October 30, 2010
最近、「iPhoneみたいなAndroid端末」が花盛りである。
既存の携帯電話が日本国民に行き渡っている以上、各キャリアが、まず確保しなくては行けない顧客は、「iPhoneは欲しいけど、自分はドコモ(au)だから、という既存の自社顧客をロックインする」ことにあるんだろう。
2台目だろうがMNPだろうが、ソフトバンクへの流出を止めることが重要ということだろう。
とりあえず自社の製品群をiPhoneの横に並ばないことにはお話にならない部分もあるので企業の論理としては重々わかるが、これは典型的な「比較表マーケティング」であり、直近のAndroidの展開としては、あんまり楽しくない。
また、ユーザーの視点で見ると、「iPhoneみたいなAndroid端末をいつ買うべきか?」というのは難しい。現在のAndroid端末が抱える問題点は、
1.バッテリーが持たない(iPhoneの省電力性は立派の一言に尽きる)
2.OSがころころバージョンアップして、陳腐化が激しい
3.「iPhoneみたい」だが、UIや使い勝手でiPhoneを超えることはしばらくなさそう。(特許の塊と聞くので無理かも)
Android OSで下を押さえられてしまっている以上、日本のメーカーは、日本人が得意とするカスタマイズ、個別対応での差別化なのだが、端末メーカー、キャリアがUIを頑張りすぎると後のバージョンアップが辛いというのはXperiaでわかる通り。Googleもあまりカスタマイズさせたくないようだし。
独自性を出したいところなのに、グローバルでフラットな世界においてはそれは望ましくないというところでは今までの日本らしさが封じ込められてしまった感。
現時点では、auが頑張ってお財布携帯を乗っけてきたのは立派。ただ傷つきやすい「iPhoneみたいな端末」を自動改札にぶつけるのは怖いかなぁ。どうなんだろう。既存の携帯って丈夫なんだよねぇ。
いずれにせよ、AndroidのOSのバージョンなどにはあまり興味を持たない人たちへ向けて、楽しさを訴求していった方が良いんじゃないかと思うが、それってフィーチャーフォンと差別化できるのだろうか?というところを広告宣伝で頑張る必要があって、何故か日本のキャリアがGoogleのプロダクトを訴求しなくてはいけないという不思議な現状感。
と、どうも難しい状況にあるような気がしていて、キャリアの担当の人たちは、とても楽しいだろうなと思う反面、僕らが一番問題になるのは、いわゆる
「2年しばりの割賦制度」
である。別に分割払いで買わずに一括で買うという選択肢もあるのだが、ユーザー囲い込みの視点から明らかに料金プランは継続利用を前提とした施策になってるわけで、そうなると、ハードの陳腐化が激しそうなAndroid端末を2年しばりで買うのは、どうにも矛盾しているのではないだろうかと思うところ。
実際は、auのIS01あたりは既に1円で売られているという話も聞くので、どうにかなるんじゃないかとも思うが、そのIS01は、文字通り「陳腐化した端末」ではないのか?と考えると、なかなか悩ましい限りである。
「欲しい時が買い時」という言葉は、非常に勝手と言いますか、微妙な言葉で、ある程度製品が成熟してくるか、「決断できないギーク」にとっては、この言葉は当てはまるのだが、明らかに発展途上の製品を、マーケティングで言うフォロワーの人が買うというのは、結果的にはあまりハッピーにならないわけで、現在のAndroidはまさにそんなフェーズではないか、と思ってはいる。
ということで、こんな状況化なので、仕事を離れた個人としては今のAndroidはまだ秋葉的な楽しみ方かなぁと思っているので、並行輸入でSimフリーの端末で遊ぶというのが好みである。
今回、知人のつてで、ひょんなきっかけで購入したのがXperia mini
とにかく手のひらサイズが楽しいです。
(左はiPhone4、右がXperia mini)
とある筋から聞いた話によると、日本で発売されているXperiaよりも内部のソフトウエアのクオリティが高いと聞く一品。あんまりスムーズじゃないけどソーシャルブラウザ(?)のTimeScapeも入っています。
「iPhoneみたいな端末」は、iPhoneを持っている人からすると、どっちを持ち歩くか?という話にしかならないが、Xperia miniであれば併用して持ち歩くことは可能だ。
むしろ自分の場合は、auのメインの携帯とバッティングしているような気がする。
おそらくAndroidのカスタマイズ性の真価が発揮されるのは、iPhoneのように「大きく、優れたUI」ではなく、「フィーチャーフォンとあまり変わらない、だけどAndroidで新しい世界が広がってる端末」が本命だと思っているので、一足先にその感覚を試している、と言う感じもしてきた。(別にフィーチャーフォンでも良いんじゃないかとも思わなくもないわけだが。)
このサイズだとモバツイのフィット感が際立つ。これくらいのサイズで、モバツイだけしか動かない専用端末作りたい、とさえ思う。(立派なクライアントを作るよりもミニマムな実行環境で、ユーザーとの距離が最短なところで頑張りたいんだよなぁ。)
AndroidのOSバージョンは1.6だが、この画面サイズだと、そんなことは割とどうでも良い。
手のひらにフィットしたネット端末で、自分の生活において、何ができるのか?というのが一番大事だと思うし。
開発ができる人は、最近は、JavaScriptでAndroidアプリが開発できる環境も出てきているのだから、自分なりのアプリをさくっと作って持ち歩いてみたらどうだろうか?iTunesストアに公開するよりは簡単なんだと思うし。
詳しいXperia miniの使い方や設定方法、Tipsなどは、今回購入した知人のネットショップサイトへどうぞ。
特別に1000円引きのクーポンコードを発行してもらっています。
もし興味があって買う人は、「fshin2000r」を購入画面で入力してくださいね。