January 04, 2010
昨年末でお世話になっていたpaperboy&co.を退職し、本年から独立することになりました。
独立については、1年越しの計画で、ペパボの決算時期は12月末なので、昨年の予算期間の現場の責任者として仕事を進めてきました。
昨年の最大のミッションは、プロデューサーを勤めていたショッピングモールサイト「カラメル」のビジネスモデルの変更でした。
それまでの月300円固定というストック型モデルから、ショップの売り上げに連動する課金モデルに変更し、アフィリエイトプログラムを導入し、カラメルの新たな成長を目指すというのが昨年のシナリオでした。
ショップの売り上げに連動する課金形態ということは、売れるショップ様にとっては明確な出費の増加が見えてしまうこととなり、メリットを見いだしていただけなければカラメルに売れる商品がなくなって先細ってしまうリスクがあります。
逆に300円固定というショップに利用していただければ一定の売り上げが見込めるというモデルは、乱暴に言うと商品が売れても売れなくても関係ないですという仕組みで、収益性は安定こそしているものの、同時に、カラメルチームが日常の運用で頑張って商品を紹介してもベネフィットが見込めません。
今は若いスタッフの高いモチベーションで頑張って、いろんな商品を紹介していたとしても、中長期スパンで見たら、メルマガや企画で商品が売れても、直接的にスタッフの給料が上がる評価理由にも繋がらず、何より規模がスケールしていきにくいため、これではカラメルにとっても、ショップ様にとっても未来が明るくないと考えました。
ただのリンク集みたいなサイトで良いならスタッフをつけずサーバだけ運用しておけば最も利益率が高いわけですが、これでは明るい未来は見込めません。
基本的には、ショップ様と一定のリスクを共有するという考え方をしています。
売り上げ連動課金の売り上げの大部分を広告宣伝費やポイントなどの投資原資として活用し、カラメルに投資を行い、スタッフが血眼で売り上げをあげ、参加店舗様に還元していく。これによりカラメルも、参加店舗も共に成長していく拡大のスパイラルを描きたいと思いました。
アフィリエイトプログラムはその一環ですし、今、募集を行っている世界一周バイヤー企画も、そもそも、この基本発想から生まれてきたものです。
売り上げ連動課金開始当時、4,000店舗だったカラメル参加店舗も、12月末に10,000店舗を超え、順調に成長を続けています。
これからのカラメルについては、昨年ディレクターとしてカラメルの活動の中心を担ってきた安宅が、カラメルのプロデューサーの後継として既に活動しています。
カラメルの立ち上げから関わり、売り上げが上がるモデルを作るところまでを私の方でお手伝いさせていただき、そのあとからの成長を若いスタッフにバトンを渡したところです。
カラメルのビジネスについて主観的に書くのはこれが最後ですが、何が言いたいかというと、先が明るい仕組みを作り、これからを作れる有力な人材にバトンタッチできたので、特にカラメルをご利用のショップオーナー様、今後ともカラメルをよろしくお願いいたします。
独立については1年前に上司に伝えていましたが、別にモバツイで起業します、みたいなことは一切、考えていませんでした。
将来については、漠然と言うと、まだまだ利用率が低いインターネットと、リアルの生活をいかに結び付けるか?というシーンが、あらゆるところで進んでいくと思いますが、その中の一翼を担えたらと思っています。
できれば、多くの企業が持っている強みをの中で、まだまだネットには繋がっていないものを、うまくネットに繋げてビジネス化するご協力ができないかと思っています。
そのためには、素早く協業に至るための自分の武器を持つ必要もあるし、既存の企業とのリレーションも深めていかねばならないので、結局は、ポジティブな意味での受託的な事業と、武器としての自社のWebベースのサービスが必要だと考えています。
しかし、既に10年もWeb専業でやってるような大手の受託専業の企業や、既に世界規模になりつつあるWebサービス企業がある状況で、自分ができる価値とはなんぞや?ということをずっと考えていて、正直思いつかない1年だった、と言えます。
テクノロジとして思いつくキーワードはモバイルとリアルタイム、だと思っています。
そして間違いなく経験的に武器になりうるのは、EC2などのクラウドコンピューティングだと思っています。
1年前はノーマークだったモバツイッターが大きくなってきました。
昨年は、モバツイッターに大変多くの方にご利用いただき、本日時点で30万人以上の方にご登録いただき、2009年12月のPVは、1億2千万PVは超えている状況です。
モバツイの運営については、いくつかの選択肢があった中で、ペパボで学んだWebサービスの拡大のノウハウと、EC2というクラウドコンピューティングのテクノロジーを選択したおかげで、多くの人にご利用いただける環境を維持できています。
その結果、mashableのOpen Web AwardのMobile Based Twitter App部門受賞や、忘年会議の「究極のウェブサイト」、1位に選んでいただくなど、モバツイッターを多くの方に認めていただいた1年だったと言えます。
このモバツイの取り組みについて、まだまだやりたいことが残っているので、まずはここに専念していきたいと思っています。
そのためにも、まずは近々に法人化しようと思っています。
会社名も、「ヒトの想いをカタチに創る会社」ということで、
「想創社(そうそうしゃ)」
という会社名にする予定です。まだ言ってるだけなのでコケないことを祈ります。
漢字が変換しにくいとか、出版社みたいとか劇団みたい、とか、そもそもググると葬儀屋さんぽい文字が出ててくるとか、この名前どうよ、と、ずっと悩んでいたのですが、多分、僕が提供したいと思っている仕事は、こういうことなんだろうなって思っています。
自分のベースやバックグラウンドは技術屋さんだと思っていますが、技術だけを提供しても飽きちゃうタイプなので。
Webは技術を使って、人の想いを可視化して人と共有しあう仕組みですので、そこの部分を常に意識できる仕事をし続けたいと思っています。
現在既に活動を開始しているモバツイッターの広告販売は、この活動の第一歩として考えています。
媒体資料がモバツイのトップページに設置してありますが、一番、モバツイ広告にオススメしたいのはツイッターユーザーと関係を作りたいと思っているケースです。
今までにもNaver様やKDDI様など、有名企業様のバナーが表示されていますが、ツイッターのフォロワーを増やしたり、つぶやきを促すなど、ツイッターを介して多くの人にメッセージを伝えたいと思っている会社さんにご利用いただくのが、一番、効果が高いです。
とりあえずは当面の道具としては、モバツイッターと、セミッターはあるので、この辺をうまく活用していけたら良いなと思っているところです。
早く会社の(当面は屋号の)Webサイトを作らねばとか、社会保険事務所行かなきゃとか、やること満載で、もう昨年12月からお腹いっぱい状態が続いています。
ペパボの最終出勤日が、全体会議とそのまま社員旅行でした。社員旅行ってのは、そもそも会社の良いところを再確認するイベントで、やっぱり沢山の人が会社に集まっているというのは、とても素敵なことであり、そこから離脱する自分って、何やってるんだろ、と年末はずっと考えていました。旅行中もできるだけいろんな人としゃべっていたかったので、なんだかんだと朝6時まで起きていました。
新卒以来続いてきたサラリーマンを辞めることに戦々恐々とすることよりも、1人になるデメリットというのを痛感するところです。
FF13をやっていてもつくづく思うわけですが、人一人でできることなんてのはたかが知れています。そもそも口頭で言葉を交わすだけでも全然違うわけです。複数の人の良いところをうまくかけ合わせることで、何倍もの力を発揮することができる仕組みこそが会社という存在であり、会社を作る以上は、早く他の人と一緒に仕事ができる環境を整えねば、と思っています。
何卒、今後ともよろしくお願いいたします。
また最後に、ペパボの皆様もありがとうございました。大変お世話になりました。
後日だと書きにくくなるので今書いてしまいますが、特に年末には、一昨年までの家入さんというカリスマを中心にしたスタートアップ体制から、まるで、たけし軍団のようなチーム力の佐藤健太郎体制への変化みたいなものを感じていました。なんだか偉そうな書き方で大変恐縮ですが、今後が楽しみで、これからも外から応援したいと思っています。
おつかれさまでした!
会社がこけたらもどってきてください。
席はあけておきますw
新しくショッピングモールを作っていこうと考えてるんですが、一緒につくりませんか?ペパボ福岡で!w
また、一緒に仕事しましょーね。
今後のことはお任せください!藤川さんが驚くくらいの勢いでサービスを成長させていきまーす!
想創社からモバツイも超えるようなヒットサービスが生まれた暁には、肉を御馳走してくださいw
感動しました!
がんばってください!!
陰ながら応援いたします!
おめでとうございますー!
何か一緒におもしろいことができるといいですねー
独立おめでとうございます!
独立おめでとうございます!
偶然同じタイミングで退社されたみたいでw
今後の活動を陰ながら応援しております◎