November 14, 2009
VAIO typeZの2009年冬モデルを購入しました。
最近話題になっている軽量化しまくりのtypeXではなく、ソニーのモバイルノートのフラッグシップマシンのtypeZでございます。
今回購入したスペックは、
・CPUがCore2Duo 2.8GHzの省電力版(P9700)
・SSDのRAID0ストライピングで、256GB(128GBx2)
・メモリ8GB(にした)
・画面が1600x900 13.1インチのSonyStyle専用仕様の液晶
・Windows 7 Professional 64bit版
これだけの性能で、重量が1.35kgぐらいしかない、と言う化け物モバイルノートです。
モバイルノートでRAID0とか、もう意味不明ですね。
作業でバーチャルOSも使うしAdobe製品もeclipseも使うだろうから、メモリをできるだけ積みたかったので、問答無用で64bit版のWindows 7にしました。
おかげで8GBメモリを積むことができました。4GBモジュール二枚にして2.5万円アップでした。そんなに値段が高いというイメージではないような気がします。
ソニーの製品は、一番新しいものを買うのも面白いのですが、世代を重ねて問題点が改善された機種が結構おいしいです。
どうも調べてみるとtypeZも例外ではなく、2ちゃんねるや、先人の購入者の話によると、それまでのtypeZで割と致命的な問題として、
・キーボードのチャタリング(二重で文字が入力される)
・Shiftキーの入力が粘る
・ハイスペックのCPUだと排熱が追い付かずクロックダウンする。(具体的にはT9x00のCPU)
あたりがあったそうですが、しばらく使っている限りでは、そういう問題は改善されてるような気はします。まだ、わかんないけど。(もしかしたらチャタリングは多少残ってるかもしれません。)
CPUは、先人の苦労をもとに発熱の少ない省電力版のCPUを購入したので問題ないでしょう。
今回は、SonyStyleが提供しているサイバーオンクレジットというローンで購入しました。特定回数の範囲であれば、金利が1%しかつきません。
別にお金がないというわけではないのですが、個人の確定申告で一括計上できない金額なので(会社でも無理だけど)、支払いはできるだけ伸ばしたかったので、ローンにしました。
今回のVAIOは仕事というか執筆や事務処理などのいわゆるMS-Officeを活用するために購入したという要素が大きいので、MS-OfficeやAcrobatをつけたため、トータル金額は30万円を超えているのですが、3,300円しか金利がつきません。
支払いを遅らせて払える割に金利はタダみたいなものなので、使えるなら使えるに越したことないかなと思ったりしました。
まぁその分スペックアップに抵抗がなくなった感は否めないのですが。それでもFelicaはつけなかったし、WiMAXはつけたけど、これはたぶんあった方が良いだろうし、SSDはそろそろ買うべき、と思ってたし、無駄遣いはしてないですね。
MacBook Proでハイパワーノートの快適さを知ってしまったので、これに引けを取らない性能で、モバイル性がより高いマシンと思って、ThinkPad T400sと検討していましたが、T400sはどこにも展示されてないので、ちょっとリスキーだなと思ってやめてしまいました。あんまりThinkpadのデザインや液晶の質が好きじゃないので、冒険はできませんでした。そのうちお会いしたいです。
Felicaのリーダーをつけなかったのは、後日Edyが楽天に買収されたので、ちょっと失敗したかもって思ってます。今までネットで活かせる気配がなかったのでつまらんと思ってましたが、ネットを本業にしている企業が買収したので面白くなりそうです。
で、2ちゃんねるでもよく話題になってるので、納期についてメモしておくと、冬モデルの発表日に手続きをして、ローン審査後に注文確定メールが届いたのが、10月21日。そこか商品が届いたのが11月12日でした。
半月ちょっと音沙汰なく待たされました感じですね。
ソニースタイルのWebサイトでは、12月末の納品とか書いてあって、どこのクリスマスプレゼントやねん!と思いながら、毎日待ち焦がれていたのですが、なんとなく予想した通り、突然、発送のメールが来た次第です。
さて、恒例のよいとこ悪いとこメモです。まだ全然使いこんでないので、ファーストインプレッションということで。
■良いところ
・薄い、軽い、適切なサイズ
13.3インチは、旧MacBookと同じサイズですよね。
持ち運びできて性能面に不満がないマシン、しかも、液晶きれいだし。
前のWindowsがVistaのLet's Note R6だったんですが、メイリオってこんなきれいなフォントだったんだっけ?という印象。
・発熱少ない
キーボード本体のガワが放熱性に優れるアルミだからなのか、本体上部は全然熱くならないですね。
CPUが省電力版であるという恩恵はあるでしょう。
MacBook Pro もアルミボディ?ですが、Macの方が熱くなるのはCPUの差異なのかな?!
・液晶がきれいでWindowsもカッコよく見える。
VAIOの液晶が高密度だからかもしれませんが、Macから戻ってきてそんなに違和感がない。
こんな画面です。
って、キャプチャ見せても液晶違えばわからんか。
・Windows 7が良い。
ベースがVistaですが、細かいUIの改善が見られて素敵です。
Vistaが嫌いだったのは、あらゆることが1クリック多い感じが嫌だったのですが、とくにタスクバー周りはかなり整理されて改善されていて、悪くないです。
検索窓が充実して使いやすくなってるのが素敵です。通常のエクスプローラーの検索窓も個人的にはMacのSpotlightよりも使いやすいし、何より使えないXPの検索と比べて、「まとも」になりました。
この辺はMacを見習ってるのかありがたいです。
またスタートメニューについてるアプリとファイルの検索窓は良いですね。Vistaでもあったらしいんだけど、Vistaでは全然認識してなかったです。VistaからスタートメニューのUIが変わったのは、この検索を使うようにするためなんですね。
素敵なのは、スタートメニューを開くと、アプリやファイルの検索窓にフォーカスが当たってることなんですね。
例えば、今、Operaでブログ書いてますが、急に計算をした結果を張り付けたくなったとします。そしたら、
「Windowsキー」押下→検索窓にフォーカスあたってるので、そのまま「calc[enter]」→電卓起動→計算→結果をCtrl+C→Alt + tab一回で、元のブログ画面に戻る→Ctrl+Vで計算結果張り付け完了
ということがキーボードから手を離さずともできるようになっています。
アプリのファイル名やexcelファイルやテキストファイルがあらかじめインデックスに登録されていますから(例えばdropboxの中も!)、特別なランチャーアプリなどに登録されている必要はありません。もしかしたら既存のWindowsでもできたかもしれませんが、僕は今気がつきました。わかりやすいという意味でも、Windows 7 の検索窓はお気に入りです。
■悪いところ
・キーボードはちょっと微妙。
打ちやすいんですが、ちょっとちゃちい感はあるなあ。
ちょっと個性的なキーボードですよね。実利を取ってる感じもしなくもない。
上下キーはもうちょっと隙間を広めてほしいです。下を押してる時に上のキーに指がひっかかってることが多いです。
・タッチパッドはMacの方が圧倒的にスムーズで使いやすい
typeZはマウスボタンが固いとか、反応がいまいちな時がある、とか。
あと、買って今更ながらMacのマルチタッチの偉大さを思い知らされています。
もうちょっと経ったらWindowsでもマルチタッチが当たり前になるんだろうなぁ。その時が悔しいかも。T400sはマルチタッチ搭載されてるんですよね。
タッチパッドをはじめとするUI(マンマシンインターフェース)については、Windows PCは1周も2週も遅れてますね。この辺は、ハードとソフトを一緒に作ってるAppleの強みです。
・OS上でのグラフィック性能が若干物足りない
GeForce 9300M GSという専用のGPUを積んでいるのですが、思ったほどではなかったです。
というか、そういうのはMac OSXの方が性能が上なのかもしれない。
typeZは、ウインドウの半透明処理をした状態でのウインドウドラッグが遅いとか、いわゆるVistaから踏襲されているウインドウアニメーションの処理の時に処理落ちしますね。
この辺はWindowsの問題かもしれませんね。とりあえず半透明をやめたり、余計なアニメーションを減らすことで回避してますが、本来、こういうところがディテールの作りこみだと思うので、本当は何もせずともスムーズに動いてほしいものです。
MacにせよiPhoneにせよ、この辺のスムーズさはAppleはクオリティが高いと思います。
・スティック型のACアダプタってのを買ってちょっと失敗した。
携帯性が高いと言われるスティック型のACアダプタってのを買ってみたのですが、本体からACアダプタの線の長さが短くて、バロンチェアにふんぞり返って、お腹にノートPC乗っけながら作業をしたりするのですが、線が短いのでACアダプタもお腹に乗せることに。
…爆発しないことを祈ります。(最近洒落にならないからなぁ・・・)
そのうち出先で使うようになったら、普通のACを買い足すかも。
ちなみに、19.5v 4.7A 90w級のACアダプタなので、決してスティックという言葉から想像するほど超小さいというものではありません。ここら辺にハイパワーノートの影がちらほら見えます。それ以外は全くハイパワーノートな感じは見せないんだけどねぇ。
(ちなみに、MacBook Proは85wのACアダプタ、こっちも大きい)
・画面細かい
13.3インチで1600x900ってのは、ちょっと文字が細かいですねぇ。老眼の人には絶対無理だろうし。
せめて、ThinkPad T400sのように14インチあったら最高なんだけど。
自分からソニスタ専用の高解像度モデルにしておいて文句言うなって話なんですが、MacBook Pro 15inch(1400x1050)基準で高解像度は必須要件だったので、13.3インチというサイズについては若干妥協入っています。
・速い・・・・かなぁ?!
ちょっといろいろ期待しすぎたかもしれません。
別に全然遅くはないですが、こんなもんなのかなぁ…とか。
もちろん快適ですよ。excelもwordもすぐに起動するし。
MacのSleepの復帰が一瞬、とか、Windowsのアニメーションが遅れる、とか、細かいところの差異が不満なのかも。
Windows PC同士で比較してるわけではないので、特性差は否めません。逆に言うと、MacBook Pro 2.4GHzと対等に渡り合ってるので細かい比較に目が行くという話でもあります。
…ていうか不満点がMacとの比較になっちゃってますね。自分。しょうがないよね。MacBook Proも良いマシンですから。
それ以外には、Windows Media Playerとかカッコよくなったし、電卓もデザイン変わったし、Windows 7 は、いろいろ良いですよ。改善版として、楽しい感じがします。
XPの代替として買う価値あると思いますね。
結論:ハイパワーWindowsノートが欲しい人にはオススメ。
特にノマドワーキングスタイルを実践して、外で仕事したい人には、「持ち運べるメインマシン」として最適だと思います。
というか、そういうことをやりたいので、こういうコンセプトの機種を選びました。
相当only oneなプロダクトで面白いと思います。
ちなみに、このマシンを買った流れには、特定用途では、Mac + VM環境のWindowsだったり、Mac単体ではダメだったから、というストーリーがあるからこそ、Windows ノートをわざわざ買ったたわけなのですが、そちらのMacじゃダメじゃん的な話については、また後日。。。
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