦喧嘩のような要素があることがあります。だから、できれば嫌な想い出として忘れたいというのが、プレーヤー側の言い分ではないでしょうか。
そもそもライブ感を失った炎上事例が楽しいのか。
おそらく企画書に、やまもといちろうさんの乗り方を真似してる要素があったと思うのだけど、やまもといちろうさんがうまいのは、彼の期待される役割にある「落とし所」としての参加タイミングと、絶妙な相乗り感であって、それ真似できないし。
ということで、解決法としては、最終的にサイトに掲載した原稿は、果たしてどのように表現されるのか?!
パワポ企画書レベルの「面白そうでしょ?ね?ね?」みたいな資料で話を進めるのではなく、予算10万でも20万でもいいから、事前に「実際に掲載するレベルの具体的なプロトタイプ」を作ってみるべきではないでしょうか?!
それを見てから、判断した方がいいのではないでしょうか?!
多分、そのまま出した時に、個人的な感想としては、「この企画を止める奴は誰も社内にいなかったのか?!」って悪意なく言いたくなると思うんですよね。。。それでうまく行くのかなぁ。。。。
・・・ということを思ったわけですが、ここはなにせ、夢の中。
具体的な相手が誰かもわからない中で、このことを相手に伝えることもできず。もしかしたら、それを相手に伝えるかどうかで悩んでいたのかもしれない。
明確に、「こういうサービスどうですか?!」と相談されれば、上に書いたとおりに伝えるけど、夢の中での自分の立ち位置は、そういうことが期待される状況ではない。
だから、こういうことを伝えるのはシチュエーションとして、野暮すぎないか、と。
でも上のとおりに思ったのは事実であって、それ違うだろ感に悶々とするわけで、納得できる説明を聞く機会もなければ、感情的なフィードバックを得ることもなく起きてしまった。
やっぱり嫌な夢だった。
ただ企画書全容は全然見てないので、もう少し企画意図と言うか、解決したい社会的目的とかを見たかった。ただの面白がるメディアではなくて、何かを救済したいのか、というのがあれば、ね。ただし、それはそれで面白いかどうかはかなり怪しい。