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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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April 25, 2013

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値段が高い、安いという議論は意味が無くって、

もし、受託で合理的に価格を説明する立場の人たちであれば、人日単価が内部で存在するのであれば、それがどれだけの手間がかかるのか?!どれぐらいの時間がかかるか?!で計算できるわけなのだが、極めて合理的にクライアントに伝わっていないんじゃないだろうか。

ロゴ5000円なのか20万円なのか、そこにどう違いがあるのか?!巨匠と呼ばれる特別な人を除けば、その理由は説明し、アグリーされなければ決して理解されない。巨匠は名前利用料が乗ってくるので、非論理的な価格設定でもOKなわけで。

もし発注する商品の価値が測れないのであれば、意思決定の際に、心の引っ掛かりが亡くなるので、その発注価格は0円に近づいていくのは仕方ないと思う。経営者だったら、どんなものだって、安ければ安いに越したことはないわけだから、妥当性のある理由を誰かが説明できなければ、安いほうが正義という正論を覆すことはできない。

これは別にデザインの話だけじゃなくてシステム発注なんかも同じで、僕は元々製造業にいたけど、当時、ソフトウエアの開発を発注した時に、値段が高くて仕方ないと思っていました。

今の世界、今の知識で考えれば全然、高くないんだけど、立場が違うのと、量産品を作る人やサービスを提供してるたちと、一品一様のものを扱う人で単価の考え方が違うので、特に若い担当者だったら、そんなもんだと思います。簡単に言うと、ラーメン屋さんの現場の人だったら一杯700円のラーメンの売上、利益と比較するわけで、人月何十万という単位とは無縁なわけです。

これは感覚の問題であり、ビジネス観の欠如と言われればその通りだと思います。全く否定しません。でも、そのことに文句を言っても仕方なくて、そういう人たちと仕事をしていくんだということを意識するべきで、じゃぁどうやって理解してもらえるか、、、なんだけど・・・。

そこを諦めたらクラウドソーシングで、ロゴ5000円になっちゃうので、是非、もっと高い価格で発注すべき、というのであれば、頭を使って考えましょう。(1つ、手っ取り早い測定法としては、同じ実装のアプリで適当なデザインと良いデザインのものを二つ作ってリリースして、そのダウンロード数を比較してリリースを出すことじゃないかな。)

今、ちょうど、次回WebSig会議で、スマホアプリにおけるUIデザインにフォーカスしたイベントを企画してるけど、究極的には「デザインの良さ」がどうダウンロード数や売上に寄与するか?!という命題になるんだと思うなぁ。同じアプリに対して、デザインにどれだけ投資したか?!によって成果が変わることがあるとするならば、意思決定者にとって、その判断の難しさは、選択しなかったこと、選択したことに対する、その逆の評価ができないことなんでしょうね。

結局、あくまでも結果論にしかならない、というのはあって、デザイン意識の高い意思決定者かそうでないか?!に依存してしまう。しかし、それを説得する企画者やパートナー業者も含めて、そこにどう信念を置くか、信念を置くためには、何のリテラシーが必要か?!というのは、うまく議論できたらいいなーなんて思ってたりして。って言うと、なんかハードル高すぎるので、もうちょっと検討が必要だけど、そんな感じで、昨日打ち合わせしてきました。ちなみに6/29(土)開催予定です。場所は渋谷。時間あけといてね。


ちなみにこれは余談ですが、タイトルがそっち方面だったので、家入さんの話に触れておくと、そもそも背景として、あそこの話で抜けていたのは、家入さん自体は、評価経済で言う評価資本を持っている人なので、高いクオリティのものを無償ないしは低価格でデザインを協力してくれる人たちがいるわけで、暗黙的に、そことの比較論になってるんじゃないのかなーと思ったりするので、そこをイベントで、堀江さん的合理的な文脈で、クラウドソーシングにあわせちゃったので話がややこしくなってるのがあると思う。

昔、旧LD社が某写真サービスそっくりのサービスを出してきた時のペパボ社内SNSでの家入さんの反応を思い出しながら書いてるけど、家入さんの良さって、クリエイター的信念を持ちながらも、異様に柔軟性が高いところなんでしょうね。そこが他のクリエイターとは違うところなのかなぁ。結局、書き起こしみてたら、あの文脈って堀江さん的文脈ですよね。でも、そもそも、あそこでケシカランと言う人だったら、多分、Livertyはないだろうし、あの対談自体が存在しないだろうし、、、すべては繋がっているんだと思います。

ってこういうの書くと、どうせそれに対する反論が出てきて、それが家入さん方面に向かうのは心苦しいので、こういう話は普通はスルーしておくのがオトナの対応なんだけど、とりあえず何かあったらごめんなさい(と謝っておく)

p.s.ちなみに受託の不思議な商習慣かつ一番苦手な質問は「予算いくらですか?」。合理的な価値判断ができてない人間に適切な予算設定なんかできるかいな、というタイプです。本来で言えば予算の相談を前期に行なっておいて、必要な予算を確保するというのが正しいプロセスだと思うので、そういう相談をされる立場になれば、もっといろいろできることが増えると思いますし、そういう非合理的な予算に身を委ねてしまうのが単価が上げられない理由になると思います。仕方ないって事情はもちろん理解してますけど、それって構造不況の要因ですよね。

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