April 16, 2009
炎上ロジックの話で、ずっと言語化できないなぁと思ってたことが書いてあったからメモとして書いておく。
オレ様最適、全体最適、については、僕の大好き、というか凄すぎる人の一人と思ってるChikirinさんの記事参照
例えば、
痴漢えん罪をなくすために、始業時間をずらしたり手当てを増やして近隣に住むなどして満員電車を無くせばいい。
という、いつもの堀江さん型の全体最適論が書いてあるわけだが、堀江さんの考え方で批判を浴びるのが、これがオレ様最適に見えてしまうことだと思う。
ライブドア騒動のコアは結局、この1点に集約された感情論のように思える。
で、だ。こういう意見に対して、こういう系統の文句がつくわけ
あなたは影響力のある人なのだから、そういう地域に住めない人のことを考えてください
まぁそりゃいろいろ事情はあることでしょう。そもそも極論って書いてあるし。
「もっと全体最適を考えて発言せよ=そんなことを言うな」と言いたいんでしょう。
あらゆる会社が始業時間をずらしたら、みんなゆっくり寝たいんだからピークタイムがズレるだけじゃねーか!的なツッコミなら理解できるのだが、これは明らかに的外れな感情論である。
全体最適の傘を被った正論を引っ張り出しやすい全体最適の発言というのはある。全体と言ったって、見ているスコープは人によって違うので、お互いの感覚の差が憤りのきっかけになりうるのでは。(そこをうまく調整することを、「消費者目線」などと言ったりしますね。)
こういうレスは基本的にはスルーした方が良い内容である。そもそも的外れなので説明しても理解を得るのは至難の業。自己正当化するような釈明は絶対に禁句である。どうしてもというのなら直接会って話すのが一番早い。blogはそれだけ不完全なコミュニケーションメディアだと割り切るべき。
ビジネスブログを書くような人達の炎上マネジメントにおいては、ある立場の視点から書かれた「全体最適」論が「オレ様最適」と読者に評価されるような文章は炎上する可能性が高い、というのは念頭に置いておいても良いだろう。
とりわけ企業や業界の論理に基づく全体最適論は要注意である。
しかし、誰かの「全体最適」が、「オレ様最適」と評価されて批判される基準は、受け手側の生活環境や経済環境や主観に基づく「オレ様最適」との比較で出てくるものなので、批判をゼロにするというのは不可能だし、批判を浴びたとしてもやらねばならないことはあるわけです。
ゴールを想定して、そこを狙っていけるなら、と前置きした上で、
「全ての批判を恐れる必要はない」
というのもまた知っておくと良いでしょう。
(ぶっちゃけブログだけじゃないです。センセーショナルな変革ほど「批判発生率」を予め予測することは重要だし、メリットとデメリットは相反関係ですから、「正しい批判」「適切な対立軸」に持って行くためにメッセージを伝えていく努力は必要だと思います。例えば、以前あったmixiの規約変更撤回騒動などは、この予測ができていたのか?というのに疑問符も。)
はじめまして。
ブログは3月から始めたばかりなんですが、Yahoo!
ニュースのブログ/意見でお見かけし、記事のタイトルに
惹かれてお邪魔しました。
まさに仰る通りで、「人のふり見て我がふり直せ」ですね。
自分も気をつけなくては、と。
またお邪魔します。