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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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October 08, 2012

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スティーブジョブスの一周忌にあわせて、「NHKスペシャル 世界を変えた男 スティーブ・ジョブズ 」が放映されていた。丁度、WebSig一日学校の前の日だったので、当日の授業はこの思想が強く影響された。

この番組を見てからアメリカで作られた別のジョブズのDVDを買ってみたけど、NHKの方が面白かったので、ジョブズの発言を中心にまとめておく。

インタビューで。

”新しいことを始めるときに一番大切なことは、それを成し遂げたいという情熱です。

成功と失敗の一番の違いは途中であきらめるかどうか。失敗する人は途中であきらめてしまう。必要なのは強い情熱です。”

ベンチャーでは、よく言われることですが、この映像を見るとマジ刺さる。

MacOSって、明らかに時代に早すぎるプロダクトだったと思うのですが、後発のWin95によってGUIが普及期に入りユーザーニーズが形成され、iMacでムーブメントを起こし、OSXで安定性がまともになるまで改善し続けたわけですが、その間にジョブズ自身は自分の会社をクビになってるわけで。

時代が早すぎてつまづいた人って沢山いると思うのですが、彼はそうじゃなくて、粘り勝ちですよね。彼のやってきたすべての行為が今につながっている。つまりアップルをクビになった間も理念が一貫していたということですよね。


アップルを辞めた後に作った、最高の性能を目指したNeXTがうまく行かなかった時。

”私はこの時あらためて思った。大事なのは技術ではなく、それを使って何を生み出すことができるかだ。技術は短期間で廃れるが、生み出された物語は、何十年何百年と受け継がれていく。

私がしたいのは性能の良いコンピューターを作ることではない。コンピューターを使って感動を巻き起こすことなのだ。”

とはいえ、OSであるNEXTSTEPは後からMac OSXに活用され、iOSに繋がっていくわけですけどね。今、iPhoneの開発で使っているObjective-Cは、NeXTで有名になった言語ですよね。

僕は自分の経験から、なんとなく想像できるのですがジョブスは超絶に諦めの悪い人だと思います。周囲からは相当嫌われていたハズ。あなたが普通の人や普通の会社の社員だと、周りにそんな人、生き残ってないから、ついていけないと思います。


アップルのCMから。

”クレイジーな人をたたえよう。はみ出しもの、反逆者、トラブルメーカー。彼らは四角い穴に丸い杭を打ち込む”

”彼らを無視することはできない。なぜなら彼らは物事を変えたからだ。彼らは人間を前進させた。彼らはクレイジーと言われるが私たちは天才だと思う。自分が世界を変えられると本気で信じている人こそ、ほんとうに世界を変えているのだから”

あなたが最終的に変えられなかったとしても、このメンタリティがないと前に進むのは難しい。

傲慢で空気を読まない奴の方がどちらかというと向いているんだけど、普通の人は難しいとわかってて真似するしかない。だからこそこういう映像が大事なんだよね。


書籍「スティーブ・ジョブズ 」より

”何が僕を駆り立てたのかクリエイティブな人というのは、先人が残してくれたものに感謝したいと思っているはずだ。

僕が使っている言葉も数学も僕が発明したわけじゃない。同じ人類の先人たちが作ってくれたものなんだ。

僕は全力で心の奥底にあるものを表現しようとした。先人が残してくれたあらゆるものに感謝しようとしてきた。そしてその流れに何かを追加しようとしてきた。そう思って僕は歩いてきた”

これはプラットフォーム時代のイノベーション思考にものすごく大事。ジョブスは何も生み出してないじゃないか、という揶揄がありましたが、既にあらゆる「基本的なもの」が存在する中で、新しい価値観を生み出していかなくては行けない今の世代には、ものすごく大事なことだと思う。

書籍「スティーブ・ジョブズ 」を書いたジャーナリスト ウォルター・アイザックソンのコメント


”ジョブスは数多くのイノベーションを生み出し続けた男でした。まずホームコンピューターで革命を起こし、音楽業界にも革命をもたらしました。いくつかの産業のありかたを変えてしまったのです。

しかし彼が本当に凄かったのは、「ものづくり」と「芸術的な創造性」を結びつけることに成功したことです。彼自身そのことを一番の誇りに思っていました。”

自分の好きな事を組み合わせてイノベーションを作る。そこにオリジナリティが宿る。


ジョブズは、すごすぎて参考にならないと思ってたけど、改めて見てみると、現代のロールモデルとしては、やっぱり理想的な人かもしれない。それと番組の編集、さすがNHK。



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