July 30, 2011
ある人が言っていたこと、かつ、実際にやっていること、を書いてみる。
1.上司が求めること、上司がハッピーになることをまず理解し、上司にそのことを言葉で伝える。(自分が共感をしていること、尊重していること、それを共有していることを自分の言葉で伝え、上司からの共感を得る)
2.その要件を満たすことを大前提として、自分のやりたい事を実現する提案をする。
3.肝は「承認を得る」事が大事なのではなく、共犯にすることが大事。そうすると少々逸脱しても何も言われない。
4.もちろん、きっちり成果を出すこと。それがなければ次が承認されない。
今、目の前に存在している事以上の、「やりたいこと」が自分の中だけにしかない組織においては、このテクニックでしか現状を突破することはできない。
以前での経験の話で、ものすごく抽象的に表現して恐縮だけど、既に顧客がそれで良いと思っている「既存の世界」に、こちらの求める新しい世界観を追加したい時、よくありがちなネガティブな視点で、言葉を悪く言えば「機能を押し付ける」タイミングにおいて、「先方にもこれだけのハッピーがあるからやるんだ」ということをとあるプロデューサーの口から聞いた時に、やっぱりこの人、凄いなと思った。
それが、その行為にとっての唯一の正当化可能な理由だった。
でも、それこそが変化をもたらせることに必要な要件なんだと。
多分、「社会を変える」ってところまで通用する理屈。社会ってのは人の意思決定の集合体ですからね。
こういうことを考えて説得できることがうまい人は、いわゆる「仕事ができる人」ということになる。
かといってそういう人が人格者かというと決してそういうことはなく、以外と、周りや上司からすると、その人が好きでやりたいんだなってことがミエミエだったりするんだけど、それはそれでOKみたいな。それも愛されキャラの一つの形です。
この文章、文字にするとありがちな営業のテクニック本みたいで陳腐な感じがするけど、1番のあたりでつまづく人が多いと思う。mtgしていて今まで知らなかった事を先方から聞いた時に、mtgが終わるまでには、完全に自分の言葉でしゃべって相手に共感をもたらしている人ってのを何人か見てきたけど、そういう人、頭良いよねって思ってた。信頼、実績って、それだけじゃないけど、ツカミ、入り口としては重要。
「会社が○○をやってくれない」とか悶々としてる時には、こういうことができてないからそうなってるんじゃないか、と考えれば、あらゆる人に当てはまることだったりしますね。
ちなみに、僕は2番目以降のことを自分から差し込んでいくのは苦手だったりします。でも、ちょっとやり方は見えたなーと思ったので書いてみた。