March 07, 2009
はてブを中心としたblog界隈でイケている言語使いと言えば、perl, rubyだろう。phpは、かつてのVisual Basicと同じような扱いを受け、C++はアセンブラと言われて久しい。
Javaは大手SIer、アジャイル、OOP系ではもちろん主流だが、どちらかというと、かつてのCOBOLのようだと言う過激な意見もある。
しかし、そんな風潮と社会の評価が一致していないのが、プログラマーの職業観に微妙な悩みを抱えてはいないだろうか?!
求人数はJava、年収はC#がトップ――ワークポートが調査 - @IT
求人数ランキング
1位:JAVA 683
2位:C 653
3位:C++ 345
4位:PHP 272
5位:C# 223
6位:VB 189
7位:Perl 162
8位:JavaScript 110
2009年収ランキング(単位:万円)
1位:C# 627
2位:C 550
3位:COBOL 539
4位:ASP.NET 567
5位:VB.NET 606
6位:VBA 540
7位:RPG 529
8位:C++ 556
9位:JavaScript 539
10位:JAVA 557
このレポートの会社は存じ上げませんでしたが、成功報酬型による人材紹介会社なので、広告掲載型の人材紹介会社と比べマージンは決して安くないと思うので、そもそも顧客層もお金持ちの会社である可能性が高い。そもそもそこで選抜されてきた人の年収だろうから、高いスキルの人で相応の年収をベースに考えられているんだろうなとは思います。
これが業界通りの動向というより、こちらの紹介会社さんの強みがそこにあると考える方が良さそう、という前提を書いておいて、
それにしてもこういうデータを見ると、もちろん予想通りなのですが、やはりWeb上の作り手側による需要感と、実際のニーズは全然違っていて、社会システムを作る方に近いプログラミング言語の需要が高いことが伺えます。
現状、高いお給料を欲しいのであれば、JavaとC#などの比較的堅い言語の方向性が吉。しかしプログラマの職業感としては冒頭に書いたとおりPerl , Ruby , PHPなどの言語を使ったシステムの方が、のびのび仕事をしている感があるように思えます。
昨年物議を醸した泥10の話題もありましたが、結局、象徴的だったのが、今、プログラマのエースと呼ばれる人たちが、必ずしも社会の需要の中のエースの立ち位置ではなく、どちらかというとベンチャーでLLで、というアウトローに近い場所にいるというギャップ。
そこに、もっと夢のあった時代であれば年収が下がってもチャレンジしたい!という人も増えて良いと思うのですが、Web2.0によるビジネスも一部の企業にのみ受けられる恩恵だったということが見えてきたり、広告が厳しいですね、という流れの中、現実と理想のギャップに思いっきりハマってしまうところはあることでしょう。
人間は一度得たものを失うのは恐怖が伴うので、一度、年収が上がってしまった30代によるWeb業界への転職というのは、今は厳しいのでしょうかね。76世代が大学入った時にネットが当たり前のようにあって新卒でネット系というパスが存在していた世代。故に、経営者に限らず人材が多いのですが、これ以上人材は増えない感じなのかなぁ。当然、大学卒業時にインターネット企業というのは通信系の人以外は、よほどの切れ者じゃないと選択できなかった73世代はもっと。。。
Webはエンジニアなどであれば20代前半から十分にエースとして活躍できる世界でしょうから、年功序列的な部分がほとんど意味を持たない(ように見える)というのは影響は大きいのかも知れません。
しかも、下記レポートもありますが、ベースの給料が安い時期に伸び率も低い状況だと、20代の給料が今の30代ほど伸びないという話もあり、必然的に20代が活躍する業界はお給料も安いという話にも。
20代と30代の間に最も大きい収入格差:日経ビジネスオンライン
2009年収ランキング(単位:万円)の表ですが、数字と順位が合っておらずあれ?と思いましたが、元ページを見ると「上昇率」の順位のようですね。
個人的には企業内システムの「改修」を行う案件でお堅い言語(Javaとか)が多いのかな、と思いました。不景気でも改修は必要だからやってる、のかなと。