October 31, 2008
昨日がヨドバシ、今日がツクモ。秋葉の話題は尽きない。
2ちゃんねるが震源地だったが、ツイッターでツクモの話が一気に出回ったのが11時。
しばらくは適切なニュースソースが出ず、風説状態のままツクモに関するつぶやきが広がる。
12時手前にゲーム系ニュースサイトがツクモの民事再生法手続きのニュースが出て、話は現実のものと判断。
ツクモと言えば、X68を買ってパソコン通信を始めた後に、ネットで配布されていたフリーソフト(当時はパブリックドメインソフトとか言ってた)を店頭でコピーさせてもらいに行ったなぁ。
フロッピーディスク 2Dで10枚ぐらいだったかな。
容量的には、1枚320Kbyteだから、10枚で3.2MB相当のフリーソフト
中身は、今、伝えて通じるものだとzipかな。あと、lhaの前進となるlharcとか入ってたかな。
それ以外はpic loaderとかMDXとかishとか書いてもわからないと思うような、必須ツールやデータやゲームや。μemacsはまだなかったっけ。
僕自身もネットでこの話を見つけて、コピーしてもらいに行ったのですが、伝聞によるとX68000を広めるために完全に担当責任者さんのご厚意で、お店をハブにしてソフトをコピーさせてあげてるとのことで、大変感謝するような出来事でした。(荒井さん、だったかと。)
当時のモデムの通信速度は、1秒で150byteも出れば上等の世界で、僕は都内のネットに繋ぐのに1分10円支払ってましたから、沢山のソフトを一つ一つダウンロードしていたら手間も金も半端無くかかっていたわけです。実際、夏休みに月10万円の電話代を使って、今で言うパケ死状態になって親に殴られたわけです。
ツクモの話はwikipediaには載ってないけど、秋葉のショップの中でもX68を盛り上げた立役者としてツクモの存在は僕は無視できないと思っています。
ということで、改めて考えるとNECが主体の日本のパソコンの中で、シャープのXシリーズに力を入れていたのは、もうあの頃からニッチを大事にするところがあったような気がします。
その頃の秋葉の巡回路にツクモは欠かせませんでした。
その後、Windowsが出てきてFM-VやPC9821の時代になって、パソコンそのものがメジャー路線になってきて、ツクモが独自性を発揮する道が減ってきたような気がします。
その後、マハーポーシャの時代になってw、秋葉の「自作系ショップの一つ」として、その中でも交換保証とか自作に信頼を載せて売ると言った業界大手らしい販売展開を繰り広げていたのが最近と言ったところでしょうか。
あえてツクモに立ち寄るという用事はめっきり減りました。
ロボット系にも力を入れていて、あぁ僕が学生の頃にこれがあったらとは思いましたが、ロボットは見た目よりは結構地味な作業を求められ金のかかる世界なので期待したほど広まってないってところでしょう。
組み込み制御機器を自分で作る世界と言えば、そんなに派手な世界ではないのはわかりますよね。
オトナになって仕事が忙しくなって、時代の流れに流されてあまり考えることもありませんでしたが、改めて考えてみれば、無線時代からDOS/Vの世界を広めたT-ZONEが失速し、最近は、LAOXもヤバイ状況で、ザコン跡地がヤマダになるんでしたっけ?
かつてはコピーツールで名をはせたソフマップはいつのまにかまっとうになって、気がつくとビックカメラに買収されてるし、あの頃の出世頭の中で最後まで生き残っていたのがツクモだったんじゃないかと改めて思うと同時に、そのツクモが民事再生の道を進むのは、あぁ時代が変わったなぁとつくづく感じてしまうところです。
これから再建を目指して捨てるところと残すところを選別していくでしょうが、一ファンとしてはニッチ方向で生き残っていって欲しい物の、自分がiPhoneだのApple製品に熱を上げている状況や、パソコンを使ったインターネットの世界を利用して萌えやニコニコ動画を謳歌している今のマニアの状況を考えると、もうそういう時代でもないのかもしれません。
今やパソコンは、携帯電話のオマケで買うような時代になりつつありますしね・・・。
子供の頃の大切な思い出が一つなくなってしまった感があって、それが本エントリーを書く原動力となりました。