June 01, 2009
よくツイッターを楽しむ方法なんてエントリーがあったりしますが、そういうエントリーのはてブコメントを見てると、「それでも興味を持てない」というコメントを見かけたりする。
完全に興味なければスルーところを、わざわざそういう感想を書くってことは、それなりにやってみたい、という気持ちを持っていたり、トレンドだからやらなくてはいけないのでは?的なものを抱いていたりするんじゃないかと思うのだけど、わざわざ方法を提示しないと使えない人は、向いてないんじゃないかな。
向いてないってのは、何かに劣るとかそういうことじゃなくって、おそらく必要がないってことだと思います。
例えば僕はtumblrはやれていません。tumblrのメリットはなんとなく理解してるつもりだし、ハマってる人の話を聞いて、なるほど面白そうだなとは思うのだけど、それでも、自分的には、参加するほどの興味が持てません。単純に向いてないんだと思います。
それと同じくtwitterが必要ないと思う人はいるので別に無理してやらなくては良いのだけど、じゃぁ僕が、何をツイッターに魅力を感じているかと言うのと書いてみようと思う。
当然、モバツイッターは、自分がtwitterに抱く魅力を、モバイルに投影した場合に便利に使えるようにと考えて機能を実装しているので、これを参考にするのが早い。
モバツイのトップの文言は何度か変えているんだけど、こんな感じで書いています。
◆モバツイッターとは?
「あなたの今」をいつでもどこからでもツイッターに送れるサービスです。
「あなたの今」を送って共有する。
んー。なんだそれ?と思うことでしょう。
例えば、こういうことありませんか?
「電車の中で、目の前の人が面白すぎる。面白すぎるが、目の前過ぎて反応できない。この気持ちをどうにか吐き出したい。」
(注意:電車の中の携帯は、マナーに注意して使いましょう。)
「一人でご飯食べに行ったんだけど、そこですげー面白いものを見つけた!」
こういう時に誰かに気持ちを伝えたいことってありませんか?
もちろん会社や学校の友人に伝えたい、とか、恋人に伝えて目的を達成できるなら、その人たちに伝えてください。
でも、例えば、会社や恋人ではそのことを理解してもらえないような話だったら?
…趣味性の高い話題で、ネットぐらいじゃないと自分以外に知ってる人いないよ。
そういう時に、twitterでつぶやいてみると良いでしょう。フォロワーの誰かが反応してくれるかもしれない。
でも、反応してくれなくても、それはしょうがない。その場合は表現方法をもっと面白そうなネタにして、誰かネタとして食いついてくれれば良いか。
もしくは、カッコよく写真にとって、写ツに送ってみようか?!
twitterと他のメディアの違い。
・メッセは、相手を指定したクローズド空間
・mixiは「日記」なので、原則1日単位の情報頻度を意識した画面構造。
・IRCはネットリテラシーの高い人に限られる。
・口頭は、場所と時間と相手の興味という制約を受ける。
・メールは、相手が決め打ちになって広がらない。相手が決まってれば良いが。
・2ちゃんねるは、スレッド掲示板で、anonymousな世界。書けるかどうかはスレ次第。
他にもあると思いますが、twitterは疑似リアルタイム。ちょっと遅れても誰かに伝わる。各ユーザーが一つだけ持っているタイムラインに並列で表示されている。
何かの話題がきっかけで@のやりとりが発生すれば、タイミングを逃しても、あとから話題にレスをすることができる。
(釣りに例えると通常タイムラインは川に針を垂らして何も釣れてない状態、@で話題が繋がると、針が魚にかかって関係性を持った状態で、たぐり寄せるのは簡単にできるようになっている。)
全然、違う例を書いてみます。
「あ、blog読んでたら、面白いURLを見つけた!」
思わず、誰かに伝えたい、と思った。
・・・もちろんはてブでよければ、はてブしてください。
でも、その他の手段として、twitterに書くという方法があります。
twitterには、
What are you doing?
というメッセージがあります。
もし、twitterに興味があって、What are you doing?という質問に対して、「今、このURLを見て楽しんでるんだぜ」という気持ちが動いたら、是非、twitterにつぶやいてみましょう。
それを誰かが興味を持って見てくれるかもしれません。もしあなたが有益だと思うなら、誰もレスを返してくれないけど、見ているかもしれません。そういうことに興味を持っているんだということがきっかけでフォローしてくれる人が増えるかもしれません。そのURLをマウスで選択し、つぶやくフォームに貼り付けることそのものが【あなたの今】の投影です。
また、
What are you doing?
に「おはよう」や「おやすみ」を書くのも良いでしょう。こういう活動はコミュニティ性をもたらして輪が広がるきっかけになります。こういうのを書く人は毎日書くことが大事なような気がします。
無駄?無駄かも知れませんが、その無駄を許容しあう、お手軽さを維持することが大事なんだと思います。あたかも職場で行われる雑談のように。
人間、最適化するだけじゃ楽しくありません。会社で雑談を一切するな、たばこは吸いに行くな、なんて言われたら息が詰まります。
何かに最適化してしまうのは、怠惰な人間には辛いことです。
ツイッターのタイムラインは、スルーしておけばあっという間に新しい話に流れていきます。140文字しか書けないのと、メッセージが全て表示されてるので、あっという間に流すことができます。また、ログを全部を読もうなんてのはツイッターには向いていません。
ツイッターは、一期一会の精神で楽しみましょう。他人の吐き出したい気持ちを尊重して。でも、どうしても嫌ならremoveは全然OK。しかし、やさしさこそが最大のスケーラビリティとなります。
「今」を共有する価値というのは、それそのものを言語化するのは難しいです。
今まで自分がラッキーだった事例としては、夜8時まで何も用事がなかったのに、突然飲み会が決まって嬉しかったとか、新宿を歩いていたら、twitterをきっかけに、そのまま新宿で初めてお会いしたとか、ルーターが暴走して困っていたら、その場でヤフオクのURLを教えてもらって、超お買い得の商品を購入できた、とか、絶対googleでは検索できない「目の前にいる生き物の名前がわからない」という疑問を、写ツに写真を送って質問したら教えてもらえた、とか、みんなが夕飯にカレー食ってて、自分も食べたくなってカレー屋に行ったとか、他にもいろいろあると思います。
------------------------------------------
本ブログでの過去のtwitterへの言及
探してたら思ったより沢山ある。そして毎回同じ事書いてるような気も。いい加減にしろという話かもしれない。でも今年の初日の出は良かったなぁ。
F's Garage:ツイッターは最強の「ながらコミュニティ」
F's Garage:ブログは必ずしも個人的に仲良くならなくても良い人の良い意見が聞ける楽しいメディア
F's Garage:日本人にとってのTweetってはてブじゃないのかなぁ。