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February 14, 2009

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とりあえず、笑い屋のおばちゃんを戻せ。人間をもっと使え

最近のTV番組で一番嫌なのが、機械によって後から加えられた嘘くさい笑い声の演出。

いつからかなぁ。スタジオ収録モノで世界のびっくり映像みたいなのを見てコメントするだけの情報番組などが、いかにも取り貯めてある在庫からひっぱりだしてきた時間つなぎ番組ですーみたいに見えるようになってきたのは。

想像だけど、タレントはバーチャルな感じにしか仕事をしてないんじゃないのかなぁ。狭いスタジオに誰もいないのに同じ方向向いて笑って、後から笑いや拍手の音を合わせてインスタントに完成!みたいな?

コンビニ弁当みたいなTV番組に感じる。もしそうだったら、そりゃ飽きるよね。

コメント慣れしてる芸人だったら、映像も見なくたってなんとかなりそうだし、もしかしたら台本に全てお膳立てされてるのかもしれないし。

演出の一つだったとは言え、冒頭に書いた笑い屋のおばちゃんというのは結果的に貴重な存在だったのではないでしょうか。

インスタントな番組においては、笑い屋のおばちゃんは、「合いの手」としての機械による演出に取って変わられていると思うのですが、その機械の演出による安っぽさというのを、少なくとも自分は感じているような気がします。

笑い屋のおばちゃんってのは、視聴者のアバターみたいなものだったと思うのです。

もちろん演出の一つですから、相応に過剰だったのかもしれないが、笑い屋のおばちゃんだって人間だから、つまらない芸人については相応の反応だったのではないでしょうか。昔、上岡龍太郎と島田紳助がやっていたexテレビあたりで、笑い屋のおばちゃん特集をしている時にそんな話を聞いた記憶がありますが、現場のプロである笑い屋のおばちゃんが、若手芸人を間接的に育てていたという側面はあることでしょう。

人間ってのは「人間を認識する」ことに関しては敏感です。

天井に人間のような模様が描いてあれば人間を想像し、丸三つで擬人化されたミッキーマウスを想像してしまう。歩いていて、一定のテンポで音が聞こえれば後ろから人が来るんじゃないかと思ってしまう。

それと同じく、均質な音声、笑い声、演出の側によってコントロールされた笑いそのものを視聴者は敏感に察知します。技術の発展によってもたらされたコストダウン手法や、演出側のコントロール性には限界があると思わざるを得ません。

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この話を書くきっかけになったのは、↓の参考URLにあったテレビがつまらなくなったのはyoutubeが云々とか言ってる話がきっかけですが、とりあえず社会人的な見地で思うのは「金がないから良い物が作れない」という話は、「良い商品じゃないから売れない」と言ってしまう営業と同じ感じを受けた。

目の前にある材料だけで判断するのはやめれ。youtubeが出てくる頃には、とっくに今のスタイルだったじゃないか。

参考:「テレビがつまらなくなったのは、ネットのYoutubeなど様々なメディアが登場したから」

おそらく若き天才ディレクターが、低コストで面白い番組を作って、常識をひっくり返すぐらいのことをやらかすような時期なんではないかと。

TVという生態系が簡単になくなるハズはないし。本気になったテレビはスゴイはずだと信じてるところはあるので、現状をひっくり返すような何かが出てくるのが楽しみだったりもするんですよね。

参考:
文字は殺し、精神は生かす: 笑い屋のおばちゃんと笑い屋のおじちゃんのちがい

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> スタジオ収録モノで世界のびっくり映像みたいなのを見てコメントするだけの情報番組

週末に放送されていたある番組に思いっきり該当しているような気がするんですが(笑)
私のようにTVを1ヶ月に1回見るかどうかというケースですと、そういうチープさもそれはそれでOKと感じます。
コンビニ弁当もたまに食う分には意外と食えるような感じです。いつ食べるかは自分で決めますので。

そういう方向性に行くならいっそのことCGモデルでも作ってしまって全番組で使い回しすれば安く済むのにとは思`| 210.128.176.7 kiku-chan nul@null.comhttp://b.hatena.ne.jp/kiku-chan^はじめまして。
↓この辺の論考が的を得ていると思います。
<a href="http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives

´46/88/40 07:90 名無しさん

笑い屋のおばちゃんも、生は別として、おおむねあとから足されたものですよ。
おばちゃんから若い女性に変わっただけですね。
「奥様は魔女」など、あの時代のソープオペラからの悪習みたいなもんです。

それと、つまらないテレビ番組が増えたのは、そんな番組を多くの視聴者が楽しんでいるからです。
視聴者が見ないタイプの番組はすぐに消えます。
硬派なドキュメンタリーが消えたのもそうです。
製作者がバカなのではなくて、見ている側がバカになってきたのです。
テレビを語るときはそう言う論調にしていかないと、いつまでたっても変わらないですよ。
くだらない番組をなくすには、くだらない番組を見ないこと。
作り手の問題にしかできない話は、いい加減うんざりですね。
YouTubeとかネット上の動画コンテンツなんて、テレビ番組の質に関係ありません。

2009/02/14 12:32 名無しさん

レスありがとうございます。

視聴者がバカだとしたら、そもそもマーケティングが間違っていると考えることも可能ではないでしょうか?

「マーケティング」という言葉の負の側面にユーザーの恣意的な行動に影響されすぎるというのがあると思うのですが、ネガティブループを作ってきた要因に、コンビニ弁当的番組制作手法があるのではないか?という考え方です。

ビジネス上、一番意識しなくてはいけない問題は、もし今後も、みんながテレビを見続けていて、視聴者がバカなら、仰るとおりでも良いのかもしれません。

しかし視聴者がバカだと定義したとしても、その視聴者がテレビを見なくなってしまうのであれば、それはやっぱり作り手がそのままのやり方を続けていたらダメなんです。

視聴者が減るということは、広告主も減るわけですから、事業の終焉の方向に向かうわけです。

例え客がバカでも、客に離れられたらビジネスが成り立たない以上、バカと言うことに意味がないってことです。

2009/02/14 13:34 f-shin
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