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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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October 19, 2012

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Windows XPを使っているとIE8へのアップデートをガンガン推奨されるのでIE6ユーザーがIE8にしていることが多いと聞く。

僕のVMWareに収まったXPは、何故、未だにIE6なのでなんでそうならないのかわからないのだけど、まぁそれは置いていてIE8を切るということは、つまりXPユーザーを切り捨てるということだよね?

XPユーザーを切り捨てるってのは、僕の感覚だとPCユーザーを切り捨てるに近い印象があるのだけど、どう思いますか?

IE8切り捨て準備はいいか?jQuery2.0 2013年リリース予定 | DECONCEPTER

んーと。僕の感覚では、jQueryとか言う一ライブラリの都合でブラウザを切るというのは本末転倒も良い所で、別にPC WebについてはjQuery以前も良いサイトは存在していたわけなので、捨てるのはjQueryの方じゃないの?と思う。(ちなみに実際は、IEの場合は分岐してjQuery1.9が継続提供とのこと。ご自身でお調べください)

XPを切り捨てるってのはPCを切り捨てるようなものと書いたけど、あながちこの話は大げさでもなんでもなくて、僕が思うのは、

・PCはIE8にも対応できるようにする(Flashを使っても良い)
・モバイルは、HTML5の専用サイト、もしくはアプリ。

・・・企業のWebは、そう提案したい。

(SEOのあたりは考慮していないです。同一URLの方がGoogleはうれしいとおっしゃってるようので、それができればいいんでしょ?)

これは「モバイルファースト」の考え方も含まれた案。

最近、レスポンシブWebというのが実装界隈で流行っているそうだ。

一つのHTML上で、CSSの画面幅によるスタイル振り分け機能や、CSS+JavaScriptで変数制御ができる仕組みあたりを活用して、PCはPCの幅にあわせて表示し、スマホはスマホの幅で最適になるように自動レイアウトすることができる。

しかし、これはPCもスマホも「そこそこ」幸せになるという案だと思う。決して、モバイルファーストではない気がするので、これからのモバイル時代だからこそ、むしろどうかなと思っている。

しかもこの仕組を実現するために、最新のCSS対応を含めて、古いブラウザを切り捨てたい制作会社が続出するだろう。
(既存技術でもできる!というあたりの話は、その道のプロに任せる)

結局、二兎を追うものは…になるように思える。少なくともサーバ制御が絡むWebサービスでレスポンシブを選択するところはない。サーバサイドで端末識別はできるし、どうせ広告制御その他で端末最適はするので、HTML側で頑張るメリットがあまりない。

できて、せいぜいキャンペーンのランディングページぐらいではないだろうか。

以前、モバツイでもキャンペーンページにレスポンシブを使ってみたけど、結局、手間が結構かかってあんまり意味なかったねという結論になった。

むしろサーバ側でユーザー識別をして、AmazonのCloud front上のレスポンシブな静的ページにリダイレクトするというCloud front hostingの実験的な試みの意味合いの方が大きかった。

−・−

企業のWebは、Web上でサービスをserveするものではなくて、Webを使って企業の情報をserveするものなので、できるだけ広くあまねく伝わる方が優先されるべき。もちろん対応するブラウザを増やせば手間がかかるので、コストの問題で対応しきれない部分は発生するので、そこは予算と目的を連動させてください。

ただ、ちょっとした配慮で広くブラウザ対応できるならそっちを優先させてください。

それに対して、FacebookやTwitterなどのWebサービスは、Web上でサービスをするサイトだ。そこではもろにサービスとしての競争があり、敵は世界でもあったりして、それこそ国内事情にあわせて古いIEの対応なんてしてらんない部分もある。
(だからモバツイ携帯版はIE6でも動くようにしてあるの)

そもそもWebサービスは、サービス特性上、ターゲットユーザーが若者やネットリテラシーの高いアーリーアダプターを優先しないとランディングできないので、モダンブラウザは使えるし、こっちに変えてくださいとお願いしても文句を言われながらも変えてくれるケースが多い。mixiやアメーバまで普及すると炎上するが。

ただ言いたいのは、Webサービスはハナからユニバーサルなサービスなんてほとんど存在せずターゲットは大体決まってくる。むかし、堀江さんがテレビに出てきた時に、ほてはま君が出てきた時の番組だったかな「ターゲットユーザーなんてなんで決めるの?」って言ってたけど、そういうユニバーサルなサービスはほとんどない。彼は打倒Yahoo!を目指していたから、そういう視点になるのだろうが、それ以外のサービスはYahoo!から如何にリンクしてもらえるかが一番大事だったりする。

ちなみに、Facebookも海外の通信回線が遅い場所では、そういう国用の画面が用意されているそうだ。あくまでも伝聞で見たこと無いのでよくわからないが、Facebookが無茶なajaxを使ってるからと言っても、それだけじゃないのでご注意を。ちなみにMacBook Pro with Retinaとか言う多分、最新のパソコンではFacebookは下の方にスクロールすればするほど重くてたまらんです。

結論としては、IE切り捨ての話は、Webサービス側が自らのビジネスの責任でもって切り捨てるのは別に問題ないと思うのだが、企業サイトの場合は、ブラウザの切り捨ては、ユーザーの切り捨てに繋がる以上、現時点のIE8に関して言うと変えるべきものは、実装や仕様やデザインの方ではないだろうか。ペルソナ?それはエッジを際立たせるために意識しても良いけど、それだけじゃダメなのです。仮説が外れた時にピボットできないと首回らなくなります。

・・・と言っても、理想と現実の間で苦労する現場の声が続くとは思うのだが。(お疲れ様です)

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