May 01, 2009
テレビやラジオ、新聞などの一度購読する状態を許容すると、自動的にコンテンツが配信されてくる状況をプッシュコンテンツという。メルマガもこの一種である。ここではネット広告などもプッシュの活動の一つと定義する。
それに対して、通常のWebページは、ユーザーが自分から探しに行くことで見つけるコンテンツであり、これをプル型コンテンツという。
プル型コンテンツを生産する人は、例えばブログの場合、プッシュのように配信を目的としたものではなく、最初は自分ため、友達のためのコンテンツを生産する。それがインターネットという情報流通手段によって世界の誰かがアクセスしうるので、場所と時間を越えた情報拡散が可能になる。これをIT革命と呼ぶ。
プル型コンテンツの方が成熟したメディアと言われることも少なくないが、その実、人に見てもらうことは難しいためユーザーを増やすのが難しい。そこで如何にプッシュ型に近い状態を作り出すか?というのがプル型コンテンツのブランディングだったり、SEO対策だったり、メルマガマーケティングということに繋がっていく。
以下、まだ僕の思考に閉じた状態で、人に読ませる情報になってないのだけど、プル型コンテンツとプッシュ型コンテンツについての違いについてのメモを記す。
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・ネットのプル的活動とは、生産プロセスである。
・放電か充電かというと、「充電したものが晒されている状態」。
・プッシュ的活動とは、プルで蓄えられた経験の放電プロセスである。
・例えば、SMAP!SMAP!という番組でタレントが料理を作るコーナーがある。
・タレントが料理を学んで、コンテンツ力を蓄えるプロセスはプル的活動である。
・また、タレントとしての魅力を維持する活動もプル的活動である。
・これらの要素を素材として、プッシュたる演出を加え、番組を作りプッシュ発信し、タレントの能力を消費する。そこで評価を受け、次の番組を作り続けることで、スマスマの名物コーナーとしてブランドができていく。
・ブランドとは、品質の事であると言われる。
・ここで言うブランドとは、おもしろい、料理の質が高い、安心して見られる、レシピが有用など、番組が守っている品質ラインが認められること。
・プルとプッシュは両立が求められる。
・(余談だが)プッシュを生産するプロセスに参加するために、プレイヤーにプル的活動を促す生態系を持っているテレビはスゴイ。どんなに衰退すると言われても底力はある。ネットが代替可能な収益やテレビでは不可能な収益のストックモデルを提供できないとテレビの代替は不可能であろう。
・その代わりタレントは消費され淘汰される。
(例:一発屋、流行語大賞を取る段階でバッテリー残量ゼロ)
・その代わり、このジャンルは誰々だよね、というイメージ付けに成功すると高給取りになれる。
(例:家電芸人、スポーツの知識をつける、絵を描く、クイズ王、名司会者。)
・決してブランドはプッシュだけの活動からは培われない。
・プル的な活動をフローとして繰り返す中から、ストックされるべきものが残っていく。
・ストックされていくものは、見るに値する信頼や実績
・この集合体がブランドとなる。
・つまりブランドはプッシュ=消費だけからは作られない。
・プッシュは消費のプロセスである。
・プルとプッシュ両方走るために、最高のスピードで充電をしながら、放電をする。
・でも、一番大事なのは充電プロセスが回る事。
・充放電の良いサイクルを作る。役割分担で充電は充電に専念する。
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「我々はスプリングスティーンではない!」
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普通。ストーリーのつけ方の実例がもう少しあれば星4つ
プッシュ型コンテンツとプル型コンテンツですか。勉強になります。
景気が悪くなると、売り上げを上げたいので、プッシュ型コンテンツ重視になりがちです。テレビ局も、「面白い番組を提供して、広告を付ける」本来のパターンから、「テレビ通販のような広告番組」パターンに移行しています。短期的にはテレビ通販のほうが売り上げが上がると思います。でもだんだん視聴者から見離されるでしょう。
やはり王道は、プッシュ型で集客し、プル型で売り上げる。綺麗な花々を積極的にアピールし、たくさんお客さんが来たら、優良客を甘い蜜に誘い込む。アピールして集め、上得意先を引き込む。
マーケティングの基本かもしれませんね。お花畑に学びたいものです。
第1階層.
旬で消費される芸人=コンテンツ、アプリケーション
第2階層.
第1階層の芸人をいじる司会=プラットフォーム
第3階層.
テレビ局はさらに下部のインフラ。
って今、連想しました。いわばタモリやさんまは
第2階層のプラットフォームで、人々は
より深いレベルの確実な情報源から徐々に上の層に
プッシュ権限(お気に入り)を渡していく。