May 06, 2009
今までほとんどiTunes Storeで曲を買ったことがない自分がポチしたレアなアーティスト。
アーティストの「相対性理論」ってご存じですか?
ナタリーのプロフィールページによると、
006年9月、タイ軍事クーデターと同時期に結成される。メンバーは、やくしまるえつこ(Vo)、真部脩一(B)、永井聖一(G)、西浦謙助(Dr)の4人。2006年11月に自主制作盤「シフォン主義」をリリースし、ライブシーンやWEB上で着実に注目を集めていく。
紅一点のボーカル、やくしまるえつこの表情を抑えた歌声とポップセンスあふれるサウンドの妙、そしてときに過激な言葉が羅列する歌詞はインパクト大。
「ポストYouTube時代のポップ・マエストロ」と名乗り、現在も都内を中心にライブ活動を展開中。
プロフィールにタイ軍事クーデターが出てくるのが意味不明である。
…意味不明であるが、wikipediaによるとタワーレコードに行く層には売れていたらしい。
2008年 5月11日 タワーレコード全店ウィークリーJ-POPインディーズチャートで1位を獲得[7]
Tokyo FMの番組で特集が組まれていて洗脳されました。
SCHOOL OF LOCKという平日夜にやっている高校生向けの番組があって、GWのような平日休みの時には車でよく聞いてるんだけど、そこでフィーチャーされているぐらいなので、学生の目線の歌詞が多いのだが、特徴的なボーカルと、韻を踏む歌詞についつい引き込まれてしまった。
地獄先生というタイトルの曲があって、始まりの歌詞は、
授業参観恋の予感
家庭訪問は
地獄の門放課後の校庭で、
課外事業な愛を知る受験戦争 もう負けそう
か弱いハートが折れちゃいそうホームルームの教室で
男女交際のうわさが飛び交う
学生の言葉が使っていながら、個性的なボーカルも含めて、どことなくオトナの雰囲気もありつつ、なんとなく不条理系な雰囲気が良いなぁと。
もう一曲印象的だったのがバーモントキスという曲があって、
わたしもうやめた 世界征服やめた今日のごはん 考えるのでせいいっぱい
もうやめた
二重生活やめた今日からは そうじ 洗濯 目一杯
なんじゃそりゃ、と。
世界征服という言葉が、当人の日常と同じ目線に位置しているのが面白い。
ネット社会って、いろんな事柄にアクセスするのが簡単だから、同じ目線に並ぶじゃないですか。
全然言葉の意味がわかってないのに「アップルは戦略的にどうのこうの」とかいう言葉を使ったりさ。そういうの聞いてて、そもそもアンタ、戦略って何?とか思うわけ。
でも、この社会はやったもの勝ちだから、まぁそれでも良いのかもしれない。できるつもりで突進して成功すればやっぱりそれはOKで、それを支える情報もやっぱりgoogleから簡単に見つかるから走りながら考えても大丈夫。
が、やっぱり頭でっかちになってバランスが崩れてる可能性もある。2ちゃんねる慣れしすぎて、無駄に社会を怖がっちゃったり。
考えすぎかもしれないが、相対性理論の歌詞には、そういう今の時代を表現してるような気がして、そういうのがとてもひっかかった。
ま、そういうコトを抜きにしても、こういう女の子の歌を、今日みたいな休日終わりの雨のブルーな感じの日に聴くのが好きです。