July 07, 2009
Webで飯を食べてる人へ。
僕らはIEのおかげで飯が食えてる部分は、数10%はあると思う。
マイクロソフトが「インターネット」というラベルで、WebブラウザであるIEを設定したことで、インターネットはWWWのことを指し示し、ユーザーはブラウザを意識せずWWWに接続できるようになって、Webページの呼び名はホームページと確定した。
その結果、Webブラウザとかいう専門用語を知る必要なく「Yahoo!見れる?」と聞けば、IEをクリックしてくれる人が沢山いる。
これは悪か?
そんなことはない、彼らはパソコンで「インターネットに接続する」障壁を越えた人達だ。
彼らがいるから、インターネットのWebサイトを作る需要が存在する。
「Firefoxってアレがアレでね」
「Webブラウザとメーラーがあってね」
一々、こういう説明を何度も何度も何度も何度もしなくちゃいけないことに辟易しているかもしれない。
でも、その代わり、彼らはインターネットに接続する回線を既に保有していて、パソコンも持っていて、インターネットに接続できている。
もし、パソコンを持ってない人に、
「Firefoxってアレがアレでね」
「Webブラウザとメーラーがあってね」
から説明していたら、今なら携帯電話を買ってしまうだろう。
「だってメールも写真も送るの簡単じゃん。設定いらないし」
多くのPCインターネットユーザーはまだまだIE6や7を使ってネットショップにアクセスしたり、好きな車の情報を見ている。
たまにmixiにアクセスするかもしれないけど、日記なんて書いたことなかったり。
彼らがいるからこそ、Webを作る需要が生まれる。
ということは、もしかしたら世界のWeb Standardは、あの忌々しいIE6なのかもしれない。
プロ同士で会ったときに「IE6爆発しろっ!」と愚痴を出すのは構わない。
全然、構わないんだけど、もしあなたが少しでも他人に影響を与えうる人であれば、
「でも、僕らはIE6を使っているユーザーさんがいるから飯を食えているんだよ」
という一言を最後に付け加えて欲しい。
例え、笑いの場だったとしても、それがあるかないかは大きな違い。
仕事って面倒くさいね。でも、キャズムを超えるってのは、こういう人たちに愛されるってことだから。
と、あるイベントのメルマガを見ていて、「そういうのわかってる人ならいいんだけど・・・」と、いくばくかの不安を抱いたのと、そうなったら良いなぁと思ったので書いてみる。
##前にも似たようなことを書いたので、またか、という感じの人もいるかもしれないけど、あくまでも「つぶやき」ということで。
##普段、Mac使ってるとどうしてもIEから遠くなるんだよね・・・。偉そうなことを言ってても、自分も結構意識が薄くなってることを感じることが沢山あります。趣味ではMacだけど、仕事では、もっとも多くのお客様(エンドユーザー)が利用するWindowsをメインにすべきってのは結構、大事かなと思ってる。(逆に言うと、iPhone Safariという狭くてファンタスティックな世界は天国だと思うよ。)
最初の枕が間違っているような。
インターネット=www を作ったのは今はなき NetScape です。