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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
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September 15, 2008

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ソニーイベントの報告エントリーを4回に渡って書いてみたいと思います。僕はWebの人なのでF's GarageではWebサービスに的を絞って記事を書かせていただくことにしました。

まず最初、先日、ネット系ニュースサイトでも発表されていたLife-Xです。

Life-X (ライフ・エックス)

Life-Xとは、携帯やデジカメで撮影した写真やメモや気になったURLを一カ所に保存して閲覧したり、友人と共有したり、外部のデバイスから参照できたりするサービス

上記写真にあるとおり、「ライフログ・シェアリングサービス」

基本的なメタファとしては、「自分用の部屋」

Flickrをはじめ各種写真サービスやtwitterなどのデータを取り込めるそうです。今度、30days Albumにも対応してください。


写真やメモ等の情報は、左から右に新しい方に並ぶ。
ライフログでありがちなタイムラインであるが、タイムラインのようには見えない。
あまり時間軸を意識しなくても並んでるのは、なかなか良いと思った。

理路整然と並ばないようにしているのが良いですね。でも、もっと面白い見せ方ないかなぁ。


写真を表示した例

ここ縮小されていて、クリックするとFlickrに飛ぶというデモをやっていました。

Flickrに飛んでも良いんだけど、この段階でもっと楽しく写真が見ることができたらいいかなーと思った。メタデータをつけるUIの前に「写真を魅る」ことが一番、大事なんじゃないかとは思いました。(手前味噌っぽいですが、30daysはそこが一番よくできていて好きです。)

多分、アウトプットデバイスに応じて、見せ方やそこでの面白さが変わってしかるべきだと思うので、PCの場合は、「写真が高い解像度で表示されること」と、Flashを自動更新させることで、動的にデータが更新されると良いと思う。

特に友達の写真共有は、この画面のままどんどん更新していったら、リビングなどに置いたVAIO type Lの画面がつけっぱなしにしておけたら良いと思う。twitterじゃないけど、ある種の疑似チャットみたいな状況が作り出せたら勝ちですね。

そういうスクリーンセーバーモードがあっても良いですね。

また、携帯で取った写真は日常の写真だと思うんだけど、そこでの見せ方をもっと面白くできないものだろうか。例えばデジカメの写真加工技術なんかをサーバーに組み込んでしまうとか。

ゆくゆくは顔認識などを使って何かができても面白そうですね。自動タグ付けや類似写真の検索あたりが一番思いつきやすいですかね。


ソニーがこういうサービスをやるにあたっての最大なメリットは、アウトプットデバイスの連携が提供できることだろう。

現状、ブラビアのアプリキャストでLife-Xの内容を見ることができる。ここはAjaxで自動更新されるのかな?!

ブラビアからは「いいですね」みたいな定型のコメントをリモコンを使って返せるそうですが、言い足りない時には、コメント用のQRコードが動的生成されて、それを読み込めばログインなしでコメントを携帯電話から書けたら良いですね。


今はまだデジタルフォトフレーム製品自体がネットワークに対応していないようだが、ネットワークに対応したら、低価格なデジタルフォトフレームがキラーアウトプットデバイスになる可能性もありそうだ。

どこかの本でビデオカメラが売れるタイミングは、子供が生まれる時がかなりの割合だという話を見た。だから、ビデオカメラのCMは、運動会などのシーンがほとんどだ。また写真屋さんに聞いた、写真のニーズもまた子供が生まれる時や運動会がほとんどだと聞く。

インプットデバイスがそういうニーズだとするならば、アウトプットデバイスもそういうユーザーに最適化されても良いだろう。

であれば遠くに住む家族やおばあちゃんのところに、so-netのADSLを引いて、無線LANをつけて、撮影した動画や写真が共有される。

間をつなぐデータエクスチェンジとしてのLife-Xというサービスが存在する。つまりLife-Xができたことで線は繋がったのである。


機能自体は、外部サービスとの連携ができるオープン性があるのは素晴らしい。しかし、何故ソニーがこのサービスをやるのか?というのを含めて、既存のヘビーネットユーザーをメインターゲットにすべきではないだろう。

と、ここで視界の狭いマニアは勘違いしがちなのだが、だからこそ他のサービスと繋がっていることは大事なのだ。ヘビーネットユーザーじゃなくも、Flickrを使ってる人は普通にいるはずし、写真が好きでフォト蔵を利用してる人だっているだろう。もしかしたらヘビーユーザーと繋がっている家族や親戚に「良いね!」って思ってもらうことが真のターゲットなのかもしれない。ヘビーユーザーはこだわりが強いから、そのためだけに自分のメインサービス以外のサービスなんて利用しない。

友達と繋がる時に、それこそ海外在住であればFlickrやtwitterを使っているケースは少なくあるまい。多数のサービスに繋がっていることはとても重要だ。「サービス利用の障壁を少しでも減らすために各種ドメイン単位での外部サービス対応は当たり前に必要なもの」という考え方。

逆に言うと、それは目的でも利点でもなんでもない。やはりこのサービスは、ソニー製品を軸に、こういうサービスに積極的にアンテナを張っていないユーザーを如何に取り込むか?がポイントのハズだ。そのために必要な対応だと思う。キャズム越えのユーザーを如何に、写真や動画を自分や友達、家族のためにアップロードする、という世界に引っ張り込むか。それが広がることによって、この分野への意識が高いソニー製品の優位性が生まれることになるのだから。

参考:
Life-X (ライフ・エックス)

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キャズム超えるときにムーア氏の議論に従えばニッチにフォーカスすることですね。規模の問題というより特定用途への絞り込みという意味でのニッチ。子供、運動会、などはその候補かもしれませんね。

2008/09/16 11:25 hidetox
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