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藤川真一について


初代モバツイ開発者
想創社再創業 / KMD博士課程
著書〜100万人から教わったウェブサービスの極意―「モバツイ」開発1268日の知恵と視点 [Kindle版]
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August 24, 2008

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〜先に書いておきますが、あくまでも限られた情報から見ている印象論なので、ここで書いた文章は完全に誤っている可能性が高いです。外から見てる人の意見ってのは往々にしてそんなもんです。だから、はてなの中の人に笑われる文章である可能性が高いものとして読んでください。〜

はてダにとっての成長って何だろう?

はてなが成長路線に乗るためには、アメブロとかとは別の戦略が必要 - orangestarの日記

「はてなダイアリー」が「アメブロ」に勝てない理由 - 琥珀色の戯言

まぁ各社いろいろあると思いますが、とりあえず無料でサーバー用意して、利用者が増えて、サーバが増えるだけ・・・じゃ、儲からないってのはもうわかってると思います。

アメブロは、アメブロに芸能人を集めるだけじゃ儲からないのは、当初の多くの人の反応通りでしょう。しかし、運営会社がサイバーエージェントという広告のプロであることや、メディアもやっていること、お金を沢山かけてブログだけじゃないリアル連動の活動などを積極的にやっていることも全部ひっくるめて、芸能人を対象としたシナジーは生まれるのではないかと。

なので単純に、はてなダイアリーに芸能人を集めただけでは、芸能人とのシナジーを生かし切れません。世の中そんなに甘くはありません。

アメブロは、もろもろの条件下で、頑張った結果、「ブログならアメーバ」という印象がついたようなので、多くのユーザーさんがブログを開設していることでしょう。

同時に優秀なエンジニアが入り、コストが安くなるように設備の変更を行ったことと(OracleからMySQL化したんでしたっけ?)、blog内広告により、ユーザー数が増えることで収益が増える構造にはなっている。それで儲かってるかは知りませんが。

かたや、はてなダイアリーを見ていると、そういえば日記中には一切広告が出てこないですよね?(あれ、間違ってる?)

つまり、単純にユーザーが増えるだけではダイアリー単体で見ると、はてなのコストが増えるだけですので、はてなにとっては必ずしもハッピーではありません。

じゃぁ、はてなの媒体資料にもあるいわゆるはてならしさ(マニア、IT系エンジニア主体、高学歴、高収入)を生かしたまま、かつ、はてなダイアリーの収益となるものはなんだろうと思って見てみると、ダイアリーに限って言えば、はてなキーワードと、アマゾンリンクを絡めたアフィリエイトということになるでしょうか。

しかしアフィリエイトはくせ者で、以前、アフィリエイトで月500円稼げる人はとても少ないという話を聞いたことがあります。誰でもリンクを張れば収益が上がるというものではありません。

つまり、はてなが間接的にアフィリエイトで儲けるためには、優秀な日記の書き手が必要です。

ユーザーの日記ページを広告媒体にしていない以上、10人、特に内容のない日記を書く人を増やすよりも、アフィリエイトに繋がる日記を書いてくれる1人のユーザーが増えてくれた方がハッピーなのが、今のはてなのモデルだと思います。

もちろん有料プランでお金払うだけの価値を見いだしてくれる人が増えるのも大事ですね。こちらは安定収益をコミットしてくれるユーザーなので、それはそれで重要ですし、そういうユーザーはPV集めていたり、ロイヤリティの高いユーザーなので、アメブロで言う芸能人ブログのような役割を担ってくれる可能性もあります。

いずれにせよ有益な文章を書いてくれるユーザーを増やすことで、はてなダイアリーは儲かるというわけです。はてなダイアリーの仕組みや、キーワードリンクでSEO評価が集中するはてなキーワードはもちろんのこと、はてなブックマークというユーザー評価の仕組みが後方支援することで、外部リンクが増える可能性も増えて、盤石なSEOの仕掛けをしている、ということになるでしょうか。(このエントリーもまた、そうやって外部リンクを増やしているエントリーと言えます)

とはいえ、それで十分、儲かってるかというと、以前、はてなのNaoyaさんが話をされていたセミナーで、アフィリエイト収入は安定しないとおっしゃっていたので、ダイヤリー全体の話題の方向性や、文章力のある人たちの増減などにも影響を受けるということでしょうか。

はてなダイアリーのことを心配している人は、「もっとふつうのぶろぐになってほしい」ということなんだと思いますが、はてなダイアリーの仕組み上、僕の印象としては、はてなダイアリーは「今のままで良い」んじゃないかと思いました。

単純にアクティブユーザーを増やすだけがブログサービスの成長じゃなく、ターゲットユーザーに心地よい仕組みを保ちつつ、収益に繋がる質を高めていくのも一つの考え方です。

今のユーザーの質のまま、使い勝手をよりよくしていき、mixiだけしか書いてなかったような優秀な人たちが、はてなダイアリーを使ってくれれば良いのではないかと。

筑波、東大、京大などの、全体からすると確実に数が少ない、特別な層の心も掴んでいる特徴的なサービスですから、もろもろひっくるめて優れた文章を書いてくれる人が増えていくことは大事なんじゃないかと思います。
(他のところだと確実に感情論レベルで叩かれそうな高学歴、金持ち層特有の悩みが、はてブで多く流通してるにも関わらず、「通し」なのが不思議だなぁと思ってます。それは特定のレイヤーの人たちにとっては、かなり心地よいのでは?)

必ずしもwelcomeではないのは、2ちゃんねる化することなんじゃないかとは思います。何故かというと、利用者層の売り文句として、高学歴、高収入などで、割と清廉潔白な方向性を提示している以上、ユーザーの質が2ちゃんねる化しても、その質に合わせた広告(例えばアダルトとか、2ちゃんねるに出ているような広告)が出せるわけではない。そこは、確度の安定しないアマゾンアフィリエイトやGoogleのコンテンツマッチに頼ることになります。(って、実は、おいしかったりして。その辺は、増田がもたらした影響を聞いてみないとわからないところですね。)

単純に収益という面だけで考えてみたら、そんな印象を持ってみました。

冒頭に書いたとおり、全然間違ってる可能性は高いですので、悪しからず。所詮、断片的な情報から解釈するものなんてのは、変な方向に振れていくだけです。

ということで、他人のふんどしで思考実験をさせていただきました。


##補足
反応されてるポイントがなんか微妙なので念のため。
今後予想される反応として、「はてなだって、いろんな人がいる」という話は、この論点では無意味です。

何故かというと、それならどこのブログサービスでもあることであって、ニッチな方向での広告商品として売る際には一言で説明できる媒体価値を提示できる必要があるからです。

「全方位」に説得力が出るのはシェアトップの企業だけで、それではYahoo!やmixiや、数を集めているブログサービスには勝てません。

全体の5割、6割でも良いから、そこを特徴づける方向性を抽出すると、「マニア、IT系エンジニア主体、高学歴、高収入」という傾向があるということだと思います。そのため、そういうターゲットを持つ企業(人材採用とか)に広告出稿していただくと、広告効果がより高くなるということです。

ただし、いかんせん日記内に広告を出せないのが、なんとも言えない厳しさを持っているように思えます。例えば、日記に広告が出るなら、東大生のキャンパスでしかわからないキーワードを書いた場合に、検索エンジン経由で東大出身者が釣れる可能性が高いと思うのですが、そこにマッチングする広告が出せれば、成果があがる可能性が高いですからね。それをしないからこそ、そういうのに敏感な人たちが集まってくるとするならば、金儲けだけで言えば、まさにジレンマなのではないかと思います。と同時に、mixiコミュにマッチングする広告よりは収益性は低いということだと思います。

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ブログの黒字化といえば、ライブドアが有名だが。
アメーバは赤字のはず。.

http://docs.livedoor.com/ad/charge.html
勉強になる

2008/08/24 10:51 名無しさん

アメーバがちょっとすごくね?って言われ始めたのは、
つい最近のことなので、今後に注目と言ったところかと。

2008/08/24 13:25 f-shin
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