August 03, 2012
よくお金の本などを読んでいると、生きたお金の使い方をしなさい、と書いてあることがあります。
自分の場合は、お金をケチるというのはあまり得意ではなく、むしろ、お金を使って将来の自己投資に回したりします。お金を使うことで経験や知見が得られるので、それを人生に活かせばいいじゃん、という考え方で、過度な抑制は苦手です。
お金の使い方はなかなか難しい話で、例えば、220円で4つ入った玉ねぎ、と、一個75円のたまねぎがあったとします。
220円で4つということは、一個あたり55円になりますから4つでまとめ買いした方がお得ですが、しかしながら絶対金額的な出費は高いです。
もし自分がたまねぎを使い切れずに、一個でも腐らせてしまえば状況は逆転します。そうでなくても消費に時間がかかって、新鮮な野菜ではなくなってしまうのであれば、決して人生にとって有益な選択とはいえません。一見、単価は高いですが75円のたまねぎの方が最適だったりします。
しかしながら、たまねぎを買いに行くために車で30分かかるのであれば、少々腐るリスクを負っても、まとめ買いをした方が有益かもしれません。
結局、何が有益なのか?!というのは生活条件やライフスタイルに強く影響を受けます。
何も考えずにマクドナルドのバリューセットがデフォルトの人は、もう少し、考え直しましょう。
このエントリーでは、自分の生活最適化案を書こうと思っていますが、今まで、自分の住んでいる場所の利の上にあるライフハックだという前提が強くありすぎて、話がまとまらず延ばし延ばしになっていました。
■ネット時代らしい生活の最適化をする
1.車を捨てようと思っている件
いろいろ考えて一番の背景は、以下の2点だと思っています。
・トイレットペーパー以外の生活用品もアマゾンプライムでお急ぎ便無料、次の日に届けてくれる。重い物を送ってくれるので車使わなくていい。
・車が必要でもカーシェアリングがある。レンタカーも24時間営業だし。
カーシェア、レンタカーは携帯スマホがあるからこそ自動化して人的コストが削減できる最たる例ですね。
(周辺の人が想像以上にカーシェアリングを活用してたので負けてらんないw)
実用面で言うと、車を保有して固定費として維持費を払い続けることの方が非合理かなと思いました。
唯一、ストレス解消のドライブだけが車を捨てることで失われる点ですね。乗りなれた車じゃないと、そういうの無理ですしね。ですが、その感情的な問題解決に月数万円を使うか、という選択になります。
2.日常のエンタメ最適化
Huluが980円で映画見放題。見きれないし、優れたコンテンツがたくさんあります。
ニコニコ動画やYoutubeもありますね。
TVを持ち続けることが非合理的になりつつある感が否めません。
テレビはNHKの契約がもれなくついてきます。
NHKは、月1,345円もしますが、こんなに高い金を取られるネットのメディアサービスはアダルトと新聞以外ありません。
(訂正:最初2ヶ月分を一ヶ月分と勘違いしていたので修正しました。)
Huluのように自分が明らかにプレミアム感を感じているサービスよりも、高いというのが釈然としないのが正直なところです。
ただオリンピックやサッカー、野球はテレビに依存していますから、そこらへんでしょうかね。また地震の時にはやっぱりテレビをつけっぱなしにしていたのは事実なわけで、空気のように存在するインフラを税金的にに年間1.4万円を払うか否かというところになります。
3.携帯電話、光回線の最適化
多くの人にとって、家賃、食費の次に毎月の出費が高いのは携帯電話の通信料ではないでしょうか。
とはいえ、これは生活最適化の基礎となるインフラですからおいそれ簡単に切るわけにはいきません。
しかし、携帯電話の通話プランの見直しや、パケット定額をなるべく減らす、無駄なサービスや止める等の解約の手間をかけるに値するものだと思います。
現状、僕の中で壁になってるのはテザリングにかかるコストがネックになっています。本気でt.freeに依存してしまって、イーモバ解約してしまおうか、というのは、何度か考えたりします。必要になった時に契約すればいいのですよね。
■削減はほどほどに
これは自戒の意味なのですが、A型タイプなので割と突き詰めて考えると、アレもコレも切りたくなってきてしまうんですよね。
車が割と代表的で、もしカーシェアリングに切り替えると、完全な実用物として考えることになり、確実に無意味なドライブをすることはなくなると思います。それが本当に自分にとって、良いことなのかは考えたいところです。
その結果、極論ですが将来の人生がシュリンクしていくこともあると思います。大きなことを成す人は、細かすぎることは丸めてしまって考えない人が多いです。その分、バサッと取り戻せば良い。こういう考え方は頭の片隅に置いておきたいものです。
でも、ざっくりしすぎてアバウトなだけの人もいます。
■最適化しすぎるとリスクが高くなることも
最適化もほとほどにというものなのですが、例えば、スマホの料金を下げたければ、auスマートバリューで、家の光回線もKDDIに切り替えることで、auのスマホの料金がかなり安くなります。
またクレジットカードも切り替えてしまえば、ポイントが増えたりして、多少お得になったりするようです。
ただし、そもそも2年契約ですから、途中でやめにくいので自由度は下がります。またKDDIの光回線契約が合理的なのかという話もあって、BフレッツでISPをGMOやさくらインターネットにした方が安く済むような気がします。
また先日、埼玉にあるイオンレイクタウンの駅前にあるマンション物件情報を見ていたのですが、そこにある分譲マンションのクレジット会社がなんとイオンクレジットと書いてありまして、完全にレイクタウンはイオンの街なわけですね。
イオンがお金を貸した家に住んで、イオンで買い物をして、奥さんがモールでパートしていくわけですか。これでお父さんがイオングループに就職していたら入も出も完璧でしょう。
しかし今はいいけど、もしイオンが潰れたらあそこどうなるの、とも思うわけです。またグループからリストラされたら、なんとも住みにくい街になることは否めません。
それが、やり過ぎかどうかは自己の判断に任せますし、所詮個人の選択といってしまえばそれまでの話なんですが、一見最適化をしているように見えて、自由度を下げたり、表面化されていないリスクを内包していたりで、本当に最適なのかどうかが怪しいと考えることも可能です。
■何のために最適化をするのか?!
某ブロガーさんのように収入に応じた生活に合わせるように生活費を切り下げるというのも、一見納得するのですが、それだけの実力があるのなら、今最適化してしまうよりも、収入を上げることを努力してもいいんじゃないかとも思うわけで・・・というよりは、若いから良いものの、段々、年齢を重ねてくると、時間をお金に変える機会や可能性が減ってくるので、若いうちの合理的で最適な選択というのは、必ずしも合理的ではないケースもあると思います。
彼だけの話で言うと、数年後やっぱり違うこと始めますってケースも多々ありうると思います。そもそも、今のライフスタイル自体がネタになってる感はありますし。しかし、そうするのは大事なことです。
つまり、最適化そのものを目的とするのではなく、どうせやるなら何かの目的を持ってして最適化した方がよさそうですね。
選択の基準としては、何を「のびしろ」に置くか、かなぁ。
その出費が直接的にメリットになっていなくても、「のびしろ」に対して精神的な支えになるのであれば、それは欠かせないものと考えるべきかもしれません。それが車なのかテレビなのか。
とはいえ、コスト削減は、日々の小さな積み重ねなのも事実。自分の出費をexcelシートに並べて比率を取ったら、ほとんどが、ほんの小さな1%以下から2%程度の出費で構成されてると思います。手取り30万円の人だったら、6000円が2%にあたります。それを、あれもいるから、これもいるから、という発想ではお金は残りません。
是非、この週末にでも、自分の出費をExcelシートに並べてみて考えてみてはいかがでしょうか?