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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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July 05, 2011

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海外のネットサービスで聴こえてくる話題というのは、投資家からいくら集めました、と言ったお金にまつわる話が多い。相応に大きくなったベンチャーだからこそ、ニュースバリューがあるのはわかるのだが、それぞれのサービスの一ユーザーでしかない我々においても、いささかプロ視点に馴染みすぎてしまっている状況ではないだろうか。

本エントリーは、ユーザーをたくさん集めているfacebookではなく、twitterを応援するエントリーなのだが、twitterとfacebookも投資というお金の土俵で比較されてしまうので、ライバルのように見られている。

もちろん企業としてはライバルで、投資家の期待に答えるという企業的側面や、人材採用の人の取り合いなどの中の事情的にはいろいろあると思う。

しかし、ネットサービスとして見た時に、この二つは本当にライバルなのだろうか?

この2者を比較するポイントとして、若干結論ありきで辿って行くが、

・このサイトを使うメリット、強みは何か?
・ソーシャルメディアとして、どういうグラフを構成しているか?
・情報の公開範囲。公開範囲に伴うユーザーメリット
・ビジネスモデルは何か。(直接的にユーザーはどういう制約を受けるのか)

という視点で考えてみると、

1.このサイトを使うメリットは?、強みは?

twitter:多くの人につぶやきが伝わる。即時性の高い情報を伝える。一画面でたくさんの情報を得ることができる。
facebook:知人と知人同士が情報が素早く共有できる。友達と繋がりやすい。友達の反応が可視化される。

2.ソーシャルメディアとしてのグラフ

twitter:「つぶやきや人への興味」というインタレストグラフ。
facebook:人間関係の投影、「友達グラフ」

3.情報の公開範囲

twitter: 原則的にインターネット全体に共有
facebook:友達にのみ公開。

4.ビジネスモデルは何か?

両社共に広告モデルで、利用料は無料。特にお金は取られない。
facebookは、ゲームのデジタルコンテンツの流通などで決済も行っている。

と、両者は全然違うコンセプトのサイトで、少なくとも検索エンジンのgoogleとyahoo!ほどの比較対象ではないように思える。

もちろんソーシャルメディアとして、人の情報がどこにアウトプットするか?というのが大事だと思うが、twitterにせよfacebookにせよ、お互いのサービスにツイートやフィードの中身を流す事が可能なので、どちらかの情報を他方に共有させることはできる。

しかし、クローズドからオープンな方向に送られるというのは考えにくいのではと思っていて、どちらかというと、オープンに公開している情報が、クローズドにも共有されるというのが自然ではないだろうか。

僕の勘違いでなければ、facebookのフィードをtwitterに流しているケースよりも、twitterのツイートをfacebookに流している方が多いと思っていて、つまりは、twitterの生き残りの道は、「人々の最初のつぶやきの吐き出し先」という地位をどれだけ押さえるかと言うことではないかと思っている。

そうすると広告を得る手段がフロントエンドに集中するため、プラットフォームとしての強みは、facebookまで視野を広げると、実は薄いかもしれないことから、そりゃサードパーティのツイッタークライアントを好ましく思っていないだろうなというのはわかるわけだが、今回、それは置いておいて、、、、

もし、今の段階で、脳で思った事がネットに吐き出せる装置ができたとしたら、Hello Worldが送られる先はきっとツイッターであろう。そういう立ち位置を確保し続けるのがtwitterが存在感を誇示し続けるために必要だ。

そういうことで、まとめると、

・「twitterは、人の感情をインターネットに取り込む装置」
・「facebookは、つぶやきなどの情報を友達関係でフィルタリングしたもの」

という整理ができれば、それでtwitterにとってはハッピーなのではないかと思う。facebookの部分をmixi voiceに置き換えても良いだろう。国内において、facebookのガチの競合は、mixiのハズだから。


p.s. そんなことを考えながら、モバツイから、facebookとmixi voiceを利用できる機能をつけてみました。その名も「友達ステータス」。モバツイ内(モバツイランド)のミニアプリです。ツイッターをやっていながら、ふと、友達の状況だけをフィルタリングして見たい時に、facebookやmixi voiceのフレンドグラフを活用したら良いじゃん、と思って作ったアプリです。ちなみに、皆さんの最近blogやニュース記事で見かけるイメージだと逆のように思われるかもしれませんが、当初の想定通り、mixi voiceの方が断然、反応が良いです。

参考:Facebook・mixiボイスが同時確認できるアプリ「友達ステータス」をリリース

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