November 04, 2009
最近、ツイッター特集を組む雑誌が増えてきたので、その流れでモバツイッターにもお声がかかるケースが増えてきました。
その中でも、日経ビジネスアソシエについては、取材までしていただきました。
いろいろお話した内容が直接記事に反映されたわけじゃありませんが、140文字のつぶやきには、バックグラウンドの文脈が必ずあるのと同じく、記事全体の設計思想の中で少しでもお役に立てれば幸いです。
「ツイッター超入門」という記事です。
日経BP出版センター
その他、同じ日経BP社の日経ネットマーケティングにも掲載していただいております。
日経ネットマーケティングは、定期購読専用なので、そっち系の会社さんは必ず読んでいるんでしょう。
こちらの記事を読んでいて、全然関係なく、ふと思い出したのですが、twitterを使ったマーケティング施策を行う場合には、そこにいるインフルエンサーとして、ハブとなるユーザーを意識して欲しいなと思いました。
インフルエンサー層は、RTの連鎖の起点になるようなハブのユーザーですが、例えば、「おすすめユーザー」にいるような人です。
そこで割と共通してるのは「iPhoneユーザー」であることだと思います。
何を思ったのか?というと、ちょっと凝ったお店や製品のサイトは、Flashを使っている割合が多いです。Flashで作るのは良いのですが、あまりに気合いが入りすぎたのか、代替HTMLのページやナビゲーションを置いていないケースが少なくありません。
特にサイトのトップページのナビゲーションだけにFlashを使っているケースは、代替HTMLの使い方もやや面倒臭いので、無視してるケースは本当に多いです。
で、Flashなどにお金をかけてページを作った施設や製品ほど、ツイッターマーケティングなどに力を入れる予算が回りやすいケースとも言えます。
ところが、ツイッターのヘビーユーザーが持っているiPhoneにはFlashプレーヤーはインストールされていませんから、iPhoneで見た場合には、致命的にWebサイトが利用できません。
もちろんモバツイッターが持っているPC Webサイトを携帯電話で読めるようにするコンテンツ変換もFlashの前では無力です。
一番肝心なナビゲーションのところにFlashを使っていて、何もできなくてお店の場所もわからないというケースも多々あります。
そんな状態では、紹介の連鎖を産むのは不可能ですし、何より、twitterで情報を見た人が、そのサイトを利用することができません。
せいぜい、「このサイトFlashで見られない、使えない」という言葉だけが伝わっていくことでしょう。
同じ会社のサイトでも凝ってないWebサイトは、予算の都合でHTMLだけで構成されていますが、こっちの方が「情報を伝える」という意味で遙かに健全です。
皮肉なものです。
現地に行って困っていたり、本当にそのサイトの情報を必要とするなら、googleで、「site:そのサイト 地図」とか「site:そのサイト 会社情報」などで検索してFlashナビゲーションの先を追いかけることは可能ですが、本当に困った時にやるテクニックですし、バカバカしいと思いませんか?
もしツイッターでマーケティング施策をやりたいなら、「リンク先であるストックの情報」のデバイスアクセシビリティは高めておくのは必須です。twitterは、さまざまなモバイルデバイスと、PCのインターネット全体とが、誰かのつぶやきというリアルタイム情報によって仲介されることで人気を得ているサービスとも言えますので、そこに断絶点を設けるのは得策ではありません。
なお、ここで言うアクセシビリティとは、iPhone、携帯、その他スマートフォンも含めた、デバイスに依存しない情報伝達を実現する情報アクセシビリティという意味ですので、勘違いしないように。
ツイッターでは、「家でWindows IEを使うユーザー」にデザインを正しく見て欲しい、とか限定されたペルソナに基づく送り手の論理は通用しません。
大事なのは、いつでも、どこから、どんなデバイスからでも、あなたのWebサイトを見て、お店に到達したり、営業時間を調べたり、地図を確認するという当たり前のことができるか?それとも送り手がそれを拒絶しているか?の違いだけです。
Flashにお金をかけるのなら、あとちょっとだけお金と時間を費やして、非Flashのページも必ず用意しましょう。
と、話が思いっきり逸れましたが、黎明期からの日本のツイッターユーザーの生態を知りたいなら、この本は必須でしょう。僕も知らないことが沢山ありました。よく網羅されてるなぁと素直に感動した一冊です。
毎日コミュニケーションズ
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Twitterってどう使うと嬉しい&楽しい&便利なの?が知りたい方へ
導入本として。
ツイッターを知りたければ、とりあえずこの本
良くも悪くも「twitter入門書」それ以上の情報は無い
もちろん、モバツイッターの話も載っています。
あ、でも、写ツを使った手書きブームは載ってなかったなw
1日ぐらいしか盛り上がらなかったんだけど、手書きメモを写真に撮って写ツに送るの。女の子が、「好きです」とか送ると、なんか勝手にドキドキする。この感覚は、ツイッターの即時性ならでわでした。
もう2年ぐらい前の出来事だったかな。こういう小さなプチ盛り上がりが、それぞれのタイムライン上で、起こっては消え、というのも人が集まる楽しさでしょうね。