November 16, 2008
ラジオドラマ番組である「あ、安部礼司」が、スポンサーである日産のお店を巻き込んだステッカー配布企画が実現した。
「あ、安部礼司」の知らない人に向けて本家サイトからコピペしておくと、
この物語は、ごくごく普通であくまで平均的な37歳の安部礼司がトレンドの荒波に揉まれる姿と、それでも前向きに生きる姿を描いた勇気と成長のコメディである。日曜の黄昏時、若さと渋さの間で揺れるナイス30'sのアナタに贈る『鼻歌みたいな応援歌』を、ツボな選曲とともにお楽しみ下さい!
という紹介から始まるネットドラマである。
その内容は、熱心なファンによってニコニコ動画にも録音が上がっているので、興味がある人は是非とも聞いてみて欲しい。
(権利者の人は、絶対に消さないで欲しい。)
丁度、永久保存版とも言える、去年のクリスマス特集を聞きながら書いてます。
(↑はもう番組盛り上がりのピークの話なので、その前に続いていた毎週のストーリーを聴いてないと感情移入度が不足しちゃうから、いきなり聴くのは薦めないけどね。めぞん一刻で言うなら、惣一郎さんのお墓の前のシーンをいきなり見るようなもんだ。)
最近は、シナリオ集がAmazonで限定販売されていて、よくAmazonのアフィリエイトリンクに出てきたりする。
TOKYO FM 出版
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待ってました!安部礼司!
さらに、ライブドアの元社長である堀江元社長のblogにも取り上げられていたり、
(要するに30代半ばじゃないとダメってこと?!)
さらにファンによるmixiコミュの書き込みも活発だ。
ラジオが放送される日曜のこの時間ともなれば、コミュの新着一覧は安部礼司のスレで埋め尽くされる。(もうステッカーもらってきました、とか上がってるし)
まぁターゲットが限られているとはいえ、探すと結構ネットでは盛り上がっているような気がしている。
twitterでつぶやくと何人かにはひっかかるので、まぁ悪くないかも。twitterに繋がってる人が自分より若い人たちを中心に1,500人ぐらいいますが、決して、みんなが聴いてるようなコンテンツではありませんけどね。
しかし、本家Webサイトの作りの方は、結構イケてない。
未だにフルフラッシュで別ウインドウ展開か。。。Open Windowで、ポップアップブロックにひっかかってんだよー。もうブラウザのトレンドから外れたWebサイト....
でもblogは番組連動の形で、安部君のblogがいつも更新されていて、去年のクリスマスイブの時は、切ないブログが書いてあって泣かせる内容でした。
ということで、ユーザーが勝手にクチコミしたくなるコンテンツとして、もう3年目になるが、どんどん出世してる感があります。
去年は、東京FMのクリスマスと年末を乗っ取り特別番組が流れていました。今年は、主役の安部礼司が子供を産んでしまったので、部下の飯野君の恋愛ストーリーでクリスマスまで引っ張るんだろう。今年はどんな感じに番組展開していくかが楽しみだ。
さて以下は僕の予想なのですが、あ、安部礼司は、最初はそこまでスポンサー本体に対するプレゼンスは高くなかったのではないだろうか。
「あ、安部礼司」は、商社の社員として、ストーリーの中で「N社」に対して企画を作成して、その企画が実際にWebサイトとして実現することで、ユーザーと連携するという方法を取っている。
話に聞くと一番最初に行った、「ご当地ナビ」はあまり盛り上がらなかったようだ。
僕自身もアクセスしたことはないが、ラジオは毎週聞いていた。
ラジオが面白くても、なかなかユーザーをWebサイトに引っ張り出すのは難しいのかもしれない。
しかし、番組の方はどんどん人気が高くなり、今年からは日産N-Linkとか言う車連動のWebサイト?の公式コンテンツとして掲載されるようになったようだ。
そこでラジオとの連動企画を実施して、ついには全国の日産ディーラーにてステッカーを配布するところまで来た。
つまり、
1.ラジオからWeb(実験企画?)への誘導
2.ラジオから日産公式コンテンツへの誘導
3.ラジオからリアルな日産ショップへの誘導
と、その存在感を大きくして出世してきたのではないだろうか。
これは「あ、安部礼司」という番組が継続的に改善を行い、リスナーを増やしてきた実績があるからこそ実現したことなのではないだろうか?
もしそうだとしたら、そういう話を詳しく聞いてみたいとこ。是非、どこかのニュースサイトなどで特集してもらえないでしょうか。
この番組も、順調に年を取るアプローチなので、主人公が育ってしまい、ストーリー上佳境なので、もう来年の3月でいい加減、終わりなのかなーなんて思っていますが、このラジオを聴いて、月曜日の力を蓄えているという「日曜日夕方の良い時間の過ごし方」だったので、少しでも長く聞き続けたいものです。
ただ、細かい話ですが今年は仕事にまつわる話が減ってしまって、ちょっと物足りないと思っていたりします。
番組連動企画を重視する刈り取りの季節だからなのかもしれませんし、人気が出たことでターゲットを広げなくてはいけないなどで、主婦層にも受けるようにしているのかも。。。そういう意味では、マネーの虎がゴールデンに行ってしまったような変化に近いのかもしれません。
僕がこの番組を聴いていて、一番共感し、好きなのは安部君や飯野君が仕事を通じて頑張ったり、助け合ったり、苦労したりしてたシーンですが、そういうのは今年は少ないですね。
今年で一番覚えてるのは、新人の西くみちゃんが頑張りすぎて、仕事の失敗をしてしまったのを、上司や安部君がこっそり助けていたシーンかな。あとは、いつもウザいヒルズエリートの刈谷が飯野君の失敗をフォローしにいった安倍君を助けてあげるところとか。
そういう複線の後ろにある恋愛ストーリーが絡まってこそ、共感し、かつ羨ましいなぁと思うわけですが、今年はちょっと少ないですね。
まぁ、そんなことを言いつつも、できる限り毎週聴いてます。もはや、安部礼司を中心にスケジュールを組み立てているので終わるまで続くでしょう。
で、どうしても都合で聴けなかった場合には、ニコニコ動画で補填させていただいています。本来は東京FMが補填するべきなんですけどね。メディアがだらしないから、ユーザー相互で解決してる感があって、ホント助かっています。
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