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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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February 25, 2012

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まずSNSで間違っても騙されちゃいけないことがあります。

「Facebookが7億人だから」

「twitterが1000万人以上の日本人がいるから」

というマス的な数字に騙されちゃいけません。

以下の話のエッセンスは、僕の本にも書いてあることそのままなのでさらっと流しますが、個々のユーザーにとってのネットワークの広さは「マイミクやフォローフォロワー、友達の数」に壁があります。

つまり小さなネットワークが無数にあるのがSNSの特徴。

無数の小さなネットワークの集合体で起きる問題は、一言で言うと「話題が伝わりにくい」ということです。

ECポータルとしての楽天市場の強さは、楽天サイト内のランキングや検索結果のリスティングなど、人が集まってくる場所に、その人の興味に近い商品情報を広告として表示することで購買のショートカットを作れるところです。

ところがSNSは、そもそもコミュニケーションをしに来ているという文脈違い、筋違いに加えて、情報の伝達のしにくさが故に、アクセス数や会員数では計れない、、、、少なくとも、facebookというプラットフォーム性に何かを享受しようという姿勢では、ソーシャルコマースはうまく行かないハズです。

ツイッターでも多数のRTされているツイートは、ある種の「ネタ」的なツイートであり、よくも悪くも「面白い」というネタ性が共有できないツイートが10人以上にRTされることはありません。(でも、何が「面白い」かは、それぞれなので、どう「面白くできる」かはいろいろ可能性はあると思います)

また、この「コミュニケーションをしに来ている場所だから、ECをSNSに持ち込んでもダメだよ」という言葉はあまりにも感覚的で、定量化されてない表現ですが、経験的には、例えば、同じメルマガがあったとしてECサイトから得られた顧客リストと、文脈違いのコミュニティサイトで得られた顧客リストを比べると、最低10倍は反応に差があると思っています。要するに同じクリックを得るのに10倍母数が必要だということです。

PVやイイネだったら、ECサイト単体での集客に比べて、1000倍10000倍以上の差があってもおかしくありません。イイネは適当すぎる仕組みなので、押した方も覚えてないし。(イイネはSNSの中で情報伝達の受験票を得ただけですよね?!)

なので、ECサイトの人がECサイトの常識で、Facebookはユーザー母数が多いからうまく行くだろうみたいなおんぶにだっこなのは間違いで、SNSであれば如何に日常的な感情遷移、コミュニケーションの中に購入に繋がる仕掛けをしてナンボということになると思います。

…まぁ難しいですね。でも驚くほどシンプルに解決する人が出てきてもおかしくないと思います。その時には一回ECの常識は捨てた方が良いかもしれませんね。

あんまり意識してる声が聞こえないのが、Google検索エンジンは、立派なプラットフォームビジネスであること。Google検索はSNSではありませんが、人々のニーズの元で情報を検索して、商品や情報サイトにたどり着く機能を提供し、アドワーズという広告商品に出稿することで、キーワードからまたユーザーを誘導し、商品が売れるというループを成功させた世界と言えます。

と考えた時に、GoogleとFacebookの母数として、プラットフォームに差がありましたっけ?と思う訳です。検索エンジンのユーザーって誰も意識してないけど、意識してないってことは、本当に沢山のユーザーが使ってますよね。だからECサイトの人は、Google押しで今まで通りのパターンを追求するのは間違ってないと思います。あえて言うと業者がお金にならなくなってきたので、ソーシャルコマースに注目が移っているケースはあるでしょうね。

SEOなどは、Googleエコシステムでの成功パターンをなぞるテクニックと言えます。ランキング上位に出れば露出が増えて売れる可能性が高くなる。しかもGoogleはそのコンテンツが有益であることをあるロジックで自動検出してランキングを決めているので、内容を充実しないことには上位に出続けるのは難しい。・・・とてもシンプルで素晴らしい、勝ちパターンです。

それに比べてFコマース等と呼ばれるプラットフォームでのECは、まだ盗むべき成功パターンが見えていない。ECの常識、SNSの常識だけで言うと、冒頭に書いた通り「筋違い、文脈違いのSNS」でモノを売るのは難しいと思います。

しかも一定規模の流通総額を得るなら、「ソーシャルゲームのようにアイテムを買うのは前提」「ECサイトならそもそも人が来てるのはモノを買う目的だから」という、当たり前の消費行動をパターンとして作らないと続きません。

ソーシャルゲームの勝ちパターンを単純に導入すると、SNSの中での一定のプレゼンスを得るために、お金を使えばアルファユーザーに負けない発言力が得られる、みたいなブースト装置を作ったところなのか、とは思ったりします。そんなのにお金出すかいな?!と思うんですけど、ソーシャルゲームだってお金出さない人からすると、よくわからない消費ですからねぇ。

もかしたら、この記事を読むようなあなた達にとっては居心地の良いSNSではないかもしれませんね。


#例えば「おみやげ」という行為もソーシャルコマースではないかと思うのですよね。そのオンライン化ができたら良いですよねぇ。

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