November 20, 2008
矢沢のブラビアのCMのテイストって、確かに矢沢という凄い存在感を持った人が出ているってのはあるんだけど、その矢沢が、「へーそうなの?」的に共感するシーンが、矢沢の浸透力とともに共感を得るんじゃないかと思った。
大西 宏のマーケティング・エッセンス:世界のソニーというじゃない? - livedoor Blog(ブログ)
あのCMは実に巧妙です。ソニーからのメッセージと言うよりは、どのシリーズも矢沢永吉さんからのメッセージというしつらえになっていますし、また「世界のソニーだ」と言い切っていません。だから抵抗なく受け入れられているのではないでしょうか。
しかし逆にいえば、誰かを借りないとメッセージって効かなくなってきているのかもしれません。
つまり「ソニーのブルーレイ」と言うシーンよりも、「え、そうなの?」という納得するシーンに説得力がある。
TV CMなので、知名度が高い人が出ているが、知名度というよりは共感の方で、「ブルーレイじゃないともったいない」のような言葉が訴求できたんじゃないかと思った。
最近僕が好きな「やる夫」と、「安倍礼司」も同じく、特徴的なキャラでありながらも、基本的には、同じ目線で共感を得る存在なんだろうなと。
「安倍礼司」は広告コンテンツのような時間があって、37歳の平凡なサラリーマンが押さえておかねばならない商品がストーリーに出てきて、あぁ今、こんなのが流行ってるんだと言うことに気がつかされる。
(でも結構、批判も多いのが面白かったりして、iPhoneなんかは使いづらそうとか言ってた。あれは金もらってやってるわけじゃないのかな。)
また「やる夫」は理想的なe-learningコンテンツになっているのが、とても笑える。
自発的にコンテンツが出てくるのは2ちゃんねるが故だろうから、そうそう真似できないかもしれないけど、あそこからはいろんな方面で学べることがあるなぁ。
一つ「やる夫」で思ってるのは、いわゆる教育の場、や、企業教育では、「先生と生徒」や、「人事と社員」というトップダウン的な位置関係が存在するが、浸透力という意味では、共感しうる「友達」、「生徒同士」の一言が意外と心に刺さったりするんじゃないかなぁとか思うので、e-learningも、なんか判を押したようなLMSで、教材とメンターとQ&Aと・・・みたいのとは、違うアプローチで「もっと面白くできる」んじゃないかと思いますね。
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