April 18, 2013
液晶を生産する技術力が、「大きなパネル」を作ることではなく、「小さくて、省電力で、太陽光の下での見た目も素晴らしい」ところで他の製品に負けない優位性が生まれれば、新しい分野で重宝されるだろう。
4月から通い始めた大学院の課題でシャープの不調の理由について検討する宿題があって、財務諸表を見たり、その他、いろいろチームで検討していた中で、今は実現できないけど、すごく面白かったアイディアが、
「液晶によるネイル」
デジタルサイネージ的に見た目の着せ替えができるツケヅメだ。おそらくハードを安く売って、一枚数百円から数千円ぐらいのスキンの販売で売上を回収するモデルになると思う。ハードは使い捨てでもいいのかもしれないし、非接触充電で充電するのかもしれない。
これを今のテクノロジから否定する意見はいくらでも思いつくし、じゃぁシャープの2兆円を超える売上を支えるほどのものなのか?!という疑問も生まれるが、それはアップルにとってのiPodも最初はそうだったハズだ。
結局、液晶の販売量が「面積」なのであれば、世界の人、一人あたりどれだけの面積の液晶パネルを保有してもらうか?!というのが大事なことだと思う。
据え置き型の大画面テレビを中心にブランドを作っても、そもそもテレビ見ないし、家にいないし、というのではイマドキのキラー技術とは言わないだろう。
あくまで自分をユースケースに取ると、僕も結局、家にある40インチモニタよりも4インチのiPhoneの方がよっぽど見ているわけで、面積単体のサイズよりも使いやすさ。それは太陽光下の見た目であったり、省電力だったり、割れないことだったり。。。
あれだけ、もう進化しないと思われていたインテルアーキテクチャのCPUを代替せんがためにスマホ向けのARMプロセッサの性能がどんどん向上している状況(そしてインテルの売上は下がり続けている)のを見るにつけ、今の時代を進化させる適切な技術革新こそが、シャープを救うハズ。
彼ら自身の技術を生かしてくれるパートナーは不可欠だが、その相手は同じような競争をしている電機メーカーというよりは、違うカテゴリで不可欠な技術を作ることだろう。それがファッションだったり、健康だったり、人間の身体性に直結するところの革新は必要と思われる。
だが、おそらく家電以外で「液晶のバッテリーが持たない」、というのは相当致命的で、お前らフザケンナ、そんな技術ダメだろと、コンテンパンに通用しない可能性があって、おそらくそれが現実的な評価だろう。しかし、モバイル技術が本質的にモバイルにとっては不完全だと考えればこそ、技術革新が不可欠だと言う現れだろう。作り手の論理では、イノベーションは起こせない。
と、若干イケハヤ氏メソッドのメンタリティで書いてますので、僕が賢くなる内容であれば反論、ツッコミ大歓迎です。(こういう言い訳でブログを書くのは確かに都合が良い)