November 06, 2010
以前、Ogawa::Buzzの小川さんのblogの「住宅ローンを完済しました!」という記事を見て、かっこいいなぁと思っていましたが、僕の場合は、手持ちマンションの売却でのローン完済。
今は、東京に出稼ぎに来ている身なのと、10年目以降の返済増加額のことも思い出し、リスクを少しでも減らすためにマンションの売却をしました。住んだ期間は約9年です。
親に保証人になってもらっていた部分もあったので、その辺のリスクからも解放されました。
元々住んでいたマンションは、都内のあらゆるところに通勤しやすい地下鉄始発駅にも関わらず、ちょっと駅から外れると地形の起伏が激しい地形のため、駅から近くてフラットな土地の範囲が狭く、周辺に明らかに良い立地の分譲マンションの供給が少ないということもあり、結構高値で売れるんじゃないかなと思ったら、想定通りの売却価格でした。(IT業界御用達(?)不動産屋の明光テックさんありがとう!)
(マンション買う人って、やっぱり近隣の方ですね。住みたいところがあるなら、まず賃貸で引っ越して場所を見極めてから、物件を探すのがおすすめ。自分が言うのもなんですが、設備やお隣さんも含めて、家族で住むには、とても良いマンションだと思います。引っ越してから強く思いました。)
金利もろもろを含めて、ざっくり計算すると、新築3LDK 70平米ぐらいのマンションに9万円ぐらいの家賃で住んでいた計算で、周辺の同等レベルのマンションが12万円を超える家賃であることを考えると、とても良い時に売れたという結果論になります。
ローンは35年払いで借りたものです。
35年ローンについては、35年でぎりぎり返すという発想はダメで、
「最悪何かあっても35年で返せば良い」
というのがおすすめ。基本的には繰り上げ返済でどれだけ短くするか?というのがキモになります。きっちり頭金を積んだ友達曰く、どっちにしろ若いうちは35年じゃないと借りれないそうだし。
とはいえ、堀江さんや勝間さんの本に書いてある台詞を借りるなら、35年でしか借りれない人がローンを借りてはいけないという話になるわけですが、確かに、僕も家を購入してから、2度転職していまして、全く予定通りの返済計画ではありませんでした。特に前職への転職の際には、20%程度年収が下がったこともありまして、そこからは繰り上げ返済が止まっていた状態だったのも事実です。
しかしながら、家を購入した時には、冗談混じりに10年以内には売る、なんて言ってましたが、まさか本当にそうなるとは、夢にも思っていませんでした。10年後も住む場所が残っていて、こうやってブログが書けていたら幸せですねぇ。
住宅ローンについては、勝間さんの本に、銀行の個人向けマネタイズのキモであるなんて話も書いてありましたし、「持ち家は「資産」なのか」のような話もあるとおり、世の中的に賢い判断ではないと言われるのも事実です。
ただ、あえて自分の経験の中での良かったなぁと思う面を上げておくと、以下、偏差値低そうな意見で恐縮ですが、
1.お金を借りられる時に借りる幸せ
持ち家というのはクレジットカードを作るときの与信の際に評価されるような気がしますし(知らないですが)、お金を借りられることってのは、それはそれで幸せなんじゃないでしょうか。
今の僕の立場だと、まだ新規にクレジットカードを作るのも怪しい状況だと思うので、特にそう思います。
新入社員の時は、まだ一度も給料もらってないのに車買うのに丸々借金できたもんなぁ。オートローンは金利も高いので、世の中、そんなもんなのかもしれませんが、これってすごく幸せなことだと思いました。(サブプライム的には怪しい意見ですが、結果的に破綻してないのでOK)
2.社会との接点の経験。
サラリーマンをやっていると税金の仕組みなどを意識せず生きていけるので、ある種の純粋培養のまま生活することになります。家を持って目減りする資産(負債)を意識するというのはいろいろ勉強になります。
そんなことで人生を台無しにするリスクを負うのか!という指摘は正論としてまっとうですが、百聞は一見にしかずという言葉があるのも事実。
もし、いろんな意見を聞いた結果、怖くて何もできない人生になってしまうとしたら、それはそれで時間がもったいないと言う考え方「も」あります。
モバツイやって、個人の確定申告も経験して、その辺は強く思うようになりました。
転職したのも、会社に純粋培養されて、自分が強くなれない怖さってのが漠然とあったんですよね。究極的には災害が起きて社会システムが崩壊した時に生き残る?野生の経験を得られるか?というか。言ってることは極端ですけど。(えぇ理想的には機械語が書けることが理想だと思っているタイプです。)
3.軌道修正の余地を残す。
特に選択眼でしょうか。お金を失うなら若いうちという考え方もあります。
年を取ってからだと選択の余地が減って行きます。早いうちなら、人生の変化に対して、売ってしまう経験を積むことも可能です。今回のマンション買う時に、ここは値段が下がらないだろう、という根拠のない自信がありましたが、アタリでした。これは結果論です。
この書き込みにテーマを設定するとしたら、インターネットの賢い人の情報を元に「これをやったら人生終わるんじゃないか」と、過剰なリスク回避行動に走ってしまって、時間を失うというのが一番怖いな、ということかなと思っています。大体、インターネットの賢い人は、もっと大きいリスクを犯していたりするわけで。そこで得られる経験、知見こそが財産だったりして。
とはいえ、そんな意見を真に受けて、自己破産に追い込まれる人がいたらどうするんだと言われても責任取れないし、近い将来僕がそうならないとは限らないということもふまえ、あくまでもご自身の判断、自己責任でよろしくということで。
とりあえず借金の一部の保証人に親の名前があったので、そこのリスクはなくなりましたよ、と言う報告も兼ねて。