December 21, 2008
えふしん家は、常時数台のサーバーが24時間稼働しており夏にエアコンがつけっぱなし、さらに寒暖に弱い犬もいるため、なんだかんだと1年の半分以上は常時エアコンがついています。
そういう環境だと、犬でさえ乾燥肌になってしまうらしく動物病院で指摘されました。
そんな中で、何か加湿器でも買おうかなぁと思ってたら、和連和尚からモニターありのブロガーイベントのお誘いが。
ということで、こんなイベントに行ってきました。
プラスマイナスゼロ 加湿器 Ver3 ブログイベント&モニター企画 まとめ - キャズムを超えろ!
今回は、プラマイゼロ社が販売する【±0 プラスマイナスゼロ 加湿器 Ver.3】のブロガーイベントでした。
■加湿器ってそもそもなんなの?
加湿器というのは、空気中に水分を放出させて室内の湿度を高めるものです。
昔はストーブの上に置いていたやかんが加湿器の役割を担っていましたが、エアコンなどが普及した今では単独の機能として独立しているものです。
そもそもは風邪を引いた子供がいる部屋で、ヤカンを火にかけていたところヤカンが爆発したところから電気を使った加湿方式として発明された商品だそうで、その成り立ちからも安全性を確保するための健康器具とも言えるでしょう。
■加湿器の種類と違いについて。
空気中に水分を放出する加湿器は、何種類か方式があり、一つは、このプラスマイナスゼロが採用しているスチームファン式。
ヤカンを火にかけると蒸気が出ますが、それと同じ方式で、水を過熱して気化される方式です。
それ以外には、超音波式というのがあるそうです。超音波式は、超音波で水の粒子を空中に飛ばす方式。
超音波式は、水の粒子が重いため、水が落ちてきてしまうそうです。
その結果、カルキ成分により落ちてきた部分が白くなってしまうとのこと。
また、どんな水でも空中に散布してしまうので、水中のばい菌なども散布してしまい、かつて、加湿器が原因と思われる死亡事故が起きたことから、今では大手メーカーは採用していない方式だそうです。(安価なものには今でもあるようです。)
ということで、結果的に原始的な原理である、水を温めて気化させる方式をプラスマイナスゼロの加湿器では採用しています。
■プラマイゼロ社と、加湿器
そもそもの話なんですが、この加湿器は日本のメーカーが開発したものです。
プラマイゼロ社は、創立して5年の会社。
玩具メーカー出身の人たちが、「行き過ぎた機能をマイナスにし、必要な機能をプラスにする」という発想で作った会社だそうです。
こちらの製品の全てのデザインは、INFOBARなどで有名なプロダクトデザイナーの深澤直人氏がデザインのこと。
自社で工場を持たないファブレスというスタイルで、製品自体は国内の大手メーカーが作っているものだそうです。
つまり、他のなにかの加湿器のユニットがベースになって、コンセプト、デザイン、筐体生産などをプラマイゼロ社が担っているという組み合わせでしょう。
そしてこの加湿器は、美術館のたたずまいにあう加湿器を作ろうとされたとのことで、MOMA美術家にも永久保存されているとのこと。
この加湿器は、本体の曲線がポイントですが、この曲線は実は人力で作られているそうで、開発時にも日本の町工場の社長さんの協力なしには実現できなかったなどのお話をお伺いしましたが、まさに相当の人の手がかかっている製品と言えます。
そこまでやらないと、こういう製品は作れないのですね。
■プラスマイナスゼロの加湿器の前評判
実はこのイベントに来る前に、知人から会社でこちらの加湿器を使っているという話を聞いたのですが、掃除がかなり大変だとのこと。どういうことかよくわからなかったのですが、今回お話をお伺いしたら、このスチームファン式の加湿器は水を気化して水分を放出する仕組みなので、もともとの水に残っていたミネラル分やカルシウムが残ってこびりつくのだそうです。
その変わり、空気が綺麗になるということで、致し方ないコストということと言えます。
また、加湿器 Ver.3になるにあたって、テフロン加工をしているためカルキなどは取れやすく改良されているそうなので、 前機種であるVer.2よりも掃除はしやすくなっているそうです。
■マイナスゼロ 加湿器 Ver3の使い勝手。
じつはこの丸いデザインの部分は、ただのカバーではありません。ここに水が入るタンクなのです。
このタンク部分を裏返すと水が入れられるようになっていますので、そこに浄水器の給水口から直接水を入れました。
稼働させると5分ぐらいで動作し始めます。300wのヒーターで電気代は、1時間あたり5円程度だとのこと。多分、パソコンの電気代もそんなもんなんでしょうね。
稼働中はまさに、お湯がぐつぐつ煮えるような音が聞こえて、わっかの真ん中から水蒸気が出てきます。ファンは静かめですが、ノートPCぐらいの音は聞こえます。全く無音ではありません。
一つ、もうちょっと改善できたら良いなあと思う点が2点あって、一つは電源ケーブルがあまりにも簡単に抜けてしまうこと。マグネットで止める方式になっていて、もちろん安全を重視しているから、線を足でひっかけても本体が転倒しないように線だけ抜ける設計になってるわけですが、もうちょっと力が欲しい。そうMacBookやMacBook Proのマグネットぐらいの力はあっても良いのかなと思いました。
あとは電源ケーブルの色かなぁ。
今回、白の本体をお送りいただいたのですが、まさに前に使っていた初代MacBookの白のイメージなんですよね。そう考えると電源ケーブルは白だったらなお良いなぁと。
■和連和尚やプラマイゼロ社が実現している家電の世界について。
今回主催の和連和尚とプラマイゼロ社には共通点があって、それは独自の強み以外の部分をパートナーである既存の企業と一緒にモノを作るということ。
日本を含むアジア各国は家電やコンピューターを製造する力が有り余っていると言えるでしょう。
そういう土壌で、自分たちの商品性となるコンセプトやデザイン、ソフトウエアなどを設計、開発し、製造の部分を大企業、パートナー企業に委託する形。
まさにアップルがiPodで成功したモデルがそのものですが、そういう会社が日本にもあるんだなぁ、というのはとても驚きです。
それこそクルマなんかだと光岡自動車がマーチを改造して車を作るなんてケースを見てきましたが、そもそも例えばフェラーリをさらにチューンしちゃうケーニッヒとか、ベンツをチューニングしてヤクザ仕様にしちゃうAMG(ここは今はメルセデスの1部門ですが)とかブラバスみたいなイメージが強くて、そういうのって全く根拠なくヨーロッパとかじゃないと成り立たないのかななんて思ってましたが、そんなことないんですね。
■カラメルでも沢山売ってます!
こちらの加湿器は、カラメルに参加しているショップさんも販売されています。何店か紹介しますと、
ゼロファーストデザイン・オンラインストア[インテリア・家具] - カラメル
インテリア・家具の通販「MOOR DECO(ムーア・デコ)」 - カラメル
やはりどこもデザインに気合い入れてる感を感じます。カラーミーショップ向きの商品とも言えます。
他にも表参道にある某ショップさんとか、結構、カラーミーショップ、カラメルでプラスマイナスゼロの製品を販売されてるショップさんは結構いらっしゃるみたいですね。
光岡ZERO1が近い、かなぁ。イメージ的には。
プラットフォームはまんまロードスターなんだけれども、ボディワークは完全にリメイク、という。
※ケーニッヒ最近あんまり聞きませんねぇ。RUFも去年CTR3発表してから音沙汰がないし...