June 20, 2012
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人間が本質的に利己的な存在であるなら、ノウハウや知識の伝承もまた利己的ということか。
マクドナルド「会社を成果主義にしたらベテランが若手に仕事のノウハウを教えなくなったでござる。」
現場の実際は知りませんが、文章だけ読むと、定年という職業人としての死のプロセスをとっぱらったら、若手と競い合うようにベテランがイキイキと働きだしたってことですよね。
高齢化社会の中で、元気な人はいつまでも働いてもらいましょう、という考え方がある中で、この取り組みは社会実験としては成功だったんじゃないでしょうか?!
知識の伝承が行われないのは、定年制の問題ではなく、組織のありようの問題ですよね。別のキャリアとしてのエコシステムを作るとか。定年制を復活させたのは、会社としての思惑からはズレてただけで、人の有り様としてはむしろ成功だったと考えましたがどうなんでしょうか?
子供を残したい、自分の知識を誰かに伝えたいというのは、自分はいずれ死ぬから、という本能に基づくものだとするならば、職業人としての死である定年というのは、エコシステムとしては理にかなった仕組みだったんでしょうけど、それを逆手に取った定年逃げ切りなんて言葉や、50歳以降のモチベーション低下の話や、それを見ている若者のモチベーション低下の話が叫ばれる中、それ以外のありようが幅を利かせても良いと思います。
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End Of
「知識やノウハウの伝承は死を意識することで行われる。」