January 10, 2009
【VAIO type P特集】
→ソニーのVAIO type P製品情報はこちら
■ネットブックではないtype P
結論から先に書きますと、VAIO type Pはネットブックではありません。
なんとなくインテルおよびMSの方でビジネス要件として存在するネットブックの規格があるそうですが、ネットブックは、XPのライセンスが提供されているのと、Core2Duoを食ってしまうのを防ぐために仕様が限定されています。
代表的なものにメモリが1GBしか搭載できないと言う制約があります。これが故に、Windows Vistaの利用が非現実的になっています。
type Pは、2GBまで搭載されています。またCPUもATOMの高スペック版のものが搭載されており、たったこの部分だけでネットブックとは一線を画しています。
さて、理屈から入ってしまいましたが、type Pは「ポケットスタイルPC」という提案をしています。
このポケットスタイルPCに必要な要素として以下のものをポイントとしているそうです。
1.薄、軽、スタミナ、堅牢
2.自慢できるスタイリッシュさ
3.持ち出しやすいカタチ
僕が今毎日持ち歩いているLet's Note R6は、この2番の要素が全くありません。
その代わり、まるで毎日持ち歩いても空気のように使える道具という位置づけで購入しました。
それに対してtype Pは、人に自慢できるジマンパワーをその設計思想に組み入れています。
おそらく主体となる購買層ではないかと思われる「オフタイムの会社員が使う」個人向けノートとしては、この要素はポイントですね。
■ネットブックは「超えられない一線」
昔、2ちゃんねるで流行った言葉で、「超えられない一線」という言葉がありました。
2ちゃんねるでは、埼玉県民が東京都に住むには「超えられない一線」があるというものでした。埼玉は、東京都となる隣の駅と比べて家賃やクルマの駐車場代が安くなります。この部分に慣れてしまった人は、東京都には住めないというものです。
でも、実は埼玉県民である僕としては逆に、東京の人が埼玉に対して超えられない一線を感じているのではないか?というのをずっと感じていました。
東京の人は埼玉県は安いことは知ってるのだけど、住むに値しない何かを感じている。それは、東京都との県境なのに畑がある街だとか、有名な商店街や良い店がないとか。
僕は、多くのネットブックにこの「超えられない一線」を感じています。
確かに安いのだけど、Let's Noteを持っている僕としては、どうにも「安物買いの銭失い」感が否めない。
別に深掘りしても仕方ないし、割り切りの低価格商品なので批判しても仕方ないのですが、ネットブックでどうしても我慢できない点が、
1.重量が1kgを切らない(それなら海外メーカーでも作れるということらしい)
2.何故か知りませんが本体とマウスのボタンの高さフラットなものが多い。あれは使いにくい。またタッチパッドの横にボタンが配置されてるのはやっぱり使いにくいですね。
それまでのPCって、タッチパッドのボタンが微妙に高いのよ。何故そうなってるのかは知らないけど。(type Pは、マウスのボタンの方が低くなってる。どっちにせよ工夫をしているんだと勝手に考えています。)
3.本体がかっこわるい。HPは悪くないけど、タッチパッドがちょっとね。Dellはキーボードがね。Asusは、自作PCの筐体と同じ感じ。Macユーザーとしてもちょっと。。。
type Pは、そもそもネットブックとして作られたものではないので、ネットブックとしてのハード的な制約もなければ、5万程度で売らなきゃいけないようなコスト制約も低く、バランスの良い低価格なモバイルPCとして作られているようです。(ネットブックがなければ、SRX3ぐらいの値付けだったんでしょうかね。)
タイトル:
0.VAIO type P特集インデックス
1.type Pはネットブックなのか?!←イマココ
2.なんと600g を切るtype P
3.位置情報との連動について
4.type Pは、僕が求めるモバイルPCノートの理想像なのかもしれない。
5.「Windowsなんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」と言えるようになって欲しいインスタントモード
6.注目のキーボード、液晶、使用感レビュー
7.まとめ
参考記事:
ソニーのVAIO type P製品情報