November 28, 2008
前回のご報告に引き続き気がついたら、モバツイッターのユニークtwitterアカウントが2万人を超えていました。
1万人超えましたというエントリーが1月7日だったので、一年はかかってないですね。
現在、既に23,000人を超えているので、10ヶ月ぐらいで到達してたんでしょうかね。
いやはや、お使いいただいている方々ありがとうございます。
最近は、やはり当初のモバツイの経緯を知らない方も多いので、モバツイが公式サイトのように全てのログが表示されるもんだと思われている方もいらっしゃるようで、果たしてご満足いただけているかは激しく謎だったりもしますが、まぁ地味に行けるところまでイケればいいかなと。
最近の取り組みの一つとしまして、モバツイ広告というのを行っています。
ツイッターって、リアルタイムにログが流れていくのが良さなんですが、串刺し的に多くの人に情報を知ってもらうというのは、異常に伝搬が早い話題のニュース以外ではなかなか難しいですね。
また、おそらくまだまだツイッターにアクセスしてる人というのはIT系やネット系と親和性が高いニッチなサービスだと思うので、絞り込んだ広告は、非常に効率が高いのではないかと思います。
そんな中で、ツイッターユーザーに「広く伝える」ことってメリットはないのかな?と思って、モバツイ広告というのを始めています。
モバツイ広告とは、ローテーションのバナーまたはテキストの広告です。
「広告はお金を稼ぐためのものと勘違いしていませんか?」という見出しで始まる広告の募集ページにあるとおり、ツイッターユーザーによって行われているイベントやサービス、コンテンツ活動に関しては無償で広告を掲載しています。
例えば、ツイッターの有志で作られた音楽コンピレーションCDの、ついコン2!や、ツイッター忘年会の宣伝を掲載したり、最近、モバイル版ができたふぁぼったーのバナー広告も打診中です。
最初、携帯adsenseを表示してみたんですが、携帯adsenseの広告の内容がひどいのと、その結果、eCPMもべらぼうに低くて、なんかみんなに申し訳ないなぁと思っていたので、お金だけではなく、このエリアを何かの経験に費やしたいなぁと思って、広告にチャレンジしてみました。
そのうちtwitterユーザーをターゲットにした企業広告が入ったら良いなーなんて思ってますが、その際にも、あくまでもtwitterユーザーがおもしろがってくれたり、興味を持ってくれる期待ができる広告を前提にしたいと思っています。
すぐ「有料」とか、すぐ「メアドください」みたいな、いわゆる携帯サイトはあまりtwitterユーザーと親和性が高いとは思えないので、そういうサービスではなく、PCユーザーが使ってるようなWebサービスの広告とかが理想的かもしれませんね。
現在貼っている広告で、twkさんが運営されている「クイズ研」で広告の数値を測定させてもらったので、ここに記しておきたいと思います。
まず、クイズ研のtwitterを利用したコミュニケーションプランとして、
・クイズ研専用のtwitterアカウントに、クイズと答えが定期的に送信されている。
・利用者は、このtwitterアカウントにフォローすることでクイズが楽しめる。
・そこからクイズ研のサイトに繋がったらウマー
という流れができています。
そこでクイズ研のtwitterアカウントのページにリンクして、フォローしてもらうということをモバツイ広告の測定ポイントに設定しました。
■計測期間 2008年10/22~11/21
・広告を貼って、フォロワ数が一ヶ月で92%増
・主に最初の1週間で効果が高く、掲載4日以内の効果がとても高い。
(増加分の約半分が最初の1週間)・この広告のPVは一ヶ月で578,161でしたが、クリックが850でした。
クリックスルーレート(CTR)にすると0.15%・掲載初日のCTRが0.86%と高いです。
というものでした。
一般的なバナー広告は、CTR0.1%ぐらいと聞きますから、CTRはトータルでは、ちょっと高い方かとは思います。それよりは最初 1週間の効果を見たいところかもしれませんね。
Googleのmobile adsenseがCTR 0.07%ぐらいだったので、それよりは遙かに良い結果が出ています。(今は0.01%ぐらい。ヒドス)
この辺は広告の内容が、ツイッターユーザーにどれだけ親和性が高いかで変わってくるでしょうね。
このモバイルでの広告をやってみて思ったのですが、PCユーザー向けサイトは、もっと携帯向けページを意識して欲しい、ということ。サービスだけでなくイベントへの参加受付なども。(WebSigの申し込みに使ってるカラーミーショップは、携帯ページが自動的に生成されるので、ベストでした。←あ、忘年会参加募集中です!)
PCサイトをGoogleコンテンツ変換を利用して誘導しても、そうそう効果が出るわけでもありませんしね。twkさんの場合は、そこをtwitterアカウントにフォローするということで解決しているので、(twitterユーザーは、モバツイだけじゃなくて、さまざまなクライアントを使ってPCやiPhoneでも見ますから)、twitterマーケティングの考え方として、twitterという文字のネットワークに投げておけば、自動的にマルチデバイスに配信され、連携されるという意味で一つアリでしょうね。
また、ツイッターユーザーに取り上げられるようなサービスの場合は、さまざまなプレスリリースやCNETなどの記事のURLをユーザーがコピペしたり、bot経由で自動配信されて、みんなが興味を持てば、クリックしたり、それについてのつぶやきでバイラル的に興味が広がっていきます。
当然、モバツイ上のログからもURLがクリックされるわけで、そこに携帯向けサービスもあったらそのまま利用することができますしね。
(CNETやコーポレートサイトは、携帯コンテンツ変換を通じて表示されるので、PC向けのサイトもgoogleコンテンツ変換を通じて変換された後の読みやすさにも意識してもらえるとありがたい。変なハックや、画像置換のようなどうでも良いテクを使わず、デザインありきではなくSEOなども意識して機械にも人にも優しい論理構造で、素直にCSS+XHTML化しておけば、きっと大丈夫。)
実は、Amazonの携帯版が結構良くて、PCで1クリック購入の設定がしてあれば携帯で簡単に本を買えるんですよね。先日も、ある本を本屋で探していて見つからなくて、もう面倒くさくなったので、渋谷のQフロントのツタヤからエスカレーターを降りながら1Fにつくまでに、アマゾンで注文して、いやー便利だなぁと。こういうのはもっと増えた方が良いです。
モバツイで何かできたらいいなぁと思ってることがあるとすれば、PCネイティブのネットユーザーが携帯でもネットを利用して、デバイスに無関係にシームレスに自分の情報にアクセスするようになることですね。
モバツイを使うと、さっきまで会社のマシンで表示していたtwitterログが、トイレに携帯を持って行っても、まったく同じログが表示され、さっきまで行われていた会話の続きができるわけです。で、何事もなかったかのように元に戻れます。
「携帯ユーザーはターゲットじゃない」し、「集客できる見込みもない」から、携帯対応のプライオリティを下げるなんてのは多々あるんじゃないかと思いますが、そこで、モバツイッター(twitterマーケティング)があるからPCのネットユーザー向けに携帯環境も用意するか!なんて思ってもらえるような架け橋になれたら最高だなぁと思っています。