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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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May 09, 2012

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facebookに書いたものでもう良いかなぁと思っていましたが、後から探せなくなってしまうと思うのと今までもblogに書いてきたので、今の気持ちのスナップショットとしてブログにも書いておきます。

4月末を持ってマインドスコープ株式会社を株式会社jig.jpに譲渡しました。2010年1月20日に作った会社なので、2年と数ヶ月でした。途中で合併を挟んでいるので3期目半ばということになります。

前職ペパボで、会社を辞めると上司に伝えたのが辞める1年前の2008年の年末でした。翌年の2009年に起きたtwitterの国内ブレイクの波に乗ったモバツイにコミットをすることを決めたのが起業後の2010年3月。

起業時は「人の想いを創る会社」という意味で「想創社」という名前をつけました。

その後、マインドスコープに合併設立するタイミングで、人を雇い、オフィスを借りて、という流れになりました。

その後、東日本大震災を経験し、ガラケーの広告業界がぐにゃぐにゃになって、スマホに話題が移っていって、、、今に至る、と。

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と歴史を長々と書いても仕方ないので、ちょっと豆知識。

会社(事業)売却についての基礎知識について書いておきますが、会社売却というのは、買ってくれる会社さんがいるからこそ成立する話です。

そんなの当たり前だろ、と思うでしょう?

しかも、ネットってビジネス面とサービス面の話が近すぎるので、ネットサービスに興味があれば、日常的にM&Aのニュースに触れる人が多いと思います。まるで、お店で食品を買うように売買が行われてるように見えるかもしれません。

でも、これがまた結構、難しいんです。

買う側は、その資産を生かして前に進むことが前提です。それ自体が投資としてメリットを見いだせるからこそ買う訳です。価値やメリットがないなら決して買ってはくれません。

「買いたい会社がいる時が売り時」とは美人時計創業者の早さんの名文句。

今回、jig.jpさんとは思惑が一致したからこそ実現した話と言えます。

またマインドスコープ創業時には、「藤川=モバツイ」だから売るのは無理、と言われていました。あまりにも属人性が高かったからです。それが売れるところまで持って行けたというのは、サービスの成熟と変化はあったんだろうなと思っています。

そして僕がjig.jpさんに期待するのは、「モバツイ10周年の実現」です。

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5周年を迎えたモバツイですが、その実、マインドスコープという会社として模索していたのは、twitter依存からの脱却でした。

twitterクライアントをやってる会社が何を言ってるんだという話だと思いますが、僕の本にもろもろのエッセンスは書いたので、ちゃんと読んでいただいた人であれば理解いただいているかと思うのですが、特定のプラットホームに依存し続けるリスクというのは基本的に存在しています。それがそのまま会社存続のリスクに直結してしまうのであれば、それは避けるように持って行くのが筋というものです。

ただ、それと同時にモバツイを長く続けることでのメリットもあるだろうというのも想像しています。

つまり以下の選択肢があったと考えています。

・twitterクライアントもしくは派生サービスをとことん続ける。
・モバツイを続けながら、新しいことにチャレンジする。
・モバツイを他社に売却して、まっさらから新しいことをチャレンジする。

この3つの選択肢、どの道も取る事ができたのですが、今回は最後の選択を取らせてもらいました。それが実現できたのは、jigさんがいたからに他なりません。

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今後ですが、しばらくは現状の引き継ぎ業務等々をしながら、空いた時間ができたら技術のキャッチアップをしたいと思います。ここ数年PHPで来たのでrailsやりたい、とか思ってたり、その他やりたいと思ってるアプリなどに着手しようかと思っています。

なるべく早いうちに改めて会社を作ろうと思っています。また、しばらくはノマド生活になるので、NOMAD NEW'S BASEに入居するつもりです。

それと家入さんの投資事業であるパーティファクトリーのお手伝いをする予定です。主に技術的な部分だと思いますが、人と関わり合うことで何か提供したいと思いますし、自分も勉強できたらと思っています。

できればFOXドラマのBurn Noticeの主人公みたいに困ってる人を助けながら、自分のやるべきプロジェクトも同時に進めて行くみたいなことができたら良いなぁと思っています。


そして今後の事業についてですが、これは幼稚な表現かもしれませんが、雇用を増やせる会社を作れたらと想っています。雇用が増やせる会社ってのは、関わる人が努力することで成果が上がり、成長できる場ということだと思っています。まだ漠然と、ですが。

それと同時に、誤解を恐れずに言えば、今の会社で一緒だった仲間が改めて来てもらえる場を作りたいと思っています。

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ネガティブではない部分を書きだすとこんな感じでしょうかね。
エンジニアはあらゆる可能性を考えるのが仕事ですし、あらゆる可能性を思いつくのが職能と言えますが、これについて負の面を考えだすとキリがありません。

いずれにせよ、もはや前に進むことをしていくしかないのですが、とりあえず焦ることなく、好きなことを楽しくやっていこうと思っています。

ということなので今後ともよろしくお願いいたします。

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