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藤川真一について


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May 28, 2012

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僕は今までの経歴からも、家入さんのやることを批判することはしないので、もしかしたら、この記事はポジショントークのように見えてしまうかもしれない。

佐々木さんが書いていたのと同じく意味で、家入さんは成功した実績を作った人であるが、欠点もある。ただ、Studygiftに対して本気で(ピュアに)支援したいと思ったであろう彼の気持ちは絶対的に信じているので、どうやれば、うまく行かせる事ができるのだろう、と応援する視点で見ていました。

(追記:どうも増田あたりで妄想が暴走してるので、誤解される前に書いておくと、この後、自分はどうしたかって書いてる通り、応援と賛同は別ね。僕には、よくわからないので見ていたって感じです。ただ、この文章の論点としては、家入さんがやりたいと思っている「顔が見える学費支援サービス」をどう実現するか、という視点で見ていますので、それそのものに問題がある、としたら、このエントリーの範囲外になります。)



ー・ー


Studygiftの問題点や多くの批判については、多分、みんな間違ったことは言ってないのだろう。ただ視点があまりにもネガティブだったりするのは、まだ信頼感がないから。それぞれの立場、視点から同じものを見た時に、ものすごく危険そうに見えたり、ネガティブに捉えられてしまうのが、このサービスの最大のツッコミ所なのだと思う。

Studygiftは結果的に言うと、メジャー視点でデビューするのがちょっと早かった。

ただし、それだけ爆発力が大きかったのは事実。

家入さんがまだペパボの社長であるという古い認識の人が沢山いた。家入さんが最近どういう発言をしていて、どうことをやっているかということを知らない人に、先にStudygiftがたどり着いてしまった。しかも、サービスはまだまだ荒削りのサービス。ツッコミ所が増える形で炎上してしまった。

やまもといちろうさんが最初にこの話題に触れた時に書いてあったとおり、この題材はいささか難しかったのは事実だろう。

一部で、今回の対象の女性の支援ありきのサービスだったんじゃないか?と言う勘ぐりがあるようだが、このサービスの成り立ちは、Campfireの話題の中で、誰かが学費も援助できたら良いですね、と提案したことに家入さんが乗ったところから始まっていると、僕は認識している。

だから私利私欲の女性支援ありきのサービスではなかったハズだ。

いささか対象者にツッコミ所が大きかったのは確かで、「高学歴」「自己責任論」「ソーシャルメディアのアクティビティに話題満載」というツッコミ3要素が揃っていたことから、未だ持って、当人について、ややこしい勘ぐりが続いてしまっているのは、ちょっと不幸すぎる。

これは誰かも指摘していたが、プラットフォームをうたう割に彼女がフィーチャーされすぎたサイトだったのも反感を買うきっかけにはなっていただろう。まるでタレントサイトのように。

ただ、あえてポジティブに書くと、まだこのサービスは受け入れられるかもわからないサービスだったハズ。実験的にリリースをしてみる重要さもある。

まずはイケるという手応えをつかんでから、汎用プラットフォームのサービスとして落とし込んで行く。その際に、どこを落としてはいけないか、落として良いかを判断するためには、まずは最大値を知っておかないと最適なものは作れない。

プロトタイプ的に身近にいる適材を活用して、できうる限りのMAXの効果を見てみてから、本番サイトを作りたいというのは、よくある話だ。そう考えた時に、現状のサイトが考えうる最大の効果を出すために最適化して出しているのは、全く不思議な話ではない。

結果的には想像を超える効果があって、寄付という概念からは行き過ぎてしまったようだ。
それに対する批判は、多く言われてる通りだ。

ただ、反論で何個か見かけた指摘に「彼女じゃなくてキモメンが出てきたらどうなるんだ」、という話があったが、その通りだと思う。もしうまくいかなかった時に、コンセプトなのか人の問題なのかの区別がつかなくなったら、その先の判断が立ち行かなくなってしまう。まずは、箱がイケることを確認してから、人の表現を最適化していくなら、次の人をどうやってプロモーションすれば良いのかを考えやすくなる。

studygiftのハッシュタグで、彼女だとお金が集まったのに、フリーターが支援を書いても相手にされない現状を嘆くネタなのか本物なのかわからない話があった。うん。その通りなんだよ。普通にやるとうまくいかないんだよ。そこをプラットフォームでどうエンハンストしていくか、信頼を担保してあげるかが、今後大事なことなんだと思います。



ー・ー



で、僕はどう思うかというと、今回、寄付はしていないです。

もしやるなら、どちらかというと見返りが欲しいです。
「人の顔が見える学費支援」の見返りであるならば、将来に期待したいです。

将来の人脈候補を買いたい。

つまりヒトと事業計画を見て出資するように将来の目標を表明して欲しい。例えば映画監督になりたいから、日大芸術学部に行くお金をください、と言ったもの。Webの勉強をしたいから、海外に留学したいです、とかでも良いですかね。

もちろん、その人が挫折した時に辛くないように、相応のエビデンスは見せてもらう必要があると思います。人にお金を出すなら、動機は本気で、ある程度のポテンシャルは見えてないと、本人が後から辛くなるから。(真面目な人ならね)

そういうモノに対してパトロンになるなら、良いかもしれません。もちろん見返りは、将来の人脈候補です。

でも規模的には、部下にご飯を奢るに近いかな。

あなたが部下を持ったら、今度はあなたが奢ってあげてね、という仮想先輩後輩みたいなのが、ネットを通じてできたら楽しいじゃありませんか。で、有名になったら「オラが育てた」って言えたら楽しいじゃないですか。

そういうのって、今だと同じ会社か、同じ学校というリアルな関係性がないと実現できないんですが、そういう関係作りがオンラインでできたら素敵じゃありませんか?お金を出す側出される側がそれぞれ「同じ○○」と表現できる場所がStudygiftというサービスだったら良いですよね。

ただ、今のStudygiftの形でも、この先出てくる新しい形でも、ソーシャルゲームやコンプガチャにお金を突っ込んで、虚栄的な(バーチャルな)自己満足を得るよりは、全く生産的な楽しみだと思いますよ。
(追記:これはあくまで個人的な金銭感覚の話です。パソコンやスマホ以外で、一度に3万円以上かかるものは苦手です。)

そういう意味ではランディングできるかはまだわからないけど、Campfireに続いて、Webの新しい形が見えそうになったのは、非常に有意義だと思っています。返金にまでなって本人達は辛いでしょうが。(これがまた返金って、お金出してくれた人に怒られるんですよね。)


と、こういうのを書いて、つまらないところに火に油を注いで、当人達に迷惑がかからないことを祈りながらポストします。(パソコン通信時代に、よかれと思って書いた事が、すげーネガティブな解釈された嫌な経験があるので、書かない方が良いってなりがちなのですよね)

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