January 15, 2011
前にMacBook Proを買ったのは、2008年3月。非常に満足度が高く、長らく安住していたら、その期間に商品紹介が足りないという理由で、アップルからアフィリエイト契約を切られたわけですが、ようやく新しいのを買いました。それがMacBook Airの2世代目です。
以前は、がっつりモバツイやiPhoneアプリの開発に使っていたので15インチの液晶は快適だったのですが、状況が変わり、開発と同時にオフィス仕事のデータを扱うためにWindowsマシンを購入し、だんだんMacの使い道がなくなっていって、いつしか仕事用はWindows、個人用をMacと切り分けるようになっていました。
使い方としてはリビングに置いてあって、突然TVに触発されてwikipediaを調べたり、思いついた時にblogを書く時に使っていました。しかし、15インチの大画面はいささかリビング用途には大きく、また同様の用途でiPadも持っていたので、しばらくiPadを主体に使っていたので、MacBook Proは、どんどん使わなくなっていきました。(正確には、IMAPのメールでスパムメールを振り分けるためだけに動いていました)
今回、その代替としてMacBook Airを買ったわけですが、そもそもiPadをリビングで使っていたのに、Macを買った訳としましては、iPadでブラウジングをしていると、
・何やら文字入力が面倒くさい。
・ツイッタークライアントしか見なくなって、誰かが張ってくれたリンクしか見なくなる。そこで思いついたことを即座に検索ボックスやURLにするのが面倒くさい。
・結論としてインターネットがつまらない
という流れで、僕のWebの使い方で、入力系が不自由なのはダメだなと思い始めたからです。
携帯電話が一度、ユーザーの動線を握るとそこにアクセスが集中するので、いろんなコンテンツがi-modeメニューの表示位置を競っていたのと同じように、iPadも、その辺は、またモバイル機器だったため、リビングで、インターネットを思考実験的に活用するにはいささか足りなかったというのが正直なところです。
iPadが最高に優れていたこととしては、iPadは起動ボタンを押してからネットに接続するまでの速度は大変優れています。また、スリープ時のバッテリーが非常に長持ちで、電源オフのまま、充電線を繋がないまま何日も放置してもバッテリーが切れません。
つまり、
「使いたい時にワガママに使う」
にはなかなか良いマシンでした。
そして、そのiPadの良さを、うまくMacに取り入れたのがMacBook Airです。
MacBook Airは充電しないでスリープモードのままで置いても最大一ヶ月持つそうです。電源Onで使ってるときのパフォーマンスは、普通のPCの感じで2〜3時間バッテリーが持たないぐらいだそうで、一日セミナーでログを取るような用途には向いてないそうです。待ち受けが優れていて、使うと割とすぐバッテリーがなくなるというのは、iPhoneがお得意としてるパターンです。
という特徴がありつつ、本体は普通にフル機能が使えるMacです。僕が購入したサイズは手頃な11インチでした。SSDが128GB、メモリ4GBのアップルストアモデルです。
iPadの機動性、自由さと、Macが持つフル機能のコンピューターの両方を備えた新時代のPCというのがMacBook Airの2世代目の特徴でしょう。
また値段が安いのも素敵ですね。SSDを内蔵しているにも関わらず、非常にお得な値段になっているのは、iPodの時にHDDやフラッシュメモリの価格破壊というイノベーションを作ってきたアップルの真価が発揮されそうです。
ただ、実際、MacBook Airのファンの人が言ってるほど、なんかいろいろ速いなーみたいな感覚はよくわからないです。起動も速いんでしょうけど、そもそもMacOSは起動は早いので、特別に感動はないし、メモリがスワップするほどMacは使ってないのでよくわかりません。
基本的にライトユースで、リビングでネットを楽しむマシンとして楽しんでます。
その変わり、僕が享受しているのは、もともとMacBook Proの時からそうだったんですが、優れたスリープモードによって、フタの開け閉めだけで電源on/offを行い、外へ持ち歩くという使い勝手です。
メインマシンとしてVAIO typeZを使っていますが、こちらのスリープは全然使えなくて、よくカバンの中で電源スイッチか振動かで、勝手にスリープから復帰していて、壊れそうなほど熱々になっていたりと、ハードの設計上かWindowsの問題か、スリープの復帰の仕組みに問題があるので、スリープ運用は現実的にできません。
Macは電源ボタンが液晶の下にありますから、蓋を閉じておけば不正に電源が入る事はまずありません。このような本体デザインの面からも、スリープ状態で運用することの利便性を持っています。
スリープが使えないVAIOの場合は、一度、ハイバネートという内蔵のSSDにメモリの内容を書き出す方法で、一時終了していますが、用途がメインマシンですので、メモリが8GBもあるせいで、ハイバネートに結構、時間がかかります。それに比べたら、MacBook Airは、蓋を閉じてカバンに突っ込むだけなので、家を出るまでの時間は短いです。これはお店でひらいた際に、さくっとお店を出る事ができる、とか、電車の中でさくっと使って、さくっと蓋を閉じるというシーンで役立ちます。
主たる業務用途がVAIOなので、Macが軽量のままでいられるという構成になっているのもポイントだと思っています。
また、最近購入したApple TVも素敵でした。MacBook Airの中に入っているiTunesの音楽や動画を、無線経由で、Apple TVから繋がっている40インチの液晶TVおよび専用のオーディオスピーカーで再生できるのです。うちのオーディオには、iPhoneが直接繋がるUSBポートがついてるのですが、それよりも、リモコンで操作できるApple TVの方が便利でした。僕は、あまり家でiPhoneをいじるのは好きじゃないみたいです。
市販のプラグインアプリを使う事で、Ustreamなどの映像(FLVってこと?)も、iTunes経由でApple TVで再生できるそうです。Dommuneやアーティストのライブを見たい時には、そういうのもやってみたいです。(VAIO type ZをHDMIで繋いでも良いんですが)
初代Airが発表された際に、このマシンは「贅沢なマシンだ」と言ってましたが、今のAirも贅沢なマシンだと思っています。しかし、同時に、SSDがメモリの代わりに動く、スリープの省電力性でiPadやiPhone、携帯のように使えるPCという次世代を予感させるMacにとっての進化をしているようで、いわば、ハイブリッドスポーツみたいなイメージです。
不便もありながらイノベーティブでもある。しかも、価格が安く、かつてトヨタがお得意としていた、200万円台のMR2のようなライトウエイトスポーツがイノベーションを感じさせるハイブリッド車になった感じというと、イメージできる人もいるでしょうか。
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