October 19, 2011
もうすぐリリースされるAndroidアプリ版の「モバツイtouch」を作っていて、いろいろ壁にぶつかって、スマートフォンアプリはユーザーインターフェースの表現が難しいということに気が付きました。
ツイッタークライアントというのは、やることが一杯あって、そもそも求められる機能が結構、複雑なんですよね。後からついたリストはひどいもんで、もうリストだけで一つのクライアントアプリがあっても良いと思います。多分、ソースコード量に対する投資効率は、他のアプリに比べて、かなり低いんじゃないでしょうか。
多くのtwitterクライアントのスマートフォンアプリって、ツイートをクリックしないと詳細が見れないじゃないですか。慣れちゃった人にはなんとも思わないかもしれないけど、ガラケー使いとしては、今まで見ていたタイムラインから、集中力がそがれるような動作に違和感を感じるわけです。
また、ガラケーやPCブラウザの場合、カーソルやマウスをリンクに合わせると表現が変わります。
つまりそこに何かあることをカーソルの移動+画面上の表現変化でわかるようになっています。
タッチインターフェースの場合は、操作はタップする以外には、長押かスライドしかありません。長押しとスライドは、タップの子クラスみたいなもので、そこが長押しできることや、スライドできることを画面上に表現するのは難しいです。
その部分が強烈にわかりにい。
触ってみないとわからないのに、オリジナルデザインのアイコンとか使っちゃってるから、意味が理解できず、押して良いんだか悪いんだかもわからない。かと言ってラベルを置いて説明を書いてる面積も少ない。アプリっぽくないという理由で。
また長押しやスライドの機能が、まるでファミコンゲームの裏ワザのようになってるアプリが結構あるように見受けられました。
要するに、アプリはいろんなことをやるには難しくなりすぎちゃうし、タッチだけではできないことがある時点で、アプリ設計としては上級者向け、なんだろうなって思っています。
この辺がとても悩んだ理由。
また、どうしてもタッチできる面積はボタンとして確保しなくてはいけないので、携帯と比べて単位面積あたりの操作できる要素の数は少なくなっていきます。情報量に対して指の方が大きいですからね。この制約が余計に、長押しやスライドを詰め込んでいく動機になっていきます。
それはネットが好きなマニアには良いけど、そもそもスマートフォンを使う事が日常のメインタスクになってない人達にはどうなんだろう、という疑問がありまして、そこはアプリだろうがブラウザだろうが関係なく解決したいというのがありました。
今回、モバツイのスマートフォンの取り組みとして、今までのモバツイ携帯版の使い勝手をそのままにスマートフォンのインターフェースに対応した、モバツイsmartと、Androidアプリ版のモバツイtouchをリリースします。モバツイsmartは本日リリースしました。touchはもうじきです。
対応機種はモバツイsmartがWindows Phoneを含むモダンスマートフォンのブラウザ全て。モバツイtouchがAndroidアプリです。
モバツイsmartが僕担当で進めていたので、こだわりが特に大きいのですが、HTML5 + css3によるAjaxインターフェースで構成されています。と言っても画面遷移するところと使い分けています。twitter本家のweb版みたいなフルjavascriptだと、JavaScriptに制御コードが一極集中して、メンテナンスが難しくなってしまいます。
Ajaxについては、まだjsonpという言葉がなかったことからscriptタグコールバックを使ったり、いろいろ考えてきましたが、ajaxをajaxだけ進めるとどんどんHTMLらしさが失われていくんですね。今注目されてるHTML5のデモってそういうのが多いです。どこをAjaxにして、どこをしないかの切り分け重要。
僕は今のところWebはWebらしくあるべきだと思うので、フルjavascriptは、あえて選択していません。(フルjavascriptって誤解生むだろうけど、要するにScriptで、ほとんど全部がブラウザ上で動的に構築されてるHTML+ javascriptのことだと思ってください)
Webアプリであるモバツイsmartについては変化に対する追従性を重視しています。twitterで日々起こる新しい出来事や、突然生まれるムーブメントに、すばやく対応して、「ツイッターをより楽しみたい」という人に送りたいと思っております。
要するに、朝起きて見つけたツイッター上での変化の対応機能を、昼までにリリースして、ユーザーさんに提供したいわけです。
(もうそんなことを2007年から続けております。一番最初は、バレンタインで「:>」を入力するとハートマークになるところだったかな。あれは帰り道のスタバで対応したんだっけ....。)
そうするとHTML5にするしか選択肢がないし、相互依存性が大きくなるコードにするわけにはいかない。(もちろん、局所性の作り方だとは思いつつ、ですけどね)
また、モバツイtouchは、アンドロイドアプリの中で、毎日使うための使い勝手を追求しています。当たり前に使いやすいというところを大事に、多くの人に使っていただけたらと思っています。
ただ、このblogを読むようなITリテラシーの高い人は、そうは言っても、Twitter公式はもちろんのこと、ネイティブandroidを大事にしたtwiccaやTweetDeckなどのツイートマニア向けアプリを使われるでしょうから、是非、ガラケーからスマートフォンに移行して使いにくくなっちゃって困ってるんだよ、というお友達やご家族に、是非モバツイの紹介をお願いします!
モバツイsmartのURLは、今までと変わらず、http://www.movatwi.jp ですし、「モバツイ」で検索してもらえば、スマートフォンからは自動的にモバツイsmartの画面で表示されます。モバツイtouchもリリースされたらAndroidユーザー向けにsmartからも誘導します。
それと最後に一点だけ、モバツイsmartには写真をメールで投稿する写ツという機能があります。
iOSではMMSを使って送るのですが、写ツからメアドを取得して一度でも送ると、MMSの送信履歴に「movatwi-fshin2000-....@」のメアドが保存されるので、以降はメッセージアプリから直接ツイートを送ることができます。
実況などでtsudaる時には、iPhoneのメッセージアプリから連続ツイートできますし、Siriを使って音声ツイートもできるかもしれませんね。英語がわからないので、是非誰か試してみてください。
非同期メッセージなので送りっぱなしにできるってのがミソ。その他のメリットとしては、公式の写真サービスではなく、あなたのTwitpicアカウントに送れます(笑)
TwitPicって写真の閲覧数が見られるので、結構熱いですよね!サムネイル出ない時も多いけどw
その他のサービスも続々連携をしていく予定ですので、せっかくのWebベースですから他社さんのサービスとのスピーディな連携については武器にしていきたいですね!(ようやく世界に向けてスマホフォーカスしてるベンチャーさんと連携できる)
参考URL:
「モバツイ」がスマートフォン対応 新デザインのWebアプリ、使い勝手を追求したAndroidアプリをリリース|新着情報|マインドスコープ株式会社
ガラケー女子100万人が愛用する「モバツイ」がついにスマホに対応!!!
あ、モバツイtouchもベータテスター募集が始まってた。マニアなみなさんではなく、是非、非マニアなお友達にお願いしますね!くれぐれも!(嘘ですお願いしますw)
『モバツイ touch』 Androidアプリβ版先行テストご招待(livlis)
p.s. あ、あと、海外でアクティブに活躍する皆様には、是非中国出張行く時には、必ず日本にいる間に、モバツイsmartをセットアップしてから行ってくださいね!(謎)