June 16, 2009
最近、Pythonという言葉を聞くことが増えた。昔は、アメリカのエンジニアが好んで使っている印象で、ちょっとしたユーティリティやWindowsフォームがPythonで作れていたり、てっきり海の向こうの言語だと思ってたけど、最近は行く先行く先でPtyhon , Pythonと聞こえてくる。
RubyもPerlも満足に使えてないのに、もうこれ以上厳しいよ!という人で、でも、気になって仕方がない人は、これを読んだら良いんじゃないかな。
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著者陣の一人であるCMSコミュニケーションズの寺田さんより献本いただきました。
普通、10日でおぼえるシリーズというのはプログラムの超初心者の読むものだと思っていたけど、多様化した各種言語の乱立の時代においては、プログラム経験者がまずは基本やお作法を押さえていくために結構役に立つと思う。
というのも、イマドキのプログラム言語で一番大事なのは、リファレンスを見ればすぐわかる文法じゃなくて、「その言語のトレンドを知ること」だと思う。
フレームワークとか、イケてる書き方か、コミュニティとか。
そういう意味では、「Pythonの今」がどうトレンドであるかと言えば、そうGoogle App Engineへの対応であろう。
本書の構成は以下のようになっている。
1日目 Pythonはじめの一歩
2日目 Pythonを本格的に使ってみよう
3日目 Web APIを使ってみよう
4日目 日本語とファイルの扱いを学ぼう
5日目 便利なツールを作ってみよう(アクセスログ解析、Excelファイルを取り扱う、写真の加工)
6日目 デスクトップアプリを作ろう(GUIを作る。RSSリーダーを作る)
7日目 エラーとテストを学ぼう
8日目 データベースを操作しよう (SQL Alchemyを使う , O/Rマッパー)
9日目 Webフレームワークを使ってフォトログを作ろう(Pylons)
10日目 Google App Engineを使ってフォトログを作ろう
こう改めてみると、ひとしきり必要なものは全部含まれてるいることがわかる。
Pythonもイマドキのプログラミング手法である、Rails的なフレームワーク、apiプログラミングや、O/Rマッパー、果てはクラウドまで、ちゃんと対応しているんだ、ということがわかるだけでも結構朗報。
そして何よりゴールにあるGoogle App Engine。
クラウドコンピューティングは世界を一つに繋げる。ということは世界のトレンドに追従するシーンが増えるということだ。
その代表例としてのPython。
たしなみとしてチェックしておくか、自分が必要になるまでスルーするかは、その人次第だが、着実に存在感は向上している。
とりあえず10日という世界で、試して慣れて、次へのとっかかりを作るのは、本書の特徴かもしれない。
10日でおぼえるシリーズを見てたら、railsもあった。
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中身は良いけどCD-ROMに問題あり。。。
網羅している範囲に特徴があるのがよいです
構文より設定コマンド多い。
とても中身が濃いのですが...