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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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March 07, 2011

仕事のペース[会社活動]
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よく受託のWebディレクターは、労働時間が不定だという話がある。つまりぶっちゃけて言うと、夜が遅いとよく言われる。

ディレクター工数が原価としてみなされない会社だと、販管費を下げるために業務そのものが多くなりがちだということもあるようだが、やはり大きいのは、お客さんという別の時間軸をもつ「クライアント」と整合性を取る仕事だということが挙げられる。

結局、お客さんが準備するデータが送られてくるのを待つ、とか、デザイン確認のOKをもらって、明日の次工程の準備をする、などの段取りのために夜遅くなることが多い。

同様に納期自体もお客さんの都合に合わせて仕事をコミットしていくことになるので、自ずとペースも決まってくる。これが作業の不確定性の中で、労働時間が伸びたり縮んだり(縮むことは普通ない)する要因となる。

ゆえに、結構大変ですね、と言われたりする。

それに対して、自社サービスはどうかというと、外部と連携するプロジェクトでなければ、納期は自分たちで決められる。あわててリリースする必要もなければリスケをすることも簡単だ。

タテマエ的に納期をあわせる必要があまりないので、楽をしようと思えばいくらでも楽ができる。

ということで、サービスは楽ちんだ・・・・と思ったら、そこは甘くて、

サービスは、特定のサービスに対して、リソースをつぎ込んで、そこで得られる何かのビジネスモデルによって、次なる活動資金を得ていく。

そして大事なパラメータが、どんな製品においても、必ず競争と製品寿命が存在するということ。競争によって、市場規模、業界全体でのグラフの高さが決まり、放物線のようなグラフを描いて、成長期、円熟期、衰退期、そして死を迎える。

自社サービスで得られる放物線の「面積」が、サービスの力であり、得られる売上、利益につながっていく。

・・・いくはずなのだが、そもそも成長が放物線状になって、天寿を全うするためには、毎月必ず何かが「成長」していくことが必要だ。

人件費をかけて何か開発している限りは、「成長がない場合はイコール衰退」とみなされる。

ライバルサービスがある場合は、最終的にはかけた工数と能力の掛け算の蓄積が、毎月毎月の力関係を左右する。

前職をやめて一人になった瞬間の無力感と言ったらなかった。
このことに会社やめてから気がついたw

問題は、受託の場合は、こういう言い方が適切かはわからないが幸か不幸か、お客さんの希望納期というのがあって、そこでペースが作られていくことが多いのに対して、サービスの場合は、あからさまな開発競争にでもなっていなければ、自分たちでペースを作っていかなくてはいけないが、この自分たち、というのがなかなか難しい。

受託を想像してみるとわかるが、厳しい納期を求めてくる顧客は、さもすると現場では敵のような存在になっていることは想像に難くない。もちろん明日のお給料をいただくためのお客様であることは、頭の中では理解していながらも、営業の後ろに位置して、自分の時間が削られていく現場という毎日のタスクの中では、感情的に、そうも思っていられない状況もある、というのが、まぁ人間というものでもあり、組織の妙というものでもある。

それと同じようなことを自社でやる場合は、さもすると、敵のように思われる存在が社内のどこかに作られる必要があって、そこでペースが決まっていく。

基本的には、走りながら武器を作っていく、ということになるのだが、言葉ではなんとも表現しにくいところで、なんにせようまくやっていくことが求められる。

例えば営業時間があって、毎朝10時にお客様を迎えることを毎日続けるのは、人間、そんなに難しいことではないと思う。しかし、一か月先に納期を自分たちが決めたとしても、達成されなくても誰にも迷惑をかけないような仕事の納期の実現のために、毎日、ペースを守って走るには、何かが必要だったりする。

その何かというのが企業の能力であり、うまく回る組織こそが、サービスを運営する企業が存続可能な要素ということになるだろう。

と、ここまで書いてみて気がついたが、この文章のままだとマズイじゃん、ということだけはよくわかった(謎)

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