April 21, 2012
Facebookが採用しているOGPというのが最近注目されておりまして、Open Graph Protocolと呼ばれるものでWebサイトのタイトルや目玉画像をSNS等に表明できるフォーマットで、HTMLに記述するメタデータ(文字)です。
昨日、モバツイのスマホWeb版である、モバツイsmartがタイムライン上のURLに対して、OGPまたはタイトル情報等を自動取得して画面上でプレビューできる機能をリリースしました。
URLをクリックして別窓を立ち上げなくても、なんとなく向こうのサイトがプレビューできる機能です。Facebookではおなじみですね。
twitterでは、アメリカで有名なサービスのプレビューには対応していますが、その他のURLの事前プレビューには対応しておりません。
そのためOGPを表示するようにしてみたのですが、やってみて気がついたのですが、せっかく押してもツイートに書いてあることと同じ事しかでてこないことが多いのです。
つまり、ユーザーのツイートでわざわざタイトルを引用しているツイートが圧倒的に多いということです。
もちろん理由は明白で、ブックマークレットや投稿機能がそういう風になってるからなんでしょうけど、改めて見てみると、140文字しか書けないのに、URLとタイトルしか送れないってのはなんとも言えない奇妙な状態とも言えます。
ニュースサイトなどのサービス側もその辺は心得ていて、タイトルだけで釣れるような形にしているので、余計に削除しづらくなっていたりします。
結局、OGP対応が生きるのは、URLだけは引用はしていて、そこにコメントを書いているので、参照元URLの肝心のサイトがどういうサイトがわからないという時に役立つ、という機能になっているようです。
そうでなくて、ブックマークレットで引用した時に、FacebookやWeiboみたいにOGPやタイトルタグを読み込んできて、それにコメントをつけられるようになっていれば良いのに、結局、タイトルを伝える事しかできずに、次のツイートでコメントをつけても、分断してるので、連続的に見てる人しか理解できない、という状態になっています。
日本人が何故ツイートが多いのか?というと、おそらくアメリカ人はもっとドライなんでしょうね。日本人は、一つのものごとに対する考察や意見を言いたい。しかしわざわざブログを使うほどではない、という時に連続ツイートで表現しているのですが、書いてる側は気持ちよくても、残念ながら、タイムラインで読む側は、分断された一つのツイートに過ぎないので、なんだか、あまりよくわからないということになります。
結果として、過激な意見などに限って、一人のツイートをまとめたようなtogetterが出てくるわけです。それ以外は、ミスコミュニケーションとして、本人だけが満足してツイートの海に埋もれて行くわけです。
このモヤモヤ感覚、どこかで覚えがあったなぁと思ったら、公式RTと非公式RTの違いにあったと思います。非公式RTもFacebookのOGPのように参照元URL(ツイート)にコメントをつけられる仕組みになっていれば、今の形にならなくて済んだのに、と残念でなりません。
要するにツイッター社が言っているニュースネットワークというのは、俗人税を廃したインタレストアテンションの共有であって、まとめると一つの意見ツリーになるようなものではない。僕みたいに一言言いたい、みたいな場合はツイッターだとうまく伝えられないのかもしれないんだなーと思ったりしています。
なのでモバツイだけがOGPに対応して、そこを補完しても、ツイートの入り口がOGPを使う事に最適化されていない以上、あまり意味が無くて、ツイッターそのものがapiにOGP属性を追加して、すべてのクライアント、すべてのブックマークレットがツイートの拡張属性に対応して、ツイートもそれを前提としてツイートするようにできたらいいなーと思うのですが、でも、それがアリなら公式RTは今のようになってなかったハズなので、考え方は違うのでしょうね。
(URLのスパム対策を考えると、やってるかもしれないですけどねー。t.coを使ってフィルタリングできるようにしてるけど、クライアントはt.coのURLを展開しちゃってるので絵に描いた餅になってるので、もう少し拡張しないといけないのは明らかで。)
p.s.はてブコメントにすべてのクライアントで反映が無理って話が書いてあるんですけど、今までもいろいろあったtwitterの仕様変更についていけてるクライアントだけが生き残ってるんですよ。