April 07, 2012
常々思っている、東京のタクシーは全車suica搭載にすべきと言うことをネットに表明しておくブログ記事でございます。
東京のタクシーは全車suica搭載にすべき理由
理由1.都心は近距離移動が多い。カジュアルな決済手段が向いている。
どこかに行くたびに毎回2000円以上取られるような場所に住んでると、日常にタクシーを使うのはあんまり現実的ではない。埼玉に住んでいたときに自分の記憶でタクシーを使うシーンは、せいぜい病気をして病院に行かざるを得ない時に使うぐらいだった。
東京に来て気がついたこととして、渋谷区、新宿区、港区内の移動は距離が近い上に駅から遠いところ(もしくは過剰に駅が広い)ことがあり、時間がない時にはタクシーが選択肢として入りやすい。
(割と同様の理由で、「バス」もある。バスを制する者は東京を制す)
もし3人いれば電車の初乗りx3と、1メーターは十分に競争力がある。
理由2.距離と料金体系的に財布が小銭王になるのが不快である。
東京の初乗りは710円。
その先2kmを超えると、90円ずつ料金が上がっていくが、自分の経験的には絶妙に1160円や1340円あたりを支払うイメージが強い。
90円ずつ上がっていくので、50円玉と10円が4枚も絡むようなお釣りが多くなる感がある。
そのたびに千円札が減っていくし、お釣りも500円以上。
降りるところで財布を出して小銭を探るのは、意外と面倒くさい。
初乗りがもう少し安ければ1000円を超えない可能性が高いが、東京は初乗りが高い分1000円を突破してお釣りが増える料金に突入しやすいので運転手さんの小銭の用意も増えるのではないだろうか。
理由3.クレジットカードは使いづらい。
suica非搭載のタクシーで、小銭がなく万札を出さざるを得ないと、お釣りがないためクレジットカードに切り替えてくださいと言われることがある。
しかしクレジットカードは認証に通信が必要なようなので遅い。使い勝手が悪いのである。
クレジットカードはあまり使いたくない。それなら現金の方が使い勝手が良いという状況が生まれる。
suicaがいつサーバーに通信をしてるのかしてないのかはよくわからないが、利用明細で残高が出てくるので、その時に通信しているのだろうか。その間に、領収書を渡すプロセスがあるので、通信してる感は少ない。
数年前に沖縄に行ったときに、タクシーでのedy普及率が高かった。車社会の沖縄は、若者が乗りあってタクシーを使うのも多いと聞く。カジュアルな利用スタイルとedyとの親和性は無視できないだろう。体感的には、移動距離も東京同様そんなに遠くないのではないだろうか。
現状、東京でsuicaが使えるタクシーは、
「KM」 ・・・国際自動車
「N」 ・・・日本交通
「帝」 ・・・帝国自動車
あたりだ。車の上についてある提灯を見て「KM」「N」「帝」を選ぼう。
Nに車のデザインが似ている「大和」をうっかり止めるとsuicaに対応していないので、「大和」だけには気をつけろ。 4/23修正:今年からsuicaを搭載し始めてるそうです。まだ全ての車両には搭載されてないような気もしますが、これでようやく安心して、黄色いタクシーを止められます。
この中だと「N」の日本交通は、スマートフォンアプリを出して配車ができたりとIT化の急先鋒だし、接客態度もよいので、一番のお薦めである。
タクシープールや六本木のようにタクシーが沢山連なってるところで、これらの会社を優先的に選んで乗っても文句を言われることはない。suicaで払いたいんですけど、と言えば、お金を持ってないから、という表現にもなるので、いくらでも正当化できる。
東京のsuica化でタチが悪いのは、最大規模の東京無線がドコモ系のiDに囲い込まれてしまっていることだ。もしかしたら独占契約になっているのかもしれない。
そもそも、おいらの携帯はauなわけですが、それにしてもたくさんの電子マネーを持つつもりはないし、コンビニを見ていればわかるとおり、多数の決済事業者に対応するのは大事なことなので、是非、モバイルsuicaには対応してほしい。
あとは個人タクシーであろうか。
アメリカで、twitterの創業者が作ったSquareという決済手段とiPadを組み合わせてタクシーに多く使われてると聞く。簡単に非現金の決済を提供できることから、強盗にとられる現金が少なくなることから、安全対策にもよいという話だ。今後の日本でも同様の理由での経済合理性が生まれていくかもしれない。さみしいことであるが。
しかし、何より、是非、東京を走るタクシーは全車suicaに対応してほしいし、もしそうならないなら、「N」「KM」「帝」を優先的に選ぶ人が一人でも増えるといいなと思っております。
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おまけ
p.s.Nのタクシーは、suicaリーダーをケースの中に隠しているが、運転手が、わざわざカバーをはずしてリーダーに読ませることが多い。本来はケースの上に置けば勝手に読みますという設計になっているのだと思うが、残念ながらユーザビリティの設計ミスだと思う。
しかし、実際には、おそらく位置がずれていて読めないこともあるし、リーダーがリーダブルになるまでの時間が遅く、置いても、いつ読み込みが始まるのかもわからないので、運転手がケースを開けて直接リーダーにかざすようにさせたくなるのは自然なことである。
また、現実にリーダーに事前に置いておくより読み込み許可のLEDを出してから携帯を近づけたほうが読み込みが早いような気がする。いずれにせよ、タクシーを降りるタイミングというのは、全体のプロセスをなるべく早く済ませたいという時間要求の中でユーザーも運転手もストレスを感じていることを認識する必要はあるだろう。