May 06, 2012
最近のMacやiPhoneにはAirPlayという機能がある。AirPlayを送受信ができる機器間で、音や映像をWiFi(LAN)を経由して再生する仕組みである。
何に使うかというと、大部分においては、Apple TVを経由してTVで映画を再生したり、MacのiTunesからApple TVにつながっているオーディオ機器で音を再生する機能と言える。
据え置きのMacの場合は、HDMIやオーディオの線で直接つなげば良いじゃんという話もあるのだが、iPhoneで録画した動画や、さっきまで外で聞いていた音楽を家のオーディオで聞いたりすることができるし、MacBook AirなどのノートPCの場合は、全く線をつなぐ事無く高品質な音をオーディオから再生できるのがメリットだ。
うちのオーディオはDENONのミニコンポでデジタル音声入力が同軸ケーブルだったので、Apple TVの光出力を同軸に変換するアダプタを介して音を再生させている。
これ現状ではiTunesなどのアップル製品で使う分には非常にメリットが大きいのだが、Huluで見ている映像をAirPlayで送る事は残念ながらできないようだ。Hulu側の作りの問題のようにも思える。
Huluの現状は、iPadかMacでHuluを再生し、HDMI経由でTVに直結すれば大画面では映像再生ができる。しかし、Apple TVを経由してるわけではないので、音はオーディオからは鳴らない。もし頑張るならMacBook Airはイヤホン端子からデジタル音声が取れるそう(修正、イヤホン端子のデジタル出力はMacBookPro製品だけでした)なので、そいつから繋ぐなり、TVからアナログ信号出力でオーディオに回さないといけないのだが、いずれにせよ線が増えるのがエレガントじゃないし、操作する時にオーディオの入力を切り替えるのが面倒くさいのであまりやりたくない。
オーディオはもはやAir Play経由のApple TV専用として、できる限り操作しないで使いたいのだ。
そこでツイッターで教えてもらったのが、AirParrotというツール。これはMacの任意のデスクトップ画面やアプリの画面をミラーリングする形でAirPlayで送ってくれるというもの。オーディオもAirPlayに載せてくれるので、音楽、映像を再生できる。Radikoもニコニコ動画もHuluもお好みのスピーカーで聞ける。
問題としては、いわゆる全画面再生がミラーリングされるわけではなくて「任意のウインドウ」であるため、必ずブラウザ画面でのビューが送られる。Huluだと動画エリア以外の画面が邪魔である。ニコニコ動画はそこまで悪くないだろう。
メリットとしては音を再生するのが圧倒的にお手軽という点。映像画面の最大化を求めるのであればiPadやMacをHDMIに繋げておくのが良いが、普段使いのMacBook Airを使っていて、ネットで見つけた情報からHuluで映画を見たり、Youtubeを再生する時に、さくっと、お好みのスピーカーから聴こえるのがメリット。
またパソコンでの作業中にBGVとして音と映像を流すという作業を、ソファの上に置いてあるようなMacBook Airから直接行えるのは非常に快適である。
唯一の問題点は、画面をストリーミングして送ってるので動画や映像が処理落ちしてしまうことがあること。これはWiFi安定性の問題か、MacBook Air(core i7)の処理落ちの問題かわからないが、若干起きる。
ただ、あくまでもお手軽さ重視であることと、全て1デバイスで操作することに快適性を見いだせる人であれば、利便性の方が上回るだろう。と言っても送られてるのはデジタルストリーミングなので、音質が悪いというわけではない。
(それにiTunesは、直接AirPlayができるので音質が必要ならこっちだ。)
しかしながら、昔やってたMP3へのリッピングの作業では、神経質にマシンを扱っていた事などを思い出してみると、その頃と比べて、ブラウザの1画面で再生されている動画を、そのまま無線経由で別のデバイスにストリーミング転送して、その他の作業もまともに動いているMacBook Airを褒めてやりたい。
参考までにデバイスは以下の組み合わせで再生している。
MacBook Air (Core i7)+AirParrot(AirPlayで映像音声を送るアプリ)
↓
Apple TV → HDMI → 40インチのBRAVIA
↓
光ー同軸変換
↓
DENONオーディオ
↓
DALIスピーカー(IKON1 mk2)