April 20, 2010
忙しく忙しく気持ちに余裕のない日々ですか、いろいろあったので日記的に書いておく。
1.twitterの件
bit.ly CEOのBorthwickが、独自URL短縮を始めるTwitterに伝える「これまではどうもありがとう」
前のエントリーにも書いたけど、こういう動きは日本で既に行われていたとも言えます。
昨年は、日本語版モバイルの発表にあわせてモバツイをリニューアルしてたのは、生き残りのため。
でも今でもtwitterの右サイドバーからはまだリンクを張っていただいているわけで不思議っちゃぁ不思議。ただ、何かの区切りがついた段階で、やっぱり僕もbit.lyの人と同じことを言うかなぁ・・・と、明日来るかもしれない、近未来へ。(来ないことを祈る)
とはいえ、bit.lyほどの独立性がないので、これほどの気持ちの余裕はないです。
住み分けというか共存関係になれる独自性を出すようにがんばっていくつもり。
2.ニフティクラウドコンソーシアムで講演させていただきました。
何故か、Ustreamを親や親戚の人たちに見られていたみたいです。
すごい世の中になったものです。
資料とUStreamの録画はこちらから見られるようになるハズ
ニフティクラウドのssh接続は、まるでローカルサーバのように速いです。
よくよく考えてみたら、パソコン通信世代の人間としては、「あのニフティさん」にお願いされたってのは、大変光栄なことだなぁと強く思った次第。
3.「NIT tokyo vol.4 "パラダイムシフトをサバイブする"」というイベントにパネラーで出てました。
縁あって、NIT tokyoというイベントに参加させていただきました。
会場からして、いわゆる渋谷に行われているオサレイベントな感じ。(写真撮ってくるの忘れた)
音楽家の渋谷慶一郎さんを中心に、建築家、ネット、プロダクトデザイナーなど多方面の視点から音楽配信、電子出版、マイクロペイメントなどの新たな世界をどう考えるか的なイベント。
オチがあんまりなかったので、楽しんでもらえたかわからないけど、やってる本人は、他の人と良い感じの同期をするために、頭をフル回転させてました。
会場では言い切れなかったけど、思うのは電子出版にせよ、音楽配信にせよ、購入、配信のプロセスが効率化されて、「すぐ買えるようになる」だけでは、うまく回らない。
それで売れるなら、世のネットビジネスはもっと成功してる。
それだけだと、人は、それをどうやって知り、どうやって興味を持ち、どうやってポチる、かという流れの視点が抜けている。
ここから長いよ。長いって書いたから長いってコメントつけないでね。
今までのネットショップなどでは、結局、「いかに新規顧客を得て、いかにうまく関係を持ち、いかにリピートしてもらうか」という、「王道のビジネス手法」があって、そこにメールによるone to oneマーケティングなどを使っていた。しかし、これは効率が悪く、既にブランドがあるところ以外は、普通のビジネスがネットに場を移しただけという判断も少なくはないだろう。
SNSは、これをもうちょっと効率化し、1:Nモデルが期待されたが、要はパソコン通信のホストを運営するのと同じだと考えると、羽賀研二級の接客能力(ホスト能力)がないと厳しく、あまりにも能力の敷居が高かった。
そこで、twitterやblogなどのソーシャルメディアが次に出てくる。特にtwitterは、twitter的な振る舞いがなんとなくフォーマット化されているのと、あまりコミットしすぎる方がウケが悪いという絶妙なライト加減で、忙しいタレントや政治家、大企業の社長まで参加している面白いサービスです。
さらに、Ustreamやニコ生などの映像のライブ配信もお気軽に見られるようになっているので、実力を発揮するのにそれまでのネットの制約だった「文章力」「読解力」「HTMLや画像作成スキル」などから解放されています。
この辺もひっくるめて考えたい。
winny騒動のときに、「音楽はライブで売れるよ!」という考え方があった。体験とセットでCDというハードウエアが一緒に売れるという理屈だ。それはそれで賛成だが、どう考えても既存のCD販売と比べて規模がスケールしない。
つまり会場の規模という物理的制約で、機会の最大値が決まる以上は、売り上げの最大値は計算できてしまう。
それじゃダメで、イベント中に渋谷さんもおっしゃっていた、「買わなくちゃいけない」ぐらいの状況をどう作るか?
何より、そんな清貧な発想では既存のビジネスを成功させてる層は動けない。
そうではなくて、ソーシャルメディアと、その上での情報伝播を通じて、結果的に売り上げのレバレッジが実現できれば、winnyのときに言われていた、「投げ銭型」や「ファンがパトロン」という関係というのが成り立つかもしれない。
そのベースのマイクロペイメントは、アマゾンであり、楽天であり、今、お金を使いやすい手段が担うんだと思う。
今、課金で成功してるのは、携帯キャリア+携帯を苦もなく使いこなすデジタルネイティブな若年層と、iTunes課金+話題のUIのiPhoneの組み合わせ。
ただしiPhoneは、携帯ほどは儲かってない。単発販売は成功してるケースもあるものの、ARPを高める継続課金が成功してないあたりでの市場の問題か。
今後、ポイントプログラムやクレジットカードの利便性向上(1クリック)、更には資金決済法改正による、より利便性とユーザビリティの高い金融サービスが登場することで、PCや他のスマートフォンの世界でも、新しい展開が見えるかもしれない。
そうなった時に、これらの動きは繋がる、、、かもしれない。
あまり伝え切れなかったけど、言いたかったのはその辺。
コンテンツを買ってもらう側は、ただ、なんとなくソーシャルメディアを使ってれば良いというわけではなく、そこでどうやって活動するか?という新しいノウハウが重要なんだと思う。
それがソーシャルメディアの活用、という話に繋がる。
最近流行の言葉「エンゲージメント」をどう作り、どう不動のものにしていくか、という部分に繋がる話。
4.iPhoneとiPadと、ガラケーの微妙な関係。
イベントの後で、話していて面白かったのは、iPadが出てくると、iPhoneからiPadに乗り換える人が出てきて、ちっちゃなiPhoneいらねーじゃんという話になって、ガラケーを再び購入する人が増えるので、モバツイの会員数増えるのでは?という説が面白かった。
日本の携帯電話としては、iPhoneより携帯の方が使いやすいから、というのがその理由。
是非、その日のために、携帯の販売奨励金制度を復活させてくださいませ。
国内経済を活性化させましょう!w
5.Android買ったよの話。
買ったのは、今度ソフトバンクから発売されるDesire。ドコモ回線を試したかったので、SIMフリーのものを取り寄せました。時代の変革期には、そういう選択をせざるを得ないタイミングもあります。
これはまたエントリー、書きます。
感想というか言いたい結論だけ先書いておくと、キャリアがiPhoneを目指さなければ、Androidはガラケーの進化系になるので、そっち方面でブレイクし始めたら楽しみだなぁと言う話を書きたいです。
携帯CPとWeb屋の行く道は、Androidですよ。
キャリアさんはAndroidがSIMフリーになっても、ちゃんとキャリア課金できるようにしてくださいね。
6.近々でるイベント
そんなに声かからないだろうと思って無防備でいると、割とお誘いいただく感じなので、そろそろ抑えていきます。
相変わらずまとまりのない文章で、書きたいように書いてしまった。