October 22, 2008
先生!何故、この構造が悪なのか、どうしても理解できません!
全てを内製で賄うコストより、トータルのキャッシュフローが高くなれば何も問題ないハズなのだから、別に構造の問題ではないのでは?
元請けの給料が高すぎて、お金の再配分がうまく回らないというのであれば、内製にしたら余計マズイじゃん。みんなが同じ給与体系で働いてやっていけるの?
元請けの方が給料高いってのは、単純に儲け杉って話だと思うけど、誰も自分の給料下げようとは思わないよね。
利潤を追及する企業活動としては収入を増やすかコストをさっぴくか・・・。この先、収入が増えるようには思えないので、外部コストにしわ寄せが。あぁカナシス。
もちろん内製で効率化してやっていけるなら良いけど、全部じゃないよね。
自分たちだけがエンジニアリングに特化して、冗長で手間のかかる単調な作業だけをオフショアにする?
会社が特定の役割に特化していくと、役割外の業務は給与体系を分けるために結局、子会社化するわけですが、そこに資本関係があるかないかとのぞいたら、やっぱり元請け下請けの構造になるわけです。
そんな当たり前な話の世界なのか、もっと何かがあるのかが、よくわからないので教えてもらえるとありがたいです。
会社が分かれるところは、うまく利用すると、お互いの責任範囲でプロフェッショナルであり続けられるというメリットがあります。でも現実、おそらく、よく見る意見としては、接合部分において上流の側が上流ということに甘えてるとか、下は下で言われたことしかやらないなどという、「バレーボールのお見合い状態」になっているから、真中にボールが落ちてしまって苦労してるんじゃないかと思います。
でもね。社内は、どうしてもなぁなぁになってしまうところも、責任範囲がうやむやになってしまうなど、それはそれで弊害が絶対に出ます。コスト構造もそうなんですが。
結局、今ダメな人は構造が変わるだけではやっぱりダメだと思うんですよね。
インセンティブモデルが完全にダメってのなら話は別なんですけど。ただ、人月商売を否定しても、結局、ただしく分量を計る術が時間売りでしかないのなら、決めた計画はちゃんと守りましょうね(=人月売り)を、伸ばしたりちぢめたりと、細分化するだけの話なのではないでしょうか?
(でもさ、製造業の人件費コストだって結局時間だし、見積もりだって先に決まってるんだよ・・・。やっぱり効率向上が下請けの利益につながらないあたりのインセンティブモデルってこと?!。業務効率化しても儲からないってなんだろう。仕事がないってこと?)
上流は上流でやるべきことのプロフェッショナルでなければならない。下は下の責任範囲のプロフェッショナルでなければならない。そうしないと踊る大捜査線で、沖田管理官のポカで、恩田すみれが打たれるし、沖田管理官がいくら柔道に長けていても、恩田刑事が打たれるのは避けられないわけです。
今がダメだという閉塞感や、問題意識ってのは、なんとなーくわかるのですが、構造という根本的なところに改善点を見出すってのは、どうにもその先がハッピーには思えなかったりします。
よくわからないのが一点、
「ダメな奴がいる現状を仕組みで排除しようとしてるのなら、多分、目標設定が間違っているので、失敗する可能性が高い。」
と思うんだけど、そういうことなのか、そうでないのかあたり。
革命が起きないと、この政治は変えられないのか?
大貧民が大富豪になるぐらいじゃないと勝てない?(まぁそういうこともあるでしょう)
何故、そういうことを言ってるかと言うと、Web制作系の構造も、結構、元請け下請けの構造だと思うので、おそらく参考元であろうSIerモデルの成り行きには注目しています。
##はてブ向きのエントリーを書くと、はてブの関連エントリーで有益な過去ログが釣れるので結構楽しい。その中の一つ、
ここを読んでたら、最近増えてきた「企業内のWeb担当者」が「ユーザー企業のIT部門」に重なってくる。歴史は繰り返しそうなヨカン
”全てを内製で賄うコスト”を増やさずに内製化することで、下請けに出していたコストを減らすんでしょう。内製にした分のコスト増加を考えた時点でダメ。
という話を社長に今日されました--;
一度多重下請けで働いてみなさい。
よく分かるから。