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藤川真一について


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July 03, 2011

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twitterの会話を切り取るtogetterで起きている問題点として、ツイッターでやりとりされている会話の一部分を切り取って、タイトルをつけることで特定の意図の文脈に編集できてしまうことがあります。

ちょうと見かけた話題で、

「いや終わってるのは日本人じゃなくてむしろおまえ」問題まとめ。

というツリーがあります。

思考実験気味に利用させてもらって大変恐縮ですが、上記ツリーを読む概要としては、

「日本人どうよ、みたいな発言をしたら、突然知らない人から乱暴な言葉で絡まれて、それについての議論が噛み合ないまま不快になった被害者がブロックをする構図」

当初、絡んだ側の人がtogetterの別のページに、こいつどうよ的にまとめページを作ったところ、タイトルや内容が恣意的だったからと、また別の人が同じ内容をまとめたのが上記ページのようです。

ネットで起きた事の流れとしては、おそらく上記togetterページのツリーの流れどおりなんでしょう。しかし、一点だけ気になってるのがありまして、被害者と思わしき人が、加害者の人をブロックした直後に、当事者以外の人が、

それは逃げ以外の何者でもないだろ、成長しなよ
別にいつも悩めって言ってる訳じゃない、たまには議論してみるのもいいじゃない。 あと、途中で投げ出すのは良くない。相手がいる場合特に。

と、ツッコミを入れている方がいること。
ここから、このツリーの外になにがしかの継続的なストーリーがあることが伺えます。

ここが凄く気になりました。

勝手ながら、ここから推測されることとして、何個か邪推してみますと、

1.実は加害者的な人は、被害者的な人を以前から問題だと思っていて、今回の発言について、本人によかれと思って噛み付いたら、そのやり方を間違えた。

2.実は被害者的な人は、周りから心配されるほどの釣り師である。しかし、いつも逃げてしまうので、今回の被害者的な構図を自ら作りやすい。

3.上記のツッコミをした人は、加害者的な人の仲間で、煽っているだけ。

4.その他

などの話が推測されまして、このツリーだけでは、判断できない世界が広がっている可能性を感じています。


こういう時に、一番判断しやすいのは、

・この人はそういうことを言う筈は無い

・この人の行動原理はこうだ

という、ある種の信頼が支えるのですが、ネットでは、その信頼はあまり可視化されないので、インターネットにグローバルに晒されている書き込みからは判断できないこととなります。

日常生活でも、そこの信頼関係がないと邪推されたりしますね。
相手に不信フラグを立ってる場合は、特定のキーワードや言い回し一つで不信部分が増長して受け取られることもありますね。

ネットの話に限定しますと、特にtwitterやfacebookのフィードのような、いわゆる「ストリーム」でどんどん過去が流れて行ってしまい、過去はもう終わった事になってるようなシステムの場合は、信頼は知人の心の中にのみ残るという状況になります。

本当言うと、そこまで可視化されるサービスが良いのかもしれませんが、現時点ではFacebookのようにクローズドな信頼関係の取れている人間関係の中だけで思いっきりやれたら良いじゃん、と思っている人も結構いるようです。

もしかしたら、行き着いたソーシャルネットワークの限界点なのかもしれません。
(そこはそこで、また人間関係がこじれてややこしいことになるとまた変わってくるんですけどね。)

ブログが、人々の考え方を凝縮して書くべきもので、自己の意見表明に時間コストがかなりかかる。それに対して、twitterでお気楽なツイートというのが出てきて、ツイートの量が大量になったから、その流れを示すツイートストリームができました。Faecbookもそれを真似しました。その結果、ネットで得られる人間情報がものすごく単発的で希薄になった感を感じています。

もちろんその分、単位時間あたりに関われる人の量が増え、意見伝達にアルファブロガーである必要がなくなり、人々が得られる情報が増えたという大きなメリットはあるので、その進化は全然間違ってないと思っています。

ただ僕の場合は、だからこそブログとストリームを使い分けて、大事なストック情報は、ブログに書き留めておきたいと思っていますが、そうでない人の方が大半だと思います。

多分、この状況に対する反動は来ると思います。少なくとも、匿名でお気楽なスレッド単位のフロー型情報である2ちゃんねるからブログへの流れというのは一回は来ていると思っていますので、ストリームという時間軸に対する、ストックの良さというのが、改めて実感できる方法はないものかなぁと思うところです。

これらを支えるベースというのは、今のところインターネットの拡大にあって、その拡大とは単純なユーザーの実母数の増加ではなく、「なんとかグラフ」による人間同士の関連性の構築、ネット上の人間関係が繋がることでのネットリテラシーの向上という部分に希望が持てるのが、現時点では面白いんではないかなぁとは思っています。

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