April 25, 2010
ソフトバンクからHTC Desire( X06HT )が出る前に、SIMフリー版を入手していました。
今回、初のAndroid携帯です。
昔、ブロガーイベントでじっくりHTC03Aは触っていますが、当時はiPhoneにくらべてイマイチ過ぎるかな思ってパスしていました。
以下にDesireのレビューを書いてみたいと思います。どうしてもiPhoneとの比較になってしまうところはご容赦ください。これはandroidの宿命だと思いますので。
■良いところ
・さくさく動く!
・アプリが並列で動いているので、切り替えが楽しいし、実際便利
・マルチタッチとかダブルタップなどが使えるので、iPhoneと比べて違和感を感じるところは少ないです。(ただしiPhoneの方がスムーズ)
・個人が作ってるIME(Simeji)がスタンダードってのは、X68000を彷彿するユーザー感。
・iPhoneより好きです。
・Flashが表示できる!(ただし現状版はUstは音が再生されなかったり⇒Flash Player 10.1で解消か?!)
・ホーム画面に設置できるWidgetがAndroidのキラーコンテンツ
・Webブラウザとアプリ連携のアーキテクチャが素敵。Web屋はiPhoneよりAndroidだと思うよ。マジで。
・FMラジオがついてる!
■良くないところ
・iPhoneよりバッテリー持ちません。
・充電が遅くね?(何かテクニックありますか?)
・これは海外版のせいでしょうが、日本語フォントがアジアン
・iPhone同様、ブラウザのフォームの制御は、進化の余地アリ。(一画面に複数のテキストボックスのフォーム画面の制御がキツイとの話も)
・Atok for Android作らないの?マダァ?(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
・iPhoneみたいにパスワードロックを10回間違えたら、全消えしてくれる機能欲しい
■iPhoneと比べて楽しいDesire(Web屋視点)
これはあくまで主観ですよ。
まず、マルチタスクによる複数アプリ感連携がサクサクです。
メールやブラウザの切り替えがサクサク。
iPhoneはアプリを開くアニメーションが段々ストレスになってきます。
また、Androidの「戻るボタン」アーキテクチャ、、、名前よくわからないですけど、まるでブラウザの戻るボタンのように、アプリが動作すること。
わかりにくいので、もうちょっと詳しく書くと、僕が感動したのは、
「モバツイ」から、「別サイトを開く」と、スマホ、PCについては別窓で開きます。
iPhoneであれば、元のモバツイに戻る場合は、「ウインドウ一覧」⇒「今のウインドウを閉じる」⇒「モバツイへスライド」⇒「モバツイ窓クリック」・・・かな?
とにかく一発で戻る手段は用意されていないのですが、Androidの場合は、ハードウエアに用意されている「戻る」ボタンを押すだけで、新しい窓が閉じて、元の画面に戻れます。
これは、WebネイティブのグーグルらしいAndroidの特徴だと思いました。
これは通常のアプリケーションでも踏襲されており、例えばダイアログウインドウを開いてのキャンセルも「戻るボタン」で閉じることができます。
iPhoneの場合は、「よくわからなくなった場合」は、本体真ん中の丸いボタンを押すことで「アプリケーションを閉じる」でいつでもホーム画面に戻れます、というアプローチで、わかりやすさを担保していますが、Androidは、「戻るボタン」で、一つ前に極力戻る事を担保するアーキテクチャになっているため、機能性と、わかりやすさを担保しています。
この辺は、使い勝手の考え方の問題ですが、僕は、Androidの方が好きです。
iPhoneだとよくわからない時に「戻りすぎる」んですよね。Androidは、「戻る」とは別に「ホーム画面」と「メニュー」ボタンがあるので、段階別に同じような機能は用意されています。
また、モバツイからはスマホの場合は、TLのつぶやきやDM、自分のメモ帳画面で、「L:住所」が書かれた文字列がある場合は、Google Mapsアプリが開いて、その場所を検索表示するようになっています。
元々、iPhone用に用意していたのですが、同じURLスキーマで、Androidでも動くようになっているため、Google Mapsアプリが開けるのですが、この場合も、元に戻る場合、iPhoneの場合は、「Mapsアプリを閉じる」⇒、「iMovatwitterまたは、Safariを再度、開く」というアプローチですが、Androidは、「戻る」だけで、Mapsアプリが閉じて、元の画面に戻れます。
つまり、作りそのものがWebページ的であり、アプリとのマッシュアップを前提に作られているということで、Web屋にはたまらなく便利な作りになっているわけです。
ちなみに、iPhoneのMobile Safariは、いろんなところで試す限り、通信のパフォーマンスが低いように思えます。彼らはアプリ屋ビジネスで儲けたいわけですから、アプリの方が有利に作ってあって、Webブラウザはあまり重要視してないように思えます。乱暴に言えばスイッチングコスト低減のための見せ玉という印象。
最近、マルチプラットフォームがHTML + JavaScriptだけが残ったという記事がありましたが、肝心のSafariがイケてないので、そこも、うまく殺されているように思えます。
iPhoneでは、例えば、HTMLのフォーム部品であるテキストフィールドに、テキストフィールドの幅を超える文字や、テキストボックスに複数改行をしてしまった時に、先頭に戻って文章を編集するのがものすごく使いにくいです。
これを回避するために、モバツイでは、iMovatwitterというアプリを作って、アプリ側に入力機能を持たせたと言っても過言ではなく、Webで頑張ろうと思ってもアプリにいかざるを得ない現状がiPhoneの素敵な罠と言えます。
Android(Desire)は、ハードウエアによる光学トラックボールでカーソルを制御することができるので、HTMLに優しいです。
ただ、若干、まだAndroidも発展途上かなと思うところがあるので、完璧ではありませんが、iPhoneみたいに激しくイライラすることはありません。
iPhone Safariって、意外とやっつけなのかな、と気づかされる一シーンでした。
ライバルは重要です。(一つしかないと、盲目的になってしまう)
ちなみに、この用途で一番使いやすいのは、キー操作の「ガラケー」です。こういう基本的なところの使い勝手については、スマホを推進したい人達に、絶対に盲目視してほしくないところです。
ここ一点に絞れば、androidもiPhoneも「つかい~にく~い~♪(ギャル風)」です。
■AndoidはWidgetがキラーコンテンツ
iPhoneって、ホーム画面にアイコンしかないじゃないですか。
これ殺風景だなぁと。
iPhone OS4からは壁紙置けるようになるそうですが、ただの静止画ですもんね。
これがiPadだと余計に思うんでしょうね。
Desireは、壁紙だけでなくWidgetを置くことができます。
Widgetというのは、壁紙的に設置できるアプリケーションです。MacでもF12を押すとWidgetが表示されますが、アレです。
さっそく、美人時計を置いてみました。
全然違う感じがしますね。1分置きに写真が変わるのでついつい見てしまいます。
(ただバッテリーがキツイ><)
で、僕はまぁこれぐらいしかやることを思いつかないわけですが、これは既存のガラケーと言われる携帯電話でコンテンツを繰り広げていたり、Webサービス企業にはチャンスだなと。
ホーム画面にWidgetが置けるということは、いわゆる携帯の待ち受けと同じ優位性を得るわけです。
例えば、アメーバピグのWidgetが置かれれば、いとも簡単に「アメーバピグ携帯」ができるわけです。
いつでもどこでもボタン一つで、大画面液晶でピグの状態がわかるわけです。
このホーム画面のデコデコしていく方向性には、日本のガラケーの正当な後継者としての可能性を感じます。
(ブーシュカをタッチインターフェースでなでたい)
また、iPhoneの場合は、その見せ方も含めて、ブラウザの利用が普及しておらず、各Webサービスはアプリという形で提供していますが、iPhoneはアイコンかpush notificationでしかアピールできないのに対して、Widgetであればもっと広い面積で、サービスを提供できるわけですから、顧客とのエンゲージメントができているコミュニケーションサービスや、位置ゲーなどのモバイルらしいサービス、サイボウズなどの実用ツールにおいては、Androidの方が広範囲なサービスをダイレクトに提供できるわけです。
■Androidを持ってわかるiPhoneの圧倒的優位点
iPhoneの圧倒的な優位点は、Flash Playerを排除するぐらいの信念を持った省電力性にあると思います。
iPhone 3GSの「使わない時のバッテリーの持ち」は異常に優れています。
Androidを触ると、「清貧」という印象すら感じます。
このこだわりは、1ボタンマウスのMacに匹敵するんじゃないかと。
Desireがその気になって使ってると1日バッテリーは全然持たないので、Desireだけになるのはちょっとキツイかなという印象なのですが、Desireは楽しいので、これをメインに使って、「困った時のiPhone」という感じで併用しようと思っています。パケットを全然使わなければ500円ぐらいのパケ代になるんでしたっけ。
あと、地図アプリあたりは、iPhoneの方が一日の長があるのを感じているので、都合よく、うまく使い分けようかなと、ちょっと贅沢ですが。
今後、バッテリーの進化がどうなるかはわかりませんが、この辺は、2ボタンマウスか1ボタンマウスかぐらいのキーファクターかもしれないなと思ってます。ちなみに、PCでは2ボタンマウスが勝ちましたが、モバイルはバッテリーがありますから、必ずしもリッチが勝つとは限りませんぞ。
(とはいえ、キャズムを超えると、リッチが勝つ傾向がありますが)
■わざわざSIMフリー版を買ったわけ。
Desireは、海外から買ったわけですが、何故そうしたかというと、
1.Xperiaを検討して思ったが、まだ発展途上のAndroidはリファレンス機を買うフェーズ(Flash Player10.1使いたい!)
2.ドコモSIMで、既存の携帯と比べてスマホのポテンシャルを試したかった。
(僕の行く地下の飲み屋だとiPhoneの電波が入らないケースが多いので。)
です。
まだ刈り取りというよりは投資、評価のフェーズだと思ったので、あえて混沌とした方向を選んでみました。
SIMフリーで、こういうことが選べる現状に感謝です。
もし同じようにSIMフリー版が欲しいと思った人に向けて、通信はこうしているのを書いておこうと思います、僕の場合は、DoCoMoのSIMを使っていますが、
ドコモの定額プランの変更に伴い、以下のプランの組み合わせで、SIMフリーにおいても定額13000円/月のパケット代で、7.2Mbpsのハイスピード接続ができているようです。
・mopera Uライト(315円/月)
・パケホーダイダブル
こんな感じで2日目ぐらいからパケット代のカウンターがストップしてます。
とはいえ、これはパケット定額の値段が3倍ぐらいになっているので、あまりオススメできるものではありません。
ソフトバンクは本当に良いタイミングでDesireを投入してきたと思います。
Desireは、Androidの今後を見る上でオススメですし、使ってて楽しいのが最大のポイントですね。
「ココ、Sofotbankのアフィリエイト候補地w」
■最後に。
僕は、Appleの今の方向性で独走されることに恐怖を持っています。
Desireを買ったのも、Flash排除やその他の動きが露骨すぎると思ったからです。
まだAndroidは、iPhoneに比べて足りないところはありますが、iPhone Developerのエコシステムのためにも、AndroidとiPhoneが良い意味での緊張関係の中で競争しあえる関係になることを期待しています。
(じゃぁGoogleは、って話はありますが。誰がオムニ社になるか?って話です。)
ポジショントーク的視点がきっかけで、Desireを買ったことは否定しませんが、使ってみての感想は、1ユーザーとして、1 Web屋としての正直な感想です。(そこは自分をごまかせません)
教えてください。
私も海外でHTC Desireを買ったのですが、日本語の表示はできたのですが、日本語のIMEが動作しません。
1.Simejiをインストール
2.設定の言語とキーボードで選択
3.メッセージでSMSを作成
4.日本語が入力できない。
ここでは聞いてはいけないと思うのですが、困っています。
どうか教えてください。
SMSでも、なんでもいいので、文字入力するところを長押しすると、変更メニューがありませんか?
検索ウィジェットだとウィジェットの移動になるのでだめです。
初めて質問します。
SIMフリーDesireはソフトバンクで使った場合はパケ放題が通常適用になったりはしないんですかね?