December 26, 2009
やめましたという話が記事になるぐらい注目されているiPhone。
人が使うのをやめる理由は人それぞれで、何故使わないの?という思う理由も人それぞれ。
一つのメリットデメリットが致命的に必要な人もいれば、そうでない人もいる。
“iPhoneがなければ致命的なシーン”は一度もなかった
遊びでなく、仕事で使おうと考えたとき、iPhoneのいちばんのメリットは「PCでできるのと同じことを手のひらで実現できること」ではないでしょうか。特に、電車の中で立っているときでも、PCに届いたメールをチェックして、急ぎならその場で返事ができる。これは一般の携帯電話に比べて大きなアドバンテージです※。iPhoneをやめるにあたり、最後まで悩んだのはここでした。
上記、超同意です。ノートPCの代替というのが今のiPhoneの最大のメリットです。
故に、iPhoneが可能な使い方以外にPCを持ち歩く必要のある人には、必ずしもメリットにならない。PCを持ち歩きたくない人にはメリットになります。
僕は、犬の散歩などのPCを持ち歩きたくないシチュエーションでも、Webサーバの再起動などができるiPhoneは重要です。人それぞれの生活の中、本当に大事なアプリが一つでも見つかる、作れるiPhoneはとても素敵だと思います。
僕はiPhoneによってLet's Note R6を持ち歩く束縛から解放されました。逆に、Let 's Noteが仕事上、絶対必要だという人には、キーボードがついていて、より軽いtypePやtypeXの方がよっぽどうれしいんでしょう。
ただ、もうちょっとメリットとして重要視しても良いんじゃないかと思う要素は、
「メールを受信や送信にかかる所要時間」
地下鉄の短い停車時間で、メールチェックが可能なのはiPhoneを含む携帯電話の強みです。
そういう意味でIMAPやGmailなどの接続性やユーザビリティに優れているiPhoneは、ただそれだけでメリットだと思います。
いちいちノートPCを立ち上げて、携帯 + Bluetoothでダイアルアップして、IP取得して...なんてやってたら、あっという間に電車は発車してしまいます。しかも、そういう時に限って、Windows Vistaがブルースクリーンになってスタンバイが意味なくなったり、ウイルスバスター遅い!とかww
目的達成の所要時間については、モバイルアプライアンスの方が圧倒的な優位性があると思いますし、お金で時間を買うところに着目するのがモバイルなんじゃないかなぁとさえ思います。
モバイルで一番重要なことって、その機能を「有している、有していない」ではなくて、「使えるか使えないか」だと思うんですよね。
モバイルにおける「使える」ってのは、「機能性+処理速度+その人の能力(絶対能力の話じゃなくて、興味とかやる気も含む。アプリやデバイスのUIも影響する。)」が、必要な所要時間内に目的を達成できるか?というところで測れると思っています。
僕個人としては、この筆者の方が愛用されているEZナビウオークは「全然使う気にならない」機能でした。
携帯の使い勝手という面で、そこまで深いところにアクセスしたくなかったからです。
故に、どんなにEZナビウォークが優れていても、「使えない」機能だったと言えます。食わず嫌いとも言えます。
それに対して、iPhoneのMaps + GPSは簡単に機能が見つかったし、シンプルで使いやすく見やすいと思いました。特に高機能ではありませんが、モバイルと言うシチュエーションで使うまでの障壁が低かった。
これ言うと怒られるかもしれませんが、車の運転でもナビの補完装置として使うことがあります。
それに対して、EZナビウォークを使いこなしている人は、iPhoneのGPS+Mapsはそんなに特別な機能ではない、という指摘なのだと思います。
モバツイッターを作って気がついたんですが、iPhoneを支持する人たちの多いblog界隈の人って思っていたより携帯を使っていなかったという感じを受けました。特にパケット定額に入っていないケースが思いのほか多かったという印象でした。
多分、モバイルコンピューティングをiPhoneデビューした多くの人にもそういう人はいるんじゃないかと思います。
そういう意味で、iPhoneの「これは良い」という部分においても、日本の携帯電話の比較においては「そもそも判断できない」という意味で、情報がiPhone側にバイアスされて伝わってしまう部分は少なからずあったんじゃないかと思います。
ただし、それも考えようで「今まで携帯を使ってなかったのに、モバイルで使いたいと思ったUIを有するiPhone」はやっぱり偉大だとも言えます。
ただし、受け手としては、ただ自分が携帯が苦手だと理由で、多くのユーザーの存在を尻目に「携帯はダメ!」だとするのもどうかと思います。
僕が大学生のころは、パソコン通信で電子メールを送っていたのでポケベルなんて原始的な方法のデバイスなど使えない人でした。しかし、文系大学生の友達は、一様にポケベル、ベル打ちをサークルや彼女の連絡用に使いこなしていました。
では、その時点でポケベルは劣っていたのでしょうか?僕にとっては、電子メールに比べたら遥かに劣っていると思いましたが、彼らが目的を達成している以上、劣っているとは言い切れません。後に電子メールを使うようになったとしても、それはそれ、だと思うんですよね。そもそも相手もメールが使えなければ、目的を達成できないわけですし。
「ガラケー」という言葉を「グローバルスタンダードに劣るもの」として使うのは日本人として危険です。
「グローバルスタンダード」は、グローバルにスタンダードたるところがメリットなのであって、決してガラパゴスが劣っているというわけではない。
結局、中長期的にはグローバルスタンダードに飲みこまれるのだから、日本人は無駄な抵抗をするな!と本気で思っているのなら、まぁ仕方ありませんが、そうではなく、客観的に良いものは良い、良くないものは良くない、ということを正しく判断できるようになりたいので、こういう記事は貴重だと思いました。
ちなみに僕は、3キャリア携帯を保有していて、その中でもau携帯が一番、操作性が優れていると思っているのですが(プラットフォームであるKCP+の性能はさておき)、同じような話をしてくれた唯一の人が、日本人ではないケイレキ.jpのクリストファーであったことは、僕の中ではとても印象的に思っています。
あと、これも余談ですが、iPhoneも携帯も持っていますが、持ち歩きデバイスとしては携帯の方が好きです。僕も女性のように手が小さい人なのですが、手に握る感覚が携帯のひらにすっぽり収まる携帯の方が心理的距離感が近い印象を持っています。メイン機種も、auのデザイン携帯のmisoraを使っています。性能は、同じく所有しているアクオス携帯(SH-06Aや933SH)などと比べても、しょぼいのですが、コンパクトかつ、デザイン性が優れていて、傷がついてもショックではない、というあたりが好きです。
必然的にtwitterとの距離も近くなるのも携帯、だと思っています。
もちろんモバツイでね(:->
あと以下、余談で気になったところですが、
ナビ機能の精度、スピード
僕は3GSですが、iPhoneのナビの精度は悪いですね。青山墓地(乃木坂)付近で、全然てんで違う場所をさしていたのは困りました。いくら歩いても六本木ヒルズを指し示していたり。
ラスト30mレベルの細かい店の場所などは、あまりアテにはできません。
場合によっては、ストリートビューとかが役に立ったりも。
僕は使うのを辞める理由にはなりませんが、不満であることは間違いないです。