September 13, 2012
パトレイバー2から押井守テイストを減らして、踊る大捜査線っぽくすると、こういう感じなんでしょうかねぇ。
パト2は主犯の柘植(つげ)が仮の戦争状態を作り出すことで、上層部の欺瞞を浮かび上げたけど、こちらも類するストーリーになってますね。上層部の欺瞞を既成事実化していくよう、次々と状況が変化していく。
しかし、柘植の役割が彼だったのかーという驚きと、そして踊る大捜査線を通じて語られる組織の一員としてのあり方の比較が、この作品らしいところ。サラリーマンが明日、会社で仕事頑張ろって思わせるところが、この作品の良いところ。(その代わり、パトのアニメ版からは職人魂をくすぐられるのだ)
またパトレイバーファンなら思わずにやりとしてしまう、荒川のような存在。また、6年前の事件の振り返りシーンは、パト2のオープニングのアレですよね。
元々、踊る大捜査線はパトレイバーの影響を受けているそうですが、そういう意味でも、非常にこの作品らしい大団円。
ダイハード4に負けないw 娯楽作品として、最後の踊る大捜査線として、非常に面白かったと思います。
ただ印象として、最後の方の、青島が予想外という台詞はちょっとサービスしすぎで余計だったかな。あの部分だけ、ちょっと子供っぽい。彼は組織の一員として得た経験を元に正しい事をやった人なのだから、彼を持ち上げるのは上司や室井さんだけで十分だと思うし、予想外に活躍したのは彼だけじゃない描き方をしてたハズ。
ま、それは良いとして、いかりや長介さんもお亡くなりになり、今回が遺作になった、元ヒップアップの小林すすむさん(すみれさんの上司)もお亡くなりになってしまって、随分時間が経ってしまったのを感じますね。
何かしら、踊る大捜査線を見てた人は、この作品、mustじゃないでしょうかね?!
是非、矛盾とかストーリーのリアリティとか、バナナが意味不明すぎるとか、そういうのをあまり真面目に見ずに純粋に楽しい時間を過ごしてください。