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藤川真一について


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February 07, 2011

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携帯メールが普及したからこそ相撲の八百長が発覚したと考えると、携帯メールがなかったら同じことが起きていても発覚しなかったんだろうなぁと思ってみる。

ということは、日常的に流れる情報(フロー)が、たまたま携帯に保存(ストック)されていたから、別件がきっかけで漏れたわけで、と考えると、たまたま部屋で見かけたゴキブリのように、一匹見たら30匹みたいな状態があることは想像に難くない。

よくインターネットは、「リアルとバーチャル」と言う言葉で特別視されるが、もはやかなり多くの人がなんらかの形でネットを通じて情報をやりとりする以上、この表現はもはや古すぎる。

インターネットは、

「実生活(リアル)の一部の切り取りが流通する技術」

ということではないだろうか。それをバーチャルと評するのは想像力が貧困すぎる。


僕にとって、ツイッターで楽しかったのは、たくさんの社長の言葉が見えたこと。会社の規模が大きくなればばるほど、社長の時間は限られていく。そんな人の、ちょっとしたつぶやきがインターネットに投影されるのは稀だ。

これが人によっては、宇多田ヒカルさんであったり、AVEXの松浦社長だったり、田原総一郎さんや、津田大介さんということもあるだろう。また、滅多にあえない懐かしい友達、ということもあるだろう。

この感動が何故可能になるか?というと、いろんな人の24時間の一部がインターネットに向けてアウトプットされ、ネットワークを経由してコピーされ、自分が閲覧するツールに反映されたから。

技術的には「デジタルデータは、コピーが低コストで瞬時に作られる」と言うところに尽きる。そのデータソースに、人の人生の一部が流通しているのがインターネットの楽しさである。

最近、チュニジアやエジプトの活動を通じて、Facebookは、革命のために実名制を緩和すべきだ、みたいな話があったが、あくまでもインターネットに繋がるWebサーバが必ず持っているストック性と、アクティブユーザーにとっての概念としてのフロー性が、Facebookというインターフェースで流通しただけなので、それが原因でFacebookがサービス性を変えなきゃいけないなんて、余計なお世話というか筋違いのような気がしてならないのだが、まぁそこは、SNSの人たちはHTTPの上の新しいレイヤーを担うとか言ってるので、それでFacebookが大きくなるならアリなのかもしれないが、Facebookのサービス自体には強い興味はないので、随分偉そうな話だなとは思っている。(昔のNiftyServeを見ている、草の根ネットの人の視線に近いので、あまり気にしないでください。)

いずれにせよ、インターネットはバーチャルなものでもなんでもなく、リアルの一部の切り取りが流通する技術であり、入口と出口には、実際に人がいて、その人たちが情報を見るために、なんからしらのコピーが作られているということを意識できたらよいと思うので、大事な情報のやりとりについてのご利用は計画的に。

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