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藤川真一について


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April 08, 2013

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よくネットサービス成功者の人たちが、つい「最初は受託をやって資金繰りをね、、、」とか言っちゃうもんだから、起業したい若者君達がつい、

「とりあえず受託」

って気軽に言っちゃってるのを見てアチャーと思いました。

諸先輩方こういう発言やめませんか?

受託と一言で言っても何種類かあって、ざっくり書くと、

1.アルバイト的な受託(主に二次受け以下で、持ってるスキルを生かして猫の手を貸す商売)
2.職人的技術系(デザイン、コーディング等)の受託(技術売り)
3.お客様のビジネスの成功のために、長期的な関係性を作るガチ受託

受託のビジネスモデルというのは基本的に利益率商売です。ネットサービスは、サーバーに働かせ、その上でサービスを動かし売上のレバレッジを得る商売です。

根本的にビジネスモデルが違います。だから同じ人が両方やるには相性が悪いです。

受託の利益率を高めるには、たいていが「コストを下げる」ぐらいしかないのですが、コストを下げる方向には、スタッフの能力が向上するというのもありますし、悪名高きオフショアなどがありますが、一番前向きなコスト削減は、

「お客様との信頼を高めて、コミュニケーションコストを下げ長期的な関係を作る」

要するにリピートオーダーを得るということです。これがガチ受託の利益の源泉です。

(常に新規の案件ばかりやってるところもありますが、新しいことばかりで楽しいかもしれませんが、その分、リスクが高いです。大体が少数精鋭の会社です。)

こういう受託請負の会社さんは、そう簡単に受託を離れられません。成功していればお客様と二人三脚的な立ち位置になっていることが理想だからです。

また、2番目の「職人的技術」の人も、お客さんのビジネスが成功していると代替されにくいところもあります。特に運用に深く関わっているとそう簡単に離れられなかったりします。

で、すぐ離れられるのが、ネットサービス系の人たちが言ってしまう「アルバイト的受託」です。

資金繰りのために、自分たちの時間を切り売りする仕事、ですね。
ネットサービスをがっつり開発する活動と相性が悪いです。

故に、「受託をやるか否か」みたいな論点になってしまうのですが、ガチ受託の人たちからすると、アーティストになりたくて、生活のためにファストフードでバイトしてる人たちが、言葉が足りなくてファストフードのビジネスそのものを否定してるように見えてしまうわけです。

で、まぁそこはいいとしても、問題はそういう成功者の人たちの話を聞く人が、「とりあえず受託」などというのを逃げの言葉のように使ってしまったりして、正しいビジネスのあり方を捉えられていないまま、受託業務を毀損していることにあると考えます。

と、いろいろ書いてしまいましたが、結論としては、ネットサービスで成功された方々は、資金繰りのための受託請負なら

「アルバイトしてました」

って言って下さい。そうすれば直感的にもわかりやすいと思います。

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