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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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March 01, 2012

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ワタミや牛角など成功している外食産業で働いている店員さんって、すごいモチベーションマネジメントの元で働いているんだろうなぁとは思っていた。

ちょっと前にユッケで問題を起こした会社の社長のテンションもなかなか凄いものがあったか。少なくともあのギラギラした目は僕には無理だ。

最近、こんなニュースがあった。

就職2カ月で過労自殺 居酒屋チェーン「和民」の26歳女性

ご覧になった方も多いと思うので説明は割愛する。

事実はさておいて、何故そうなったのか、正直言って、あまり理解ができなかった。

これに関連して、こんな話を書いている意見を見かけた。

ワタミ入社2ヶ月で自殺、労災認定について思うこと

自分はリクルートに新卒で入ったわけだが、月140時間残業って平均値くらいのフツーだった。雑誌創刊時とか最高240時間やったこともある。こういうときは仮眠室から通勤してました。これを8年やったけど楽しく生きてました。この差は何だ??

うん。それは理解できるんだよな。

リクルートで雑誌創刊という機会があったとすると、

・誰でもできるわけではない特別な仕事
・クリエイティブで、自分たちで作っている感覚が明確
・かつ割とゴールが決まっている

こういう仕事は、あんまり時間は関係なかったりも。全然疲れないとかそんなことはないけど、同じ1時間の幅が違う。慣れてくれば趣味のような仕事とも言えないこともなかったり。

ちなみに、僕も会社員をやりながら夜な夜なモバツイを作っていたわけで、10時出社で9時帰宅ぐらいの生活で、朝4時ぐらいまでは作業してたから、ざっくり残業換算すると月200時間ぐらい残業している換算もできなくもないですね。ゴールデンウイークやお盆は、絶好の機能拡張週間でしたし。

今は仕事でモバツイを提供しているわけですから、自分がやっていたことに関しては、労働と趣味って限りなくやっていることに差はないわけです。あるとすると気持ちの問題だけということになります。


居酒屋店員は、さもすると「やってくるお客さんの給仕をすれば良い」という立ち位置なはずなんだけど、アクティブサポートよろしく攻めの姿勢で、経営者ではない人が異様に頑張っているというのが成功している居酒屋チェーンの店員像です。

すごく乱暴に言うと、「誰でもできるつまらない仕事」という姿勢でも成り立つ仕事を、「わくわくするハッピーな仕事」に転換させるモチベーションマネジメントこそが、多店舗チェーンで勝つ秘訣なんだろうなと思う訳ですね。

渡辺社長がtwitterで、「社員の幸せ」という言葉を使っていたけど、ワタミで社員が成功して行くプロセスでは、やっぱり幸せで楽しい仕事だと思えるようになることは、おそらく不可欠なのだろう。それこそがサービスクオリティになっていくと思うので。

そういう意味では、渡辺社長のおっしゃってることはワタミの世界では正しいんだと思う。

ただ、今回自殺してしまった人がいる。何故幸せになれなかったのかというと、もしかしたら自分を偽ってしまったのかもしれないね。理由は何かはわからないけど、自分に偽って、ワタミワールドの中で幸せに働く真似をしてみたけど、残念ながら合わなかった、というのも想像はできなくはない。

自殺についてはが、ワタミでの長時間労働がトリガーを引いたのかもしれないけど、それが本当の原因かどうかはわからない。もしかしたら記事通り、ワタミでの労働で鬱になってしまったのかもしれないし、もしかしたら元々そういう状態を持っていながら、前向きに生きようとしてやっぱりダメだったという身勝手な仮説も可能なのだが、実際どうかはわからない。

ただ、この記事を書こうと思ったのは、実は次の記事がトリガーでした。

「熱が40度近くあっても登校」やりすぎ 私立高1年間クラス全員無欠席に批判

記事が作為的なのかもしれないが、どうも先生の決断力の無さ、学生のリーダーグループにしてやられてる感が気になった。

6月17日には女子生徒の親から体調が悪く、大会も控えているので休ませるという連絡が入った。クラスの生徒たちは怒り心頭の様子だった。すると1時間目が終わった頃にその女子生徒が登校してきた。そして、 「うちには関係ないし!こんなんで無理して学校来て体壊したら誰が責任取るのさ!」 と吼えた。クラスの何人かが「休むなよ!」という電話やメールをしていたことが後にわかった。
40度近い熱があっても点滴をしてまで登校する生徒がいたり、インフルエンザの疑いがあった生徒は病院と高校を行ったり来たりした。

クラス全員が1日も休まないということをめざし、彼らの幸せの定義にした。

その結果、病気にも関わらず学校に来た学生がいるとのこと。40度超えると子供作れなくなる、みたいな話もあるよね。調子悪ければしれっと休むのが大人の判断力の世界なんだけどね。風邪はウイルスによるもの。一度ひいてしまった風邪は気合いで直らない。風邪が長引く方が得策ではない。

この記事を読んだ時に、どうしてもワタミで働いても”幸せ”になれずに自殺してしまった子の話を思い出した。

クラス全体が決めたとされる「みんなの幸せ」

多分、それについていけてないのに黙っていた子はいるんじゃないかな?!と思う。表には出てきてないけど。

みんなの「何が幸せか?」を一つにする。

これを仕掛けられる人達こそが勝ち組の要素がある。ワタミに続く企業を作る能力があるのは、この取り組みを仕掛けて実現させたリーダーグループの学生なのかもしれないね。

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