March 15, 2009
僕はオーディオに対して、オーディオマニアと言うほどコミットはしていないが、オーディオは好きです。そして自分はピュアオーディオ派と思っています。
ピュアオーディオというのは、いわゆるAVアンプと言われるドルビー5chのようなサラウンドアンプではなく、2ch・・・2つのスピーカーで鳴らすシステムを愛する人たちのこと。
その昔、AVアンプはサラウンド機能と音を鳴らすアンプ機能が一つの筐体に入っていることから、まず同一価格帯であればアンプ機能にかけられる部品代が下がるので同価格であればピュアオーディオに比べて音質が劣るのと、デジタルサラウンドを制御するデジタルデバイスが内蔵されていることから、デジタル機器から発せられるノイズが、アンプの電源に悪い影響を与えるという、この2つの理由から一部のオーディオマニアには嫌われピュアオーディオ派というジャンルができあがった(と僕は認識しています)
カップヌードルなら醤油かカレー、ガンダムは1st、焼きそばはマルちゃんという原理主義的な趣味を持つ自分もまたピュアオーディオ派をなんとなく意識しています。
最近、ずっと愛用していた使っていたBOSEのCompanion3のウーハーが鳴らなくなってしまったのと、Companion3も初期の新鮮さが薄れ、どうしても迫力の面から音質に不満が出てきたので、ちょっと代わりを模索するために秋葉原を回ってきて、良い製品を見つけました。
ちょっとその前に、オーディオ選びの基準になるものがあります。
僕はオーディオのために音源ソースを選ぶこともしないし、SACDのような音質の良いCDを買うことはしません。
生活の中心は、iPhoneによるオーディオと、DENONのヘッドフォンの組み合わせだし、家で聴くのは、iPhoneの母艦であるMacBook Proを最近よく使っている。CDを買ってくればMacBook ProのCDドライブに放り込んでMP3に記録して、CDは箱に戻して聴くことはありません。
MacBook Proのスピーカーはもちろん専用オーディオに勝つわけもないが、そのフラットな音質は意外や意外、悪くない。例えて言うならiPodの標準イヤホンのようなイメージだ。ここはMacBookとの差は歴然なのだ。ホテルなどの滞在先では十分楽しめるし、何より手元でコントロールできるわけだから、離れたところにあるCompanion 3よりもこちらを選ぶ理由になっている。より迫力を求めるなら、iPhoneにつなげているヘッドフォンで良いと思っています。
ということで、iPhoneという生活の主体となるデバイスの存在やMacBook Proの利便性をある程度尊重するライフスタイルの中で、どうオーディオ製品が僕の生活に寄与してくれるか?という提案がなければ選択できない。そこがキレイに繋がらないと、いくら良いスピーカーやアンプがあっても鳴らす音源が存在しません。
と前置きが超長くなったが、良い製品を見つけたので紹介したいです。
以下の3つの組み合わせで構成されるシステム。
まずアンプ(SACDのプレーヤーとFMチューナー内蔵)
DENON RCD-CX1-SP 108,000円
スピーカー
DENON SC-CX303(ペア) 87,800円
iPhone/iPodを接続して充電、コントロールできるDock
DENON ASD-1R-W(ホワイト) iPod用コントロールドック 9,979円
DENONのCXシリーズと呼ばれる上記の3つの組み合わせです。
マニアが好む単品オーディオというのは横幅は44cmサイズと相場が決まっています。そういうのは音質がとても良いのですが、オーディオマニアでもないのに44cmはなかなか大きい。一式揃えるとそれなりに部屋は狭くなります。それに対して、その半分以下の18.5cm程度のサイズのオーディオが5万から10万円ぐらいの価格帯で売っています。こちらは結構安価な製品も多く、昔で言うミニコンポの位置づけで、音質が全然よくないものが店頭に沢山あって近づかないようにしていました。
またもう一つ、完全にiPodシフトした製品が結構あったりするのですが、こちらは音質が最悪だったりするので、基本的に敬遠しています。
それらに対して、このDENONの製品は、横幅は30cmとそこそこ大きいです。そして本体の重さが、8kgもあります。
そして店頭POPにかかげられた「クラフトマンシップ」という言葉に惹かれました。実はこの言葉には弱くて、今乗ってる車もそういえば「クラフトマンシップ」という言葉が書いてあったような気がします。。。(汗)
秋葉のヨドバシで視聴したのですが、店頭ではスピーカーシステムが切り替えられるように設定してあり、ここで紹介したスピーカーの下位機種で、このCDアンプと同じレンジに位置する、SC-CX101というスピーカーと、カフェでは定番のJBLの4312MIIという僕が好みにしているスピーカーが切り替えて聞けるようになっていました。
結論としては、上に紹介しているSC-CX303の圧倒的勝利。広がり感、クリア感、音の世界観みたいなのはこの3つでは一番。
個人的にはJBLに憧れているのですが、残念ながら高音が弱すぎます。というか、おそらくそういうのがJBLの特徴だと思うのですが、これだとiPod / iPhoneでは厳しいハズ。JBLは音源が良くないと生きないかも。高音を圧縮しているような圧縮音楽には厳しいかもしれませんね。JBLって良くも悪くもカフェで鳴ってる音そのものなんだなぁと思いました。
で、DENONの下位機種であるSC-CX101は、JBLと、ここで紹介したいSC-CX303と比べると圧倒的に劣るので、この二台を聞いた限りでは問題外でした。
ただ、店頭のデモは、SACDという普通のCDより音質の高いもので聞いているので、実際、iPod / iPhoneの音楽でどうよ、というのはあるのかもしれません。
このエントリーを書きながらCompanion3より前に使っていたONKYOのCR-185IIというオーディオを引っ張り出してきてiPhoneを繋いで聞いています。iPhoneもそんなに悪くないと思います。透き通るような音ではありませんが、高音をクリアに引っ張れて、低音もしっかり鳴るアンプとスピーカーでバイアスをかけてあげればかなり楽しめるかと思うんですよね。
って、バイアスという表現はオーディオマニアには受け入れがたい表現だと思うのですが、いくら頑張ってもオーディオ機器はオーディオ機器。完璧な原音再生はできません。製品を通じて、何かしらのフィルターは掛かっていて、それこそが製品の味付けである、と言うのがオーディオという製品の特徴だと思っています。さらに、その味付けがMP3に合うか合わないかってのは大きいと思うんですね。
そういう意味でMP3に合うオーディオというのは存在すると思っています。あまり音質がフラット過ぎるとMP3の悪いところがそのまま出てつまらないし、JBLのように低音寄りなのが一番最悪だと思うし、ほどよく高音と低音を伸ばしてあげることが大事なのかな、と。
そういう意味で、上記のセットはイケるのではないかと踏んでいます。
もちろん興味を持たれた方は、近隣のお店で視聴できるなら視聴してみてもらうことが一番大事なことなのですが、何も知らないとどう選んで良いかわからないと思うので、比較のたたき台にでもなれば幸いです。
セットで20万円と決して安くない買い物なので、慎重に選びたいところですね。
昔、オーディオにちょっとこだわっていたけど、もう置けないよなぁと諦めていた人や、iPodの音楽を少しでも良い音で聴きたいなぁと思っている人には、良いのかなぁと思っています。
参考:
F's Garage:MP3に最適のスピーカーBose companion3
より上位を求めるなら、SC-CX303の同レベルに位置する構成も。
CDとアンプが別になっていて、アンプの出力も2倍だそうです。
DENON PMA-CX3-SP プリメインアンプ デノン PMACX3
DENON DCD-CX3-SP SACD/CDプレーヤー デノン DCDCX3
ずっと愛用していたCompanion3の後継機種はこちら。安く済ませるなら、これもオススメ。
BOSE COMPANION5 ”ペアサラウンド”スピーカーシステム【送料無料】ボーズ COMPANION-5
RCD-CX1-SP よさそうですねぇ
僕はJBL4312MK2(まんまでかいやつ)を持ってますが、買うときにもヨドバシの人に、あれはすでにいまから比べると設計が古いので、よほど好きじゃないとおすすめできないっていわれました。
確かにカフェにあるような、疲れない音がするんですけど、家で対座してきちんと聞くと、少し物足りない。
CDとかハイファイのMP3とかと明らかにあわないんです
一方、レコードをかけるとずっと聞いてられる感じ。それもクラブジャズとか、もとネタのサンプリングノイズで汚れてるソースはあいますね。だから僕的には、ソースが「悪く」なければだめなスピーカーなような気がします。変な言い方だけど
本当は、スタジオモニターなんで、そんなに癖がある訳じゃないんですけど、時代の音だったのかなぁって感じです。なんせ、60年代の設計のスピーカーですからw
変にピュアオーディオに毒されていませんよと言いたげな文章ですけど、それって同じ穴の狢と言うことに気づいていないことが滑稽です。
もう既にオーディオを買ってしまったかもしれませんが、
もしまだだったら、NuForce 社の icon というアンプもいいです。
小さなアンプで、PC や iPhone と一緒に使うのにピッタリです。
音もピュアオーディオ的にとても良いです。
http://www.nuforce.jp/icon/products.html