February 09, 2009
昔のパソコン通信の話をしていて、そういえば所沢の西武にパソコン通信のホストがあったんだよなぁという話をしていた。多分、一度、二度アクセスしたことがあるが、ちゃんとアクセスする前になくなってしまった。
そもそも昔は池袋西武の9Fにパソコン売り場があった。
今はLOFTがある場所だ。
池袋西武のパソコン売り場は、電波新聞社のグッズの販売店でもあったので、ナムコ系のグッズが手に入ったレアなショップだった。
パックランドの下敷きやドラゴンバスターの缶ペンなどを買っていた。
イマドキのデパートや総合スーパーにありがちな、とってつけたようなパソコン売り場や電気屋ではなく、もっとちゃんとしていて面白かった。
確かクリスタルポルシェなどX68グッズを見たのも、タイニーゼビウスが売っていたのもそこが初めてだった。マイコン誌のバックナンバーなども売られていた。
電波新聞社系以外にもタケルというソフトウエアの自動販売機の実験機が置いてあったのも記憶している。今のiTunes App Storeを専用端末で実現したような機械で、タッチパネルでソフトウエアを選択して、お金を払うとフロッピーディスクが出てきて、装置のフロッピードライブにディスクを入れるとそこにソフトウエアをコピーしてくれるという装置だ。
所沢の西武も頑張っていて、パソコン通信のホストを運営していただけでなく、テープやフロッピーディスクで提供されるゲームなどが、結構なスペースを割いて売られていた。他にも所沢のダイエーにもパソコンゲームが売られていた。まだまだ8ビットの時代だ。
FM77AVのシューティングゲームのデモや、X68000の展示など、昔のパソコンの方が明らかにマイナーレベルの売り上げしかなかったと思われるが、そういう時代にデパートがパソコンの流通を支えていたということか。
今の言葉で言うギークしかパソコンに興味持っていない時代。
それができたのもデパートが儲かっていた悠長な時代だったからなのかもしれない。
現在のデパートと言えば、流行のファッションを中心にジャンル特化していて、到底マニアなイメージはないわけだが、きっと昔の方が文化の担い手という意味合いが大きかったのだろう。まだまだオタクなんて言葉が出てくるか出てこないかぐらいのタイミングだと思う。
その後、ゲームの中心はパソコンではなくファミコンの時代になって、パソコンからおもちゃ売り場、郊外型の家電店やカメラ屋が大きくなっていくにつれて、西武やダイエーからパソコン売り場がなくなっていった。今のヤマダやコジマ、ヨドバシ、ビックなどへパワーバランスが大きく変わっていく前兆だった。
そこから10年ぐらい後に現在のようなパソコン産業は隆盛を誇るようになり、デパートのパソコン売り場と言えば、さして目的意識を持たないユーザーや、子供が学校で必要とする親御さんに向けての日用品的なPCの提供の場になってしまったというのは、個人的にはとても皮肉なことだと思う。
##他にも渋谷の道玄坂とか、今じゃ飲み屋やキャバクラしかないようなところにパソコンショップがあったり。